こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
必ず、帰ってくる。
それは宇宙を超えた父娘の約束ーー。
これは2014年制作、クリストファ・ノーラン監督『インターステラー』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
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インターステラー
(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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クリストファ・ノーラン嫌いで有名なカリスマ彰氏ですが、さて、あえてノーラン監督の代表作の一つをレビューに持ってきた理由は?

◆『インターステラー』(2014年 クリストファー・ノーラン監督 2時間49分)
愛は時空を超える。
カリスマ彰 映画「インターステラー」(2014年 クリストファー・ノーラン監督 2時間49分)を再視聴した。
とにかくクリストファー・ノーランが監督した映画が嫌いだ。見たすべての映画がなんとなく神経に触るのだ。
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インターステラー
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そう言うと「その気持ち分かりますよ。でも『インターステラー』だけは傑作ですよね」という映画好きがいた。
ん?そうだっけ?とその時は思ったのだが、確かに見たことがあったがほとんど忘れていた。それがTVで放映されたので録画して見てみた。
あらすじは以下の通り。
◆『インターステラー』(2014年)のあらすじ
近未来、地球規模の異常気象と飢饉によって人類滅亡の危機が迫っていた。元宇宙飛行士のエンジニアで現在はトウモロコシ農場を営んでいるクーパーは、NASAの要請に応じて人類の未来を懸けた前代未聞のミッション「ラザロ計画」に参加することになる。

計画の内容は、土星付近に突然発生したワームホールを通り抜け、新しい惑星へと人類を移住させるというものだった。家族と人類の未来を守るため、クーパーは少数精鋭のクルーとともに前人未到の地へと旅立つが……。 |
確かに以前見ていた。しかし、全く記憶にない。寝た?今回仔細に見てみたが、なんというか「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「ET」「ゼログラヴィティ」「オデッセイ」「エリジウム」あたりをツギハギして父娘愛でラッピングした映画なのだ。

「インターステラー」「オデッセイ」「エリジウム」はどっちが先か微妙だがもちろんノーランは他の脚本は知っていたはず。
ツギハギとラッピングだから「真正」な感じがせずに訴えかけてこないのだ。
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インターステラー
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ノーランが参考にしていると語るスピルバーグの映画だってあれだけ幼稚で嘘っぽくてもなんとか「感動」にもってくるのに、ノーランの「インターステラー」は泣かせたり、ジーンとさせない。本当の作り物だからだ。
キューブリックの「2001年宇宙の旅」をノーランは参考にしていると語っているが、不遜の極みである。
映画としての格調や思念の深さにおいて、月とスッポンである。
「2001年宇宙の旅」
下の写真は、人類の新しい生存空間を求めて宇宙探索をするクーパー(マシュー・マコノヒー)とアメリア(アン・ハサウェイ)。
「インターステラー」
そういう演出なんだろうが、この2人ももう少しなんとかならんかな。人間ぽくないのだ。
この点を善意に解釈すると、この監督の根底にあるのが「人間不信」ということなのではないだろうか。
マン博士(マット・デイモン)、ブランド博士(マイケル・ケイン)の2人の扱いに特にその「人間不信」というのを強く感じる。
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インターステラー
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それと、クリストファー・ノーランは、あの世の存在はもちろんのこと、「神」という存在も信じていない無神論者のような気がする。いわゆる「信仰心」[信心」というものがないのだ。
キューブリックはたぶん無神論者だと思うが、「畏怖」の感情はある。しかしノーランは「見えざるもの」に対する畏怖がない筋金入りのニヒリストのような気がする。そうでないと説明ができないのだ、この「映画体温」の異様な低さは。
クリストファー・ノーラン
この「インターステラー」再視聴で、またまた私の「ノーラン不信」は深まってしまった。
それはいいとして、この映画の最後はノーラン映画の例にもれず、しどろもどろの朦朧状態になって終わっている。もう監督本人が訳が分からないカオス状態になっているのだ。
単に頭が悪くて「収束」できなくなってしまったのか、あるいは「畏怖」を知らないから起こる茶番劇かの、いずれかだろう。たぶん両方だろう。
/// end of the “cinemaアラカルト515「映画「インターステラー」で
クリストファー・ノーランの本質がわかった!」”///

(追伸)
岸波
いやいやいや、これはまた口を極めた悪口になってるな(笑) 念のため、僕がレビューした時の記事を読み直してみた。
cinemaアラカルトその239「クリストファ・ノーランとは何者か?」>>
そうそう・・ブラックホール近傍の水惑星の大津波とか、ブラックホールから落ち込んでいった五次元世界とか「非日常の世界」を可視化した部分を称賛した。
だが、確かに人間ドラマとして「感動」を受けたかと言えば、それは感じなかった。
ウラシマ効果で、若いまま戻って来る父との再会を果たすため、老婆になっても冷凍睡眠で待ち続けた娘の執念には感じるものがあったが、ブラックホールから生還して漂流するという謎部分に何ら説明は無かったし、ご都合主義に感じたからだ。
なので「ラストぐだぐだ」という部分は同意する。
そもそもクリストファ・ノーランは、そういった人間ドラマの部分をあまり重視して居なくて、「誰も見たことが無い映像」や「時間を操るサプライズ」(※「テネット」の時間の逆流など)に挑戦し続けている監督なんだろうと思う。
日本で言うと『天獄と地国』の作家小林泰三と近いタイプなんだろうな。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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