私は農家に生まれ育ちました。でも、学校を卒業すると家業の農業ではなく事務系の仕事に就き、実家から離れて住んでいました。時々、実家の農作業の手伝いに行きましたが、慣れていない仕事で、手伝いをはじめると間もなく疲れてしまい、次の日から数日間は筋肉痛に悩まされたものでした。それにしても、両親が休むことなく農作業を続けているのをみると、「どうしてあんなに毎日、働けるんだろう」と思っていました。
現在、私は、親と同じように毎日、庭仕事の肉体労働をしています。親たちが、どうして毎日、農作業を続けられたのか理解できるようになりました。私は肉体労働に不安を感じていたので、庭仕事に入る前に、宅急便の仕分け作業のアルバイトに数ヶ月通いました。夜間に到着した宅急便の荷物は、朝5時頃から家庭向けに仕分け作業をします。業務開始をする8時半まで仕分け作業を終えなければならないので、忙しい重労働です。初期の頃、身体中が痛んで、「バイトを続けられるか」心配しましたが、その後、何ら問題なくバイトを終えることがことができました。同時に庭仕事も大丈夫だと自信をもちました。
私は、庭仕事を始めて15年になりますが、これまで、「疲れたから休みたい」ということもなく働き続けています。この高齢で、どうして働けるのだろうと思われてしまいそうですが、実は、無理しなくとも働き続けられる理由があるのです。
その理由を紹介しましょう。科学的根拠の薄い自説(?)に陥りそうですが、読み流してください。
① 人間の身体は、もともと動かすために作られている。
縄文時代など狩猟時代には、食べ物を獲得するために山野を歩き回らなければなりませんでした。つい最近まで、日本人の多くは農業に従事していました。太古から、人間は身体を使用して自分の命を支えてきたわけです。現代人の身体は、縄文時代の人達と変わりないことが分かっています。縄文時代と生活環境はまるで違いますが身体だけは変化なく維持しているのです。
② 身体を使っていると筋肉が付いて強力になってくる。
人間は、筋肉によって全ての活動します。私は、肉体労働をしているうちに筋肉が強化されたと感じています。先日、朝日連峰と月山に登山し、2日間で17時間も歩き続けましたが、帰宅した次の日は庭仕事にでました。本人の意思とは別に、人間の身体は「生きなければならない」という遺伝子(DNA)が働くのだろうとおもいます。
③ 筋肉を動かすためには栄養(ブドウ糖など)や酸素が必要。
身体を順調に動かすためには栄養を補給しないといけません。私は、夕食は控えめにしても朝食、昼食に手抜くことはありません。身体を連続して動かすためには、食事に気をつけ、健康でしっかりとした身体にしておかないといけないのです。肉体労働をするようになってから健康診断結果はいつも良好です。でも、この健康がいつまでつづくか不安がありますが・・・。
(写真:雄国沼:福島県:雄国沼(おぐにぬま)は、磐梯山西側にある猫魔岳火山のカルデラの中にある湖です。沼とともに大きな湿原があり、ニッコウキスゲなどの大群生地(天然記念物)で東北有数の規模を誇ります。ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメの花は終盤を迎えていますが、可愛らしいトキソウが見頃です。トキソウは湿原に見られる珍しい蘭(ラン)で準絶滅危惧種になっており、見る機会はあまりありません。最後の写真はモリアオガエルの卵で、初めて実物を見ました。7月5日撮影)
←卵の写真まで載せられなくてすいません。葉羽
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