こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
思いを受け止め、前へ
これは、来年夏公開予定『KINGDOM』シリーズ新作のキャッチコピー。そう、数日前に制作が発表されたのです。
前作の第4作『大将軍の帰還』が現キャスティングでの最後の作品と言われていたので、これには驚きとともに歓喜しました。
で、タイトルが何故に『今期のcinemaライフ』かと言いますと・・?
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KINGDOM5(2026年夏公開予定)
(C)原泰久/集英社 ⓒ2026映画「キングダム」製作委員会 |
今週は劇場へ行かなかったのでAmazonプライム三昧でしたが、いつもより多数の作品を観てはいます。
ただし『鬼滅の刃』や『マトリックス』シリーズなど旧作が中心。残念ながら「初見」の映画でコレというものが無かったのです。
そんなワケで、全般的な感想を・・。

◆『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』
盗まれたのはお前自身か…
初見で観たAmaプラ・シリーズもので特筆すべきは、現在第五作『不死身の血族』が公開中の『LUPIN THE IIIRDシリーズ』。
第一作『次元大介の墓標』(2014年)、第二作『血煙の石川五ェ衛門』(2017年)、第三作『峰不二子の嘘』(2019年)と観てきましたが、一番良かったのは第四作『銭形と二人のルパン』(2025年6月20日:ネット配信のみ)。
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LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン
原作:モンキー・パンチ ©TMS
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これは、銭形警部が実質的な主人公で、ルパンそして偽ルパンが絡んだ陰謀に巻き込まれる話で、新・劇場公開の『不死身の血族』の前日譚。
銭形警部が何ともタフで男らしい。 ←(コンプラ違反になる表現なの?)
そしてこのシリーズは、アニメ『ルパン三世』とは雰囲気がガラリと変わり、全編がハードボイルドタッチ。

『ミッション・インポッシブル』シリーズも実質「完結」と言われているし『007』の新シリーズも作られない中、「LUPIN」チームがそれらに代わる新しいヒーローとなる可能性も感じさせました。
ただし、公開中『不死身の血族』ならcinemaアラカルトで書いたでしょうが、まだ観ていないのでAmaプラの紹介のみとしました。
◆『オーメン・ザ・ファースト』(2024年)
目撃せよーー
<悪魔の子>の誕生を
昨年公開された、サイコホラー映画の名作『オーメン』のはじまりの物語。悪魔の子ダミアンの出生の秘密が暴かれる。
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オーメン・ザ・ファースト
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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これは「闇」が深すぎました。ダミアンの誕生は、勢力に陰りが見えるキリスト教会が自らの敵「反キリスト」を創造して、それに対抗する形で勢力の最結集を狙った陰謀だったという設定。
この「反キリスト」の怪物(悪魔の子)の製造の仕方が悪逆非道そのもので、処女に獣を交わらせ、外見が人間として成長できた娘を母体として、さらに獣と交合させて「悪魔」を産ませるという悪魔製造修道院の話。
オーメン・ザ・ファースト
何も知らずにこの修道院に派遣された新人シスターが主人公で、実はその当人が実験の成果で僅かに生存していた姉妹のうちの一人だったというオチ。
怪物の出産シーンも描かれ、恐怖よりもそのグロさに閉口。とてもcinemaアラカルト正編では採り上げられないと断念。
それにしても、よくこんなムナクソ映画を作ったものです。
◆『ラスト・スペースシップ』(2017年)
その星は、
人類最後の希望。
SF物ということで期待したのですが、近未来、アメリカと中国の最終核戦争で住めなくなった地球からアメリカの宇宙船団が居住できる惑星目指して太陽系外へ。
しかし、二つの目的地の一つには既に中国の探査船が周回しており、その中へ入ると、何故か少年一人を残して乗組員は全滅。いったい何処へ行ってしまったのか・・という話。

宇宙船の外見などCGはそこそこ悪くないのですが、舞台のほとんどは宇宙船の中。中国人の少年を保護して帰ったアメリカの調査船の内部で、次々と不可解な殺人事件が起こる。
そこまでは宇宙ミステリー系として期待を持たせましたが、オチは長旅で精神に異常を来した乗組員の犯罪。オマケに中国船でも同じ事が起こったと。
ラスト・スペースシップ
しかし、乗組員を殺して行ったら自分自身も生存できないだろうに。何も考えていないおバカな犯人像に開いた口が塞がらない。宇宙を舞台にした理由もよく分からない。
とてもcinemaアラカルトでおススメできる作品ではありませんでした。
◆『新・大地震』(2022年)
神は この街を 見放した
このおかしなタイトルに一瞬引いたのですが、Amaプラでは一応「★3」だったので観てしまいました。
するとコレ、1997年のトミー・リー・ジョーンズ主演のヒット作品『ボルケーノ』のタイトルをパクった『ボルケーノ2023』(2022年)の続編映画。
正編『ボルケーノ2023』も説得力のないバッタもんでしたが、この『新・大地震』も”カリフォルニアをM20の大地震が襲い、北米大陸から切り離されて海中へ沈没”という荒唐無稽な話。
新・大地震
恐竜絶滅の隕石衝突による大地震がM11で、M12なら地球崩壊と言われており、マグニチュードは指数関数なので、M20はM10の一兆倍のエネルギーとなる。
そんなふうに考証がいい加減な上、ストーリーも荒唐無稽、CGも既視感があるチープなもので、とても採り上げる気になれませんでした。
それにしても、このジャレッド・コーンという監督、同じ年に『ボルケーノ2023』と『新・大地震』を撮ってるんですよ。何たる粗製濫造。
ちなみにamaプラで「★3」だったのはコメント者が少なかったせいで、映画.comでの評価は「★1.5」でした。時間を無駄にしちゃったな。
う~ん、今週は不調。
/// end of the “cinemaアラカルト479「今期のcinemaライフ」”///

(追伸)
岸波
この間、過去作の良作も多数観なおしています。冒頭に書いたものの他『ロッキー(1)』、『ジョーズ(1)』、『サリュート7』(cinemaアラカルト#247)、『ヘラクレス』(cinemaアラカルト#158)などなど。
この辺りは評価「★4.0」以上。Amaプラの評価は結構当たっていることが多いのです。それ以下の場合は・・やはり「評価者数」も確認しないと危ないですね。
それにしても『KINGDOM』新作、待ち遠しいです!
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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ヘラクレス
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