済州で見つけたわたしの朝陽は何だったのかと絵に聞きながら描く。
うす皮を破く。出てこないかと暗闇をひたすら待つのではなく、見つけようと動き、抱擁する若者たちが自分の朝陽をあげる。
変えたいと破いた手が見せてくれたうす皮の向こうにある椿。真白い雪に血の色が染まる歴史を椿に込め、死んだ人の赤を取り入れて私は生かされていると感じた夜明けに見た朝陽は、済州の黄色い日の周りに死んだ人の魂が赤く光って今生きている人を包む。椿みたいと感じた。
強い力拳みたいに強い死んだ人の無念。昇らせようわたしの朝陽を、これが朝陽ではないかと絵に聞いて描こう。
そんな思考で大きな絵と小さな銀紙画を描いてゆきました。

←うを~圧倒的な迫力を感じます。 葉羽
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