こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
パリ、モンテーニュ通り。美が生まれる場所
これは、2019年公開、ナタリー・バイが主演した『オートクチュール』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
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オートクチュール
(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR
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うん、これは”ファッションの達人”カリスマ彰の最得意分野だな。
さて、その内容は?
◆『オートクチュール』(2021年 シルヴィ・オハヨン監督 1時間41分)
引退を目前に控えた孤高のお針子と
郊外に暮らす移民二世の少女。
ディオールのアトリエで、出会うはずのなかった
ふたりの人生が交差する――
カリスマ彰 かなり前にTVから録画した映画「オートクチュール」(2021年 シルヴィ・オハヨン監督 1時間41分)だが、ストーリーが浮世離れしているので敬遠していたが、コワゴワ見てみた。
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オートクチュール
(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR
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あらすじは以下の通り。
◆『オートクチュール』のあらすじ
エステル(ナタリー・バイ)は引退を間近に控えた「ディオール」 オートクチュール部門のアトリエ主任。ある日、地下鉄で若いアフリカ移民の女子ジャド(リナ・クードリ)にハンドバッグを盗まれる。だが、警察に突き出す代わりに、エステルは彼女の世話をすることにした。
なぜならジャドの手を見て、エステルの唯一の財産――ドレスを縫い上げる卓越した技術、クリエイションの真髄――を受け継ぐ相手になり得ると直感したからだった。
時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で、エステルはジャドに“指先から生み出される美”を教えてゆく・・・。そして、エステルにとっての最後のショーが目前に迫った。 |
「DIOR」のオートクチュールアトリエ主任がアフリカ移民の女子をこんな風に簡単にアトリエの見習いとして招き入れるなんてことがファッション業界に40年以上身を置く人間としてはちょっと考えられないのだ。
しかし、さすがにナタリー・バイだ。そのあたりの浮世離れした展開を納得させてしまう。アフリカ移民女子役のリナ・クードリという若手も一歩も譲らない。
「DIOR」の全面協力があり、ディテールには抜かりがない。ブリコラージュ(手仕事)・ファッションの最高峰の内部を映像的に楽しめるようになっている。
ファッション業界に携わる者の贔屓目かもしれないが、尺(1時間41分)もいいし、なかなか楽しめる映画だ。
クチュリエを描いた傑作映画と言えば、「ファントム・スレッド」(2017年 ポール・トーマス・アンダーソン監督 2時間10分)があるが、こちらはオートクチュールの本質にはあまりこだわっていない映画だったが、ダニエル・デイ=ルイスの見事な演技に痺れた。
「ファントム・スレッド」
そう言えば、「DIOR」のライバル「CHANEL」のオートクチュール・アトリエとデザイナーのカール・ラガーフェルドを描いた傑作ドキュメンタリー映画「サイン・シャネル」(2006年 ロイック・プリジェント監督 2時間11分)があったなあ。
「サイン・シャネル」
もうこの映画から18年、カール・ラガーフェルドが死んでから5年が経過しているんだなあ。
/// end of the “cinemaアラカルト436「ナタリー・バイの好演もあって
楽しめた映画「オートクチュール」」”///
(追伸)
岸波
うむ、今回はその道のプロにお任せで、特に受け加えることはありません。
しかしこのナタリー・バイって、ゴダールやトリュフォーが好んで使っていた大女優なんだね。僕らより6つ上なのか。
いろんな浮名を流した”恋多き女”だけど、これが最後の作品になるのかな?
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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オートクチュール
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