こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
全世界待望-新たなる秘宝を求め、
史上空前の冒険が始まる!
待ちに待った・・と言いますか、この「インディ・ジョーンズ」は、間違いなく我がcinema人生の中心にあったシリーズの一つ。
前作では、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーが、インディの父親かつ冒険の相棒役で登場。
その時も既に、相当、お歳を召していたと思ったのですが、現在のショーン・コネリーは、いったどんなふうなんでしょう?
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
全国公開に先駆けた先行上映の初日、6月14日、僕とケイコはワーナーマイカル・シネマズ福島の観客席におりました・・。
ケイコ、思ったよりも映画館、込んでいないね?
若い人たちは知らないんじゃないの、インディ・ジョーンズ。
ええー! だって、あんなに有名なシリーズだよ。
今の若者達が、その頃いくつだと思ってるの?
前回の“最後の聖戦”は、ついこの間だから、エート・・・
19年前よ。
どわーっ! (・・生まれてないじゃん!)
~ということで、インディ・ジョーンズは約ふた昔前の「3」から、どのような変貌を見せてくれたのでしょうか?
さて、今回の「クリスタル・スカルの王国」の舞台は、前作の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」から19年を経過した1957年。
映画の中でも現実でも、同じくらいの時間が経過しているというのが一つのミソ。
第一作「レイダース/失われたアーク」でヒロインのマリオン役を演じたカレン・アレンが再びヒロインとして登場します。
ヒロインと言えど、カレン・アレンは今年で実年齢が56歳。
この間、カレンが演じたマリオンは、いったんインディと結婚して子をもうけ(そのことをインディは知らない)、その後、家庭を省みずに冒険へ旅立ったインディに愛想を付かして別の男性と結婚します。
しかし、結局はその夫にも先立たれて、現在は母子家庭の身。
「クリスタル・スカルの王国」では、インディとマリオン、そして二人の息子である青年マットが大活躍します。
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved.
←家族三人が主人公。 |
そう・・・このマット役のシア・ラブーフ君のこと、覚えていますか?
ちょうど一年ほど前、cinemaアラカルト47「トランスフォーマー」で、主人公のサムを演じていた彼について僕は次のように書きました。
>>主人公を演じるシア・ラブーフ君は、ちょっと間抜けなイケてない高校生を演じていますが、実はかなりの演技派のようで、スピルバーグの次回作「インディ・ジョーンズ4」でも重要な役を演じる予定です。
噂によると、かなりカッコイイ役柄になりそうなので、サム君との落差を見るのが今から楽しみです。
いざフタを開けてみると、何とその役はインディの息子!
いきなりの大役が舞い降りて・・・と書こうとしたらイエイエどうして、このラブーフ君のキャリアは大したものだったのです。
年齢こそウチの佑樹と同い年なのですが、幼い頃からティーン向けのテレビドラマで活躍。
その人気で、2003年の『穴/HOLES」に映画初出演で主人公役を獲得するや、2004年には「アイ・ロボット」、2005年にはキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」で大物スターと共演。
昨年、二度目の主演となるスリラー「Disturbia」が公開されると三週連続全米一位という輝かしいキャリアを持っているのです。
|
シア・ラブーフ(右)
(in
「トランスフォーマー」)
(C)2006
PARAMOUNT PICTURES
AND DREAMWORKS LLC.
