はなみずき書店は、市内、近隣地域で開催されるイベントの中から気になるものをピックアップし、それらをより一層楽しむための新刊書を選んでご紹介していこうと考えています。
今回ご紹介するイベントは 昨日オープンした福島県立美術館の企画展『THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦』 2025年3月22日(土)ー5月25日(日) 関連した本を2冊ご紹介します。
・『新版画作品集 なつかしい風景への旅』 西山純子 東京美術 2018年 3,300円
・『新版画の世界 現代グラフィックアートの源流。』 クリス・ウーレンベック、ジム
・ドウィンガー、フィーロ・オウウェレーン 2023年 パイインターナショナル 3,960円
「新版画」という言葉はあまり馴染みがないですね。 今年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。その主人公・蔦屋重三郎は浮世絵版画の世界を大きく花開かせた人物です。
そこでは絵師、彫師、摺師の協業体制が確立されていました。この制作スタイルを明治以降の日本で踏襲しながら発展させたのが「新版画」です。風景画、美人画など心和む版画が数多く作られました。
版元として大きな役割を果たした渡邊庄三郎の貴重なコレクションが、今回展示されるとのことです!
上記2冊はその新版画の魅力をたくさんの図版と解説で深掘りした本。 展覧会を見る前、あるいは見た後に、鑑賞の参考として是非手に取ってみてください。 展覧会情報は以下をご覧ください。
https://art-museum.fcs.ed.jp/exhibition/current
会期中、たくさんのイベントが開催されるようなので、要チェックです。

←つまり「明治の蔦重」ということですね。よく分かりました♪
葉羽
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