こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
マイケル・ベイ「アルマゲドン」×
スティーブン・スピルバーグ「宇宙戦争」
驚異の映像革命が、映画史を塗り替える!
開演初日の土曜日にケイコと「トランスフォーマー」を見て参りました。
この映画、ほとんど予備知識なしで見に行きましたが…
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トランスフォーマー
(C)2006 PARAMOUNT PICTURES
AND DREAMWORKS LLC.
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・・“トランスフォーマー”と言うのは、もともと日本のタカラトミーが発売した変形ロボットのシリーズだったんですね。
最初は「ダイアクロン」や「ミクロマン」というシリーズでしたが、アメリカで「トランスフォーマー」として売り出され、アニメが大ヒット。
それが日本に逆輸入されたのです。
日本では、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』として製作され、日本テレビ系列で放映されていたそうです。
←(知らなかった!)
さて、実写版「トランスフォーマー」は、僕たちにどんな衝撃を与えてくれるのでしょうか?
日本での公開に先立ち、7月3日から全米で「トランスフォーマー」が封切られましたが、その初日の興行収入は「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を抜いて歴代第一位に躍り出ました。
しかも、その翌日までに約2,900万ドルに達し、興行二日間の収入でも「スパイダーマン2」を抜いて歴代第一位となっています。
現在までに、米国では既に3億ドルを稼ぎ出すという一大ブームとなり、キャッチ・フレーズどおりに映画史を塗り替えたのです。
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トランスフォーマー
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さて、そのストーリーですが、2003年、火星探査機ビーグル2号が不思議な映像の送信を最後に地上との交信を絶ちます。
その後、地球上では異変が相次ぎ、カタールの灼熱の砂漠に駐屯していた米軍のレーダーに所属不明の機影が映ります。
戦闘機をスクランブル発信してみると、それは三ヶ月前に撃墜されたはずの米軍ヘリ「ベイブロウ」だったのです。
警告を無視して、基地に着陸したヘリに近づこうとすると、突如、そのヘリは巨大ロボットに変身!←(トランスフォーム)
無差別攻撃により、駐屯部隊は壊滅的な打撃を受けました。
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カタール駐屯部隊
(C)2006 PARAMOUNT PICTURES
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一方、大統領専用機エアフォース・ワンの機内では、CDプレーヤーが小ロボットにトランスフォームし、破壊活動を始めます。
機内で軍用インターネットを発見したロボットは、国防総省のシステムにハッキングをかけます。
ちょうど同じ頃、ビーグル号から送られた映像の解読に成功した国防総省はシステムをシャットダウンし、ギリギリで食い止めます。
ロボットに見えたものは、実は未知の惑星に住んでた機械生命体で、地球に落ちた「キューブ」という機械生命を生み出す装置を探しに来たのです。
(ミカエラとサム)
場面は転換して、米国のとある地方都市に住む冴えない高校生のサム(シア・ラブーフ:主人公)は、小遣い稼ぎために、南極探検家であったおじいちゃんのメガネをネット・オークションで売ろうとします。
その動きを、トランスフォーマーたちが察知し、彼らは、サムを目がけて世界中から集まって来ました。
実は、サムが売ろうとしていたおじいちゃんのメガネには、キューブの在り処を示す地図が埋め込まれているのです。
サムは、成績が上がったお祝いにと両親からポンコツ車を買ってもらい、お気に入りの女性ミカエラ(ミーガン・フォックス)とドライブをします。
ところが、この車、勝手にBGMをかけ始めたり、突然エンストしたと思うと勝手にエンジンがかかったりと、不思議な事だらけです。
実は、この車も金属生命体で、サムが悪のトランスフォーマーに襲われると、突如、トランスンスフォームをして、サムを守るために闘い始めます。
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トランスフォーマー
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そうなんですね・・・トランスフォーマーというのは、実は破壊と世界征服を目論む悪のメガトロン率いるディセプコン軍団と、それを阻止しようとするオプティマスプライム率いるオートボット軍団とが拮抗していたのです。
僕は、全然違うストーリーを想像していました。
だってね・・・『未知なる地球外生命体と人間との攻防を描いたSFアクショ
ン超大作』って紹介されているし、『あらゆるテクノロジー機器にトランスフォーム(変身)する能力を持つ“金属生命体”の暴走により、地球に人類存亡の危機が訪れる』って書いてあるんですもの。
しかも、「宇宙戦争」のスピルバーグが製作したとあっては、当然、地球外生命体と人類の闘いだと思っちゃうではありませんか。
そんなワケで・・・そこから後は、地球の危機を救うために応援に駆けつけたオプティマスプライムたち善のトランスフォーマーと先乗りして破壊活動を行っていた悪のトランスフォーマーたちの超ドハデな肉弾戦が繰り広げられるのです。
さて、自らの仲間を増やす事のできる「キューブ」を手にするのは、どちらの陣営なのか?
