こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
186日後、世界は終わる。
Amaプラで、アメリカのサスペンス・ドラマシリーズ『サルベーション 地球の終焉』を視聴しました。
シーズン1が13話、シーズン2が13話(各話44分程度)の一気見でした。
シーズン1のAmaプラ視聴者評価は5段階の「3.8」。
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サルベーション 地球の終焉
(C)MMXVIII CBS Broadcasting Inc.
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巨大隕石の地球衝突の危機が進行する一方で、米ロの核戦争の脅威、大統領暗殺クーデターから内戦の危機、はたまた謎のハッカー集団の暗躍、世界を裏から牛耳る闇の組織、新興宗教によるテロなど危ない話がテンコ盛り。
思わず、「お前ら、内輪で争ってる場合じゃないだろー!」と立ち上がって突っ込みたくなる場面もテンコ盛りではありますが(笑)
さて、その内容は?

救済(サルベーション)には、代償が伴う。
シリーズ第1話「人類の箱舟」の冒頭、2013年2月15日にロシアへ隕石が落下して1000人の犠牲者が出る様子が描かれる。
場面は転換して現代、MITの4年生リアム(チャーリー・ロウ)は寝坊してMIT卒のIT実業家ダリウス・タンズ(サンティアゴ・カブレラ)の特別講演に裸足で駆け付け、「あんな学生は絶対に採用しない」とダメ出しされる。
ダメだしするダリウス
そのリアムは、地球近傍小惑星の研究をしており、突然出現した小惑星が186日後、地球衝突コースを取っていることを発見。
早速、指導教官クロフト教授に報告し、NASAや政府への通報を頼むが、その直後、指導教官は謎の失踪を遂げる。
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サルベーション 地球の終焉
(C)MMXVIII CBS Broadcasting Inc.
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進退窮まったリアムは、世界的IT実業家のダリウスなら政府への通報も可能と考え、ダリウスの元へ。
ダリウスは軌道を検証した後、国防総省へ赴くが、政府はその事実を知りながら国民に隠蔽していることを突き止める。
ダリウスとリアム
そんなタイミングで、闇の組織レジストがミサイルでロシア空母を撃沈、ロシアが報復の核ミサイル4発を米国本土に向けて発射。
アメリカは核戦争の脅威と隕石による人類滅亡の脅威とに同時に立ち向かわなければならない危機に陥る。さて、人類は二つの危機を乗り越えることができるのか?
ということで、以下のあらすじと概要は以下の通り。
◆『サルベーション 地球の終焉』の概要とあらすじ(海外ドラマNAVIによる)
マサチューセッツ工科大で天体物理学を学ぶリアムは作家ジリアンと出会い恋に落ちるが、半年後にある小惑星が地球に衝突すると気付き、クロフト教授に相談する。しかし教授は失踪を遂げてしまう。リアムはカリスマ的天才科学者で大富豪でもあるダリウスにも発見を伝えるが、ダリウスは人類が存続できる最低人数、160人を火星に移住させようと考える。
一方、国防総省(ペンタゴン)の報道官グレースはシングルマザーで、現在はひそかに上司の副長官ハリスと付き合っているが、ダリウスから火星移住計画を提案されて驚く。やがて政府の中からある人工衛星を小惑星にぶつけて軌道をそらす案が持ち上がるが、小惑星の破片で10億人を犠牲にしかねず……。

映画『トランスフォーマー』や『スター・トレック』シリーズに脚本家・プロデューサーとして参加したアレックス・カーツマンらが製作総指揮し、第1話を映画『28週後…』のフアン・カルロス・フレスナディージョが監督するなど、ハリウッドの一流スタッフが集結。出演は日本人を母親に持つイアン・アンソニー・デイルなど。
原題:SALVATION
製作国:アメリカ |
この作品は、2017年7月から第一シリーズ13話が放映され、翌2018年6から第二シリーズが放映開始されたものの、シリーズ更新で視聴率が急降下。
結局、第二シリーズ途中で打ち切りが決定し、大急ぎで風呂敷を畳む展開となりました。
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サルベーション 地球の終焉
(C)MMXVIII CBS Broadcasting Inc.
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ただ、話としては展開も早く、いろいろな危機が次々と襲ってくるので悪くはない。特に第一シリーズは面白く、途中で止めることができなかったほど。
特に、メインの主人公となるダリウス役のサンティアゴ・カブレラが魅力的で、脚本敵はスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクをイメージして作られたキャラとのこと。
サンティアゴ・カブレラ
また、小惑星衝突という人類滅亡の危機にありながら、それに立ち向かうアメリカ政府の内部にクーデターを企む一派が存在したり、ロシアのスパイが絡んだり、誰が敵か味方か分からないサスペンスも中々のもの。
「24」のあのノリです。
さらにその外側で、米ロのつぶし合いを目論む国際ハッカー集団レジストが核ミサイルの制御を乗っ取ったり、別の闇の集団や宗教テロ組織が暗躍したりと、気の休まる暇がない(誉め言葉)。
「24」
では、なぜ第二シリーズで落ち込んでいったのか?
考えてみると、第一シリーズは「SFドラマ」と思って見始めた人が多かったはず(僕もそう)。
ところがシリーズ後半から、もっぱら政権抗争やテロ対策の話が中心となって、せっかくのSF要素が尻つぼみ。

