こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
名匠ビリー・ワイルダーがサラリーマンの悲哀を
ペーソスたっぷりに描く
ハリウッド屈指の傑作コメディ!
これは1960年に公開されたビリー・ワイルダー監督『アパートの鍵貸します』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
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アパートの鍵貸します
(C)1960ユナイテッド・アーティスツ
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かなり古い映画だが、カリスマ彰は「どうしても不思議に思う」ことがあるらしい。
さて、それはいったい何だ?

◆『アパートの鍵貸します』(1960年 ビリー・ワイルダー監督 2時間)
出世か恋か…?
カリスマ彰 録画していた映画「アパートの鍵貸します」(1960年 ビリー・ワイルダー監督 2時間)を見てみた。たぶん2度目だと思う。
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アパートの鍵貸します
(C)1960ユナイテッド・アーティスツ
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あらすじは以下の通り。
◆『アパートの鍵貸します』(1960年)のあらすじ
ニューヨークの大手保険会社に勤めるバド(バクスター)は、昇進のために、4人の部課長に対して、それぞれの愛人との密会用に自分のアパートの部屋を提供し、毎夜残業して遅く帰る生活をしていた。
ある日、シェルドレイク人事部長に呼び出され、彼にも部屋を貸すことになる。それまでの「貢献」が認められて平社員から課長補佐に昇進し、個室も与えられたバドは会社のエレベーター係のフラン・キューブリックをデートに誘うが、実は彼女はシェルドレイクの愛人で、バドとのデートの約束をすっぽかしてしまう。

クリスマス・イブの会社でのパーティで、フランはシェルドレイクの秘書・オルセンから彼の女性遍歴を聞かされて落ち込む。また、バドはふとしたことからフランがシェルドレイクの愛人であることに気付き、ショックを受ける。 |
2度目の鑑賞なのに、実にうまくできた映画なのをまたまた実感する。
いわゆるハリウッド・コメディなのだが、ビリー・ワイルダーというドイツ系ユダヤ人が「異郷」であるからこそ、発揮できた「異才」だと思うのだが、まあそんな面倒な議論はさておて、今回も不思議に思ったことがある。

この映画の根本にもかかわることなのだが、この映画の製作された1960年前後のニューヨークには「ラブホテル」というのが存在しなかったのだろうか?という疑問である。
存在しなかったから、部下のアパートを不倫の場所として借りるというような馬鹿バカしいことが起こってしまうのだろうが。

しかし、この映画の中ではすでにテレビもリモコンでチャンネルを変えているし、物質文明の最先端を行く欲望社会のトップランナーだったニューヨークに「ラブホテル」的なものがなかったとすれば、倫理的・宗教的な理由しか考えられないのだが、誰か説明してくれる方はいないだろうか。
/// end of the “cinemaアラカルト480「名作「アパートの鍵貸します」を見て
いつも不思議に思うこと」”///

(追伸)
岸波
今回の話は、「ラブホテル」ワンイシューなのかい!?(大笑)
調べてみたら、どうやらラブホテルというのは日本発祥の文化で、韓国など一部海外にも波及したが、欧米には基本的に性行為専用の宿泊施設は存在しないようだ。
もっぱらモーテルなどドライバー用の施設がそういう目的で【も】使われたり、一般のホテルが用いられる。
そうすると都会の場合、目に付きやすい一般ホテルを利用するより「アパートを借り上げ」た方が安全性(笑)が高いのだろう。
ちなみに、日本のラブホテル利用者は一日に約200万人で、現在は少子化や草食系男子の増加で衰退期にあり、おひとり様利用やカラオケでの女子会利用が増えていると言う。
あれ、余計なことを書いちまった(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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アパートの鍵貸します
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