今回は、先週全国公開された映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督)を紹介します。
まるでニーチェの言葉のような悩ましい題名ですが、とても分かりやすい作品で、涙腺を絶えず刺激する心打つ作品です。高校生以上であれば誰もが楽しめ、特に、若い人にお薦めしたい映画です。
多くの人がこの映画のような経験をすることでしょう。もちろん、私も若い頃には経験しました。
主人公(綾瀬はるな)は、農作物を作りながら食堂を営んでいます。彼女には中学生の娘には言えない大きな秘密がありました。重苦しい秘密を打ち消すように、気丈で明るく振る舞い、家族に心配をかけないように生活をしています。
ある日、ふと思いついて高校生の頃に想いを寄せていた男性に心を打ち明けるラブレターを書きます。その手紙のあて先は、高校生の時に通学していた電車のなかで知りあった男性高校生です。
でも、電車の中では自分の気持ちを打ち明けることもできず、多くの時間が過ぎました。このラブレターが思わぬ人生の展開を招くことになるのです。
私は、石井監督のデビュー作品からずっと観ていますが、どの映画も味わいのある作品になっています。この映画も味わい深いものです。この映画のきめ細かい演出と的確な脚本は、この作品を優れたものにしています。
ベテラン俳優たちにまじって、子供時代を演じている若い俳優たちの演技も素晴らしい。この映画を生きいきとした優れた作品にしているのは、若い俳優たちの優れた演技であると言っても過言ではないでしょう。
私は、よく手紙やハガキを書きますが、電子メールにはない重みのある伝言になります。この映画を観た機会に手紙を書いてみるのもおすすめです。特に、将来文章を書くことを仕事にしたい学生の方には、ぜひお薦めしたい。
手紙はあとあとまで残りますので、言葉を選ぶことや表現に慎重になります。私の経験からすると、手紙を書く習慣ができると語彙を覚え文章表現が豊かになります。

←うっ・・考えてみると、一生に一度も手紙を書かないでここまで来てしまいました。(だから文が下手なんだ・・悲)
葉羽
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