今、シクラメンが花屋さんの売り場を華麗に彩ってくれています。花の少ない時期にシクラメンは貴重な花です。最後の写真を見てください。私が売れ残ったシクラメンを購入し育てているもので、3年目の冬をむかえます。ろくに手入れもしていないので、みすぼらしいシクラメンです。
シクラメンは面白い性質をもっていますので、この性質をうまく利用すると市販されているような綺麗なシクラメンにすることもできます。
シクラメンの原産地は地中海沿岸で、雨季と乾季のある地方に自生しており、日本の気象環境とはだいぶ違ったところで生まれた植物です。シクラメンは雨季の間(日本では冬)に花を咲かせ、乾季の間(日本では夏)の間は休眠します。
シクラメンは球根植物として扱われていますが、チューリップやスイセンのように分球して増えることはなく種子で増殖します。面白いことに1つの葉に1つの花を付ける性質があり、シクラメンを購入する場合、葉の数が多いと花も多くなります。
シクラメンは光が大好きです。葉の根元に光があたると花芽ができます。市販のシクラメンは中央にたくさん花が咲いていますね。これは栽培者が「葉組み」という作業をするからです。中央にでた葉を外に寄せ、中央部に太陽の光を当てて育てるのです。
シクラメンを室内で育てる場合、光の当たる窓際におきます。咲き終わった花柄は根本から切り取ります。シクラメンは低温にも高温にも弱いので注意してください。
シクラメンの適正な管理や夏越しを詳しく書くと膨大になりますので、この辺でペンをおきますが、関心のある方は花き関係の書籍などで調べてください。せっかく入手したシクラメンを1年で廃棄してしまうのはもったいないです。何年も育てることができますので挑戦してみてください。
日本でシクラメンの知名度があがった要因に、布施明さんが歌った「シクラメンのかおり」(1975年)が大ヒットしたことがあげられます。この曲を作詞作曲した小椋佳(おぐらけい)さんの歌声も味わいがあります。youtubeでどうぞ。 (写真:半田山自然公園②半田沼:11月24日撮影)
←ほぉ・・変わった花弁ですが、これはこれで美しいですね♪
葉羽
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