ALL RIGHTS RESERVED |
今作の「クリスタル・スカルの王国」では、自分の夢を追って学校を中退し、バイクの修理で生計を立てている青年マット役。
1950年代の若者らしく髪をポマードでギチギチに固め、状況に追い詰められると「ちょっと待って!」と、ポケットから取り出したクシで髪を撫で付けるという不思議なパフォーマンスを行います。
さて、今回のストーリーは、非情な女士官イリーナ(ケイト・ブランシェット)率いるソ連軍秘密部隊が米軍の機密倉庫を襲うところからスタートです。
彼らの目的は、1947年に米軍が墜落したUFOから回収したという異星人の遺物を手に入れること。
宝物に詳しいインディは彼らに捉えられて、米軍基地襲撃に同行させられています。
秘密部隊は、あっという間に米軍守備隊を制圧し、その倉庫に眠る「強い磁気を発するミイラ」を見つけるため、一役買わせられることに。
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
機転を利かして彼らの拘束を逃れたインディは、翌日、町へとたどり着きますが、何とこの町は米軍が核実験のためにネバダ州の“エリア51”に建設した無人の町。
突如、カウント・ダウンを告げるアナウンスが始まり、絶体絶命のインディは、家の中にあった鉛製の冷蔵庫にもぐりこんで事無きを得ます。
しかし、FBIから機密倉庫襲撃の嫌疑をかけられて共産主義者のレッテルを貼られ、勤めていた大学をクビに。
祖国に失望したインディは国外に出ようと列車に乗りますが、そこへやって来たのがバイクにまたがった謎の青年マット。
彼は、ペルーで助けを求めている母親マリオンを救うためにインディを探していたのでした。
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
さて、イリーナに拉致されたマリオンを救うために、アマゾン流域に向かったインディとマットですが、ここからはいつもの怒涛の展開です。
イリーナの最終目的は、伝説の古代秘宝“クリスタル・スカル”を入手し、それを元あった場所へと戻すこと。
これは、別に彼女が秘宝を守ろうとしていたワケではなく、このスカルを元あった場所へ戻した者こそが“神秘の力を手に入れる”とされているため。
クリスタル・スカルを巡っての丁々発止の駆け引きとテンポのいいアクション、秘境でのカーチェイス、軍隊アリの襲撃と、手に汗握るストーリー展開です。
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
約20年ぶりにインディを演じたハリソン・フォード・・・「さすがに年齢を感じさせる」という月並みな解説も目立ちますが、僕は全然そんなことは感じませんでした。
むしろ、ハリソン・フォードがこのインディ役にかけている情熱や圧倒的な存在感といったものが強く印象に残りました。
そもそも、そう感じさせるようなアクションは周到に排除されていましたし、相方のマリオンもちっとも大人にならず、無鉄砲で破天荒なキャラそのまま。
インディとの軽妙なやりとりも気持ちよく笑わせてくれるし、何と言っても、タイミングよくカットインするマット君の演技がすがすがしいです。
このマット君(シア・ラブーフ)、決して二枚目ではなく、どこかおっちょこちょいなのですが、そこかまた好感を持てるのです。
うん、こういうキャラ、どこかにいたなと思いましたら、ちょっとトボケたニコラス・ケイジのテイストです。
はささて、オーパーツとしても有名なクリスタル・スカルの秘密とは?
黄金郷エルドラドの伝説の正体とは?
はたまた、インディとマリオンの関係はどうなるのでありましょう?
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
ケイコ、どうだった? 今回のインディ・ジョーンズは。
あのね・・私たちの前に劇場を出た若いカップルが言ってたわ。
ん、何て?
インディ・ジョーンズは・・・
インディ・ジョーンズは?
宇宙かよ! 遺跡じゃないのかよ・・・って。
どわーっ! (ネtバレじゃないのか、ソレ・・)
|
クリスタル・スカルの王国
(C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. |
オフィシャル・サイトの最新情報をチェックしてみると、7月14日現在の記事で、「先週末に全世界でも7億4,000万ドル(約800億円)となり、本年度世界第一位の興収記録を更新」し、「日本でも公開4週目(23日目)にして早くも興収40億円を超え、観客動員数も230万人を突破」とありました。
先行上映の初日が不入りだった僕らの映画館はむしろ特異なケースだったらしく、まずは一安心です。
最後に、小ネタを一つ。
エリア51近くの米軍機密保管庫からインディが脱出するシーンで、壊れた木箱から見えているもの・・・
それこそ、第一作「レイダース/失われたアーク」の聖櫃なのです。
お気付きでしたでしょうか?
/// end of the “cinemaアラカルト69「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」”///
(追伸)
岸波
マリオン役のカレン・アレンは、第一作から27年ぶりのシリーズ出演でした。
そうなると、前回第三作で出演した父親ヘンリー役のショーン・コネリーにも是非、出演してもらいたかったところ。
しかぁしっ!
実は、ショーン・コネリーも今回、出演していたのです。
え、どこかって?
ふっふっふ・・・“額に入った写真”で出演していたのですよ。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
|
ルーカスとスピルバーグ |
eメールはこちらへ または habane8@ybb.ne.jp まで!
Give
the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.
To
be continued⇒ “cinemaアラカルト70” coming
soon!
<Back | Next>
|