私は本当に職人さんたちが大好きだなぁ、と、思う今日。
会津の漆の作り手、編み組の作り手、竹細工の名人、
本郷焼の作り手、漆かきの心の師匠。
たくさんの方にたくさんのことを教えていただいてきましたが、
いつも、つくっているその場に立ち会わせていただいて、
ズキュンとやられてきました。
昨日、今日ご一緒した
伊勢型紙のみなさんも、同じでした。
一人一人のお人柄もとても個性豊かでキュートで優しくて、
でも、ご自分が生み出すものへの厳しさ。
今日、熱気あふれる実演の場であらためて
「これは惚れてしまうなぁ」。
彫ってる姿、カッコ良いのです。無条件に。
実演で彫ってる型紙は
「ほかして」しまうのだそうです。
仕事として仕上げる型紙は集中して制作したもの。
話をしながら、見せるために彫ってるものとは
それは違うでしょうけど、
「ほかして」しまう。存在を許さない。
この人たちに、このスタンスで技を存分に発揮し続けることを
させない日本ってなんなんだろう。
仕事として型紙つくりに携われる人は
今日来てくださった平均年齢70歳ぐらいの世代で
終わりなのだそうです。
今日来てくださったみなさんですら、
他のお仕事しながら製作している兼業の方もいる。
それだけでは暮らしていけないから。
「それは日本が選んだこと」と
職人さんのお一人がおっしゃいました。
とても悔しい悔しい選択ですね。
なんとかして挽回できないのかなぁ。
私にできることなんて限られてるけど、
足掻きます。
←僕はモノづくりも担当したけれど、技能工の人たちはすべからくカッコイイと思うよ。生き方もね。
葉羽
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