こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
刀ではなく、そろばんで、家族を守った侍がいた。
これは、2010年公開の森田芳光監督『武士の家計簿』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
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武士の家計簿
(C)2010「武士の家計簿」製作委員会
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うん、主演の堺雅人・仲間由紀恵ともに、まだ若かった。
さて、どんな映画だったっけ?
◆『武士の家計簿』(2010年 森田芳光監督 2時間9分)
武士が節約して、何が悪い?
カリスマ彰 映画「武士の家計簿」(2010年 森田芳光監督 2時間9分)をTVで見る。
原作は磯田道史著の「武士の家計簿/加賀藩御算用者の幕末維新」。2011年にC型肝炎のために61歳で亡くなった森田芳光の最後の前の作品。
ちなみに最後の作品は森田の死の1年後の2012年に公開された「僕達急行A列車で行こう」。
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武士の家計簿
(C)2010「武士の家計簿」製作委員会
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「武士の家計簿」のあらすじは以下の通り。
◆『武士の家計簿』のあらすじ
幕末から明治。激動の時代を知恵と愛で生き抜いたある家族がいた。代々加賀藩の御算用者(経理係)である下級武士の猪山直之(堺雅人)は、家業のそろばんの腕を磨き出世する。 しかし、親戚付き合い、養育費、冠婚葬祭と、武家の慣習で出世の度に出費が増え、いつしか家計は火の車! 一家の窮地に直之は、“家計立て直し計画”を宣言。家財を売り払い、妻のお駒(仲間由紀恵)に支えられつつ、家族一丸となって倹約生活を実行していく。
見栄や世間体を捨てても直之が守りたかったもの、そしてわが子に伝えようとした思いとは―。世間体や時流に惑わされることなく、つつましくも堅実に生きた猪山家三世代にわたる親子の絆と家族愛を描いた物語。 |
「の・ようなもの」でデビューした森田芳光らしい作品だ。こういう面白い、あまり面倒くさくない作品を作る監督だった。
堺雅人も仲間由紀恵も漫画みたいな俳優だが、2時間9分飽きずに見てしまった。
しかし武士っていうのも大変な商売だったんだなあ。
2021年の森田芳光生誕70年祭時の三沢和子
森田の未亡人の三沢和子いうのが、なかなかやり手の映画プロデューサーらしくて、未だに森田芳光は生きているような錯覚に陥る。
下賤な話だが、よくTVのCMでやっている「もしかしたらあなたはC型肝炎にかかっていたのかもしれません」という弁護士事務所の勧誘に従ってかなりの賠償金を得たのかもしれない。
しかし、61歳で亡くなるなんて、森田芳光という男はあまりにも惜しい男だった。
軽井沢での三沢和子との結婚式の資金5万円は森田が競馬で稼いだ。不調で映画がなかなか撮れなかったときは、本気で競馬評論家になろうとしていたらしい。
そんな森田の面白さがこの「武士の家計簿」には遺憾無く発揮されている。
/// end of the “cinemaアラカルト413「森田芳光の最後から2番目の映画
「武士の家計簿」を楽しんだ」”///
(追伸)
岸波
この映画、見逃しているんだよね。
だが、物価高の中の年金暮らしの身にとっては、つまされる話だなぁ。
そう、ぜいたくは敵だ! ・・と言いながら昨夜は、しゃぶしゃぶ食べて『ゴジラxコング 新たなる帝国』を観てきちゃったんだけどね(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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武士の家計簿
(C)2010「武士の家計簿」製作委員会
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