それと、登場人物のカップル構成が頻繁に変わって、すぐ肉体関係を結んでしまうため、まるで「乱倫ドラマ」を見せられているよう。(お色気シーン多い・・嫌いじゃないのだけれど:笑)
Amaプラの書き込みの中にはこんな評価も・・あらゆるセキュリティが緩すぎる。恋愛パートが蛇足過ぎ。黒人アジアン女性LGBT全部入り。
乱倫ドラマ?
僕が気になったのは、DC警察の黒人刑事が「ほぼ私的に」大統領や国防長官、補佐官の手駒として、ホワイトハウスを縦横無尽に駆け回るシークエンスなど。
まあ、要するに、要素をゴチャゴチャ詰め込み過ぎで、恋愛パートも多過ぎ、リアリティ薄すぎということでしょうか(笑)
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サルベーション 地球の終焉
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それにも関わらず、細かいことを気にしなければ、どんどん続きを見たくなるサプライズがあって面白い。
しかし、このサプライズも度が過ぎることがある。例えば、ダリウスは副大統領に任命され、大統領が暗殺されたことで自ら大統領の任に着くことになりますが、(地球上での)最大の敵である闇の組織のボスがダリウスの伯父であったり。
ダリウスの伯父:闇組織のボス
核ミサイルの制御を奪う国際ハッカー集団のボスの正体が、その危機に対応している国防長官の息子であったり。これはチョット「やり過ぎ」でしょう。
(※なんだよ、身内の喧嘩かよ・・感が:笑)
で、なんとも切ない気持ちになるのが、大団円、最終話のラストシーン。
小惑星の軌道を変えるためのあらゆる手段がテロなどの妨害で失敗に帰し、アメリカは数十億の人類を犠牲にしても核ミサイルで粉砕するしかないという最終手段に出る。
大量の欠片が地上に降り注いで人類は犠牲になるが、シェルターに逃れた少数の人々で絶滅は免れるという理屈。
もはや核ミサイルしかない・・
だが「あること」に気づいたダリウスは、ホワイトハウスに乗り込んで、発射1分前に核ミサイルの発射中止を進言。「理由」は説明している時間はないと言う。
なら「端的に言え」と国務長官のハリス。するとダリウスは・・
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サルベーション 地球の終焉
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「よく聞け、アレは小惑星じゃないからだ!」(ええええ~!)
「最後の一行の衝撃」としては、綾辻行人の『十角館の殺人』がつとに有名だが、この一言も全26話に及ぶSF大作の締めくくりとして衝撃度は更に上?(笑)
更に驚きなのは、こんな意味不明の説明で地球上の主要国全体で合意した核ミサイルの発射を中止してしまうハリス国務長官。(あり得ん・・)
「じゃ、いったい何なんだ?」
「その答えをこれから見にいこう」と主要人物らが庭に出て一緒に夜空を見上げる。
すぐそこに小惑星が・・
もう既に対処のタイミングを失った小惑星が猛然と月軌道の内側に迫って来る。
その時、彼らが見たものとは??
/// end of the “cinemaアラカルト514「サルベーション 地球の終焉」”///

(追伸)
岸波
このラストシーンの「トンデモ展開」からも「慌てて風呂敷を畳んだ様子」が見て取れると思います。
「小惑星ではない物体」の正体は最後まで明らかにされませんが、月軌道の内側に達したところでピタリと静止してしまうのです。
考えられるのはエイリアンの乗り物であるとか、それ自体が意識を持った岩生物であるとかでしょうが、説明されることなくエンディング・クレジットが流れます。
地球滅亡を逃れるための火星行き巨大船「160人乗りの箱舟」は結託していた闇の組織と宗教テロ集団に乗っ取られ、既に火星へ向かっていますが、その行方も謎のまま。
かなり壮大なSFドラマを構想していたのでしょうが、不人気による打ち切り決定で、この消化不良の終幕にせざるを得なかったのでしょう。
第一シリーズは悪くなかっただけに残念な結末でした。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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