先日、神奈川県の名山、大山(おおやま:標高1252m)に登山してきました。山頂にはたくさんの登山者がおり、家族での登山者も多くいました。山頂からの風景は素晴らしく、丹沢の山並み、三浦・伊豆・房総半島などが遠望できます。山頂の神社前には広場があります。山頂広場の椅子で休んでいると、小学3年生ぐらいの女の子が隣に座りました。すると、突然、しくしくと泣き出したのです。この女の子は両親と3人で登山してきたようです。「どうして泣き出したんだろう・・」と思いましたが、泣く理由は、すぐ想像できました。大山は標高はそれほど高くないのですが、標高差が大きいので急登が続きます。特に、ケーブルカー終点駅(阿夫利神社駅)から山頂までの標高差は約500mある石の多い歩きにくい急登です。大人にとっても厳しい坂道です。
女の子は、「登山の達成」で得た「喜びの涙」ではなく、厳しい登山に耐え我慢しながら登り、「もう登らなくでもよい・・」という安堵感からの涙のようでした。女の子の両親は苦笑していましたが、私は女の子に声をかけてあげました。「辛かっただろう。頑張ったね。たくさん泣いていいんだよ。これから大きくなるにつれて泣きたくなるような辛いことをいろいろ経験するけれど、大人になると泣けなくなるからね。今のうちにたくさん泣いておくんだよ。泣くと気持ちが落ち着くからね」。女の子は、うなずきながら大きな声で泣き始めました。
私も、年をとるとともに、ずいぶん涙もろくなりました。涙腺が老化している面もあるのですが、辛い話や悲しい話を聞くと、すぐにその背景がわかるような年齢になったからです。悲し物語や寂しかったりする映画でも、つい「ほろり」と涙が出てきてしまいます。
(写真:冬の花:福島市:ニホンスイセン、ヒイラギナンテン、ロウバイ、ミツマタ(蕾)、ミズバショウ(新芽):1月21日撮影。今の時期、福島ではあまり開花はみられませんが、冬の寒さに負けず咲いている花もあります。最も早く咲く花はニホンスイセンで、日向では開花しています。房総半島にいくとニホンスイセンなど綺麗なお花畑がみられます。ヒイラギナンテンは、福島の冬の寒さでの開花が無理かなと思い庭に植えてみました。大丈夫でした。福島の庭木で最も早く咲く花は、ロウバイでしょう。開花はじめました。ミツマタは和紙の原料として知られていますが、実は、黄色い花も綺麗です。私のお客さんの庭にも植えてありました。もうすぐ開花です。我が家の庭にミズバショウがあります。新芽もだいぶ大きくなってきました。)

←同じです。Amazonのドラマ観て泣いています。 葉羽
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