なかなか登場しない悪の大ボス「メガトロン」はどこにいるのか?
スリリングな展開に息つくヒマもありません。
キャッチ・フレーズに“驚異の映像革命”とありますが、これは決して誇張ではありません。
最初のカタール砂漠で、あっという間にヘリから人型戦闘ロボットに変身する動きや攻撃のスピード感は凄まじいの一語に尽きます。
並みの映画ならば、クライマックスにもってくるであろうシーンを惜しげもなく冒頭から炸裂させているのです。
後半で悪の大ボス「メガトロン」が登場してからの総力戦になったらアナタ、前代未聞、空前絶後のド迫力映像が満載なのですよ。
しかも、この映像の凄いところは、マイケル・ベイ監督のこだわりで「ワンカットで見せたい」として、最大2万個もの部品が一斉に動いて形を変えるのです。
←(あまりのスピードに、目がついて行けません!)
さらに、CGの使用を最小限に抑え、フル・スケールの実機を作って実写したり、ビルの破壊シーンなど、全てホンモノを破壊したというのですから驚きです。
まさに、凄いリアリティ映像と言えるでしょう。
この撮影には、国防総省や米国空軍なども協力していて、冒頭カタール砂漠の攻防に登場する軍隊は、実際の軍隊や軍人OBが出演しており、空中スクランブル・シーンの戦闘機も米国空軍の実機が用いられたということです。
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後ろ、後ろぉー!
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で、見終わった感想としては・・・
ねぇケイコ、とてつもない映像だったね。
早くて、目がチカチカしたわ。
映像には、びっくりさせられたけど・・・。
いつものガキンチョの話よね。正義は必ず勝つ!っていう。
まあ、もともとがアメリカの低学年向けのアニメだし。
日本のアニメを見る子供たちは、カッコよさだけでアニメを見に行ってるんじゃないと思うわ。
ん? っていうと、どんなふうに?
敵対する相手方も決して「悪」一辺倒じゃなく、彼らなりの理想を持ってるのよ。
確かに、大人が見ても「うむぅ・・」と感心することがあるね・・・。
~ということで、ケイコの評価はかなり手厳しいものでした。
これは、日本と米国のコミック文化の違いから来てるのだろうと思います。
米国のコミックは、マーベルヒーローに代表されるように、ロースクール低学年向けのものしか存在せず、大人はコミックを読まないか、子供向けのものをいつまでも見ているかだと思います。
それに対し、日本では、青年向け・女性向け・中高年向けとあらゆる世代に向けた作品がありますし、ハードSFや歴史・伝奇もの、政治もの、推理もの、感動作品などあらゆるジャンルが網羅されています。
そう・・日本では、決してコミックは子供向けではないのです。
いつまでたっても、米国の(メジャーな)アニメは、子供向けの原作から脱皮しないなぁ・・という想いが湧き上がって来ます。
←(むしろ、中国が先にキャッチ・アップしてくるかも。)
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トランスフォーマー
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ともあれ、この「トランスフォーマー」、童心に返って見るならば新鮮な驚きに出会えることはウケアイです。
日本では、米国のような初日からのメガ・ヒット状態ではないようですが、米国ではこのヒットを受けて、パート2の製作が決定されました。
もともと日本発の玩具ということもあり、脚本には日本をリスペクトするセリフが織り込まれたり、主人公のサム君もいい味を出していますので、ハチャメチャなストーリーは抜きにしても十分に楽しめる映画だと思います。
/// end of the “cinemaアラカルト47「トランスフォーマー」///
(追伸)
岸波
トランスフォーマーのキャラクターたちは、当初、オリジナルとかけ離れたスタイルで構想されていたそうですが、「あまりに異様で玩具化ができない」というクレームが出たり、オリジナルのファンからマイケル・ベイ監督に脅迫状が送られるという騒ぎになりました。
そこで、ベイ監督は、日本のタカラトミーと協力関係を結んで、できるだけオリジナルに忠実に実在性を考えたデザインに改められたということです。
←(トランスフォーマーの戦闘にも日本の殺陣が応用された。)
また、主人公を演じるシア・ラブーフ君は、ちょっと間抜けなイケてない高校生を演じていますが、実はかなりの演技派のようで、スピルバーグの次回作「インディ・ジョーンズ4」でも重要な役を演じる予定です。
噂によると、かなりカッコイイ役柄になりそうなので、サム君との落差を見るのが今から楽しみです。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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サム(シャイア・ラブーフ) ←実はカッコイイ?
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