こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
「変幻自在」
・・・というキャッチ・コピーなのですが、残念ながら僕はこの「カメレオン」を観ていないので、あまり詳しくコメントできません。
何でも・・・『松田優作の“遊戯シリーズ”第2弾として企画されたがお蔵入りになった丸山昇一の脚本を現代風にアレンジし、阪本順治監督&藤原竜也主演で映画化したクライム・アクション』~らしいですが。
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カメレオン
(C)2008「カメレオン」製作委員会 |
映画の主人公は藤原竜也演じる詐欺師の伍郎で、彼のグループは、ある日偶然、数人の屈強な男たちが一人の男を拉致するのを目撃してしまうのです。
実はその連れ去られた人物とはある事件の重要参考人で、現場を見られた謎の組織に狙われて、仲間が一人ずつ消されていき、生き残った伍郎は復讐に立ち上がる~というストーリーだそうです
では、今回は晶緒ちゃん、お願いします。
森晶緒 今日は、もしくは今晩は☆もしくはおはようございます(^o^)/
StoryWorldでお世話になっている森晶緒です(*^_^*)
よく映画を観る時に監督で観る人が居ますが、私はモロそのタイプ。
今回私が観て来た映画は「カメレオン」。
藤原竜也主演のクライムアクションです。
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カメレオン
(C)2008「カメレオン」製作委員会 |
監督が阪本順治。
この阪本順治の大ファンである私は、市内に公演している映画館が無かったため、わざわざ郡山(別の市)まで、昨日の休日を使って電車で観に行って来ました(^_^)v
感想はと言うと……どうにも主旨がわからない、まさに「カメレオン」的映画(∋_∈)。
藤原竜也演じる「ゴーロ」の正体不明さをタイトルで言っているのかと言うと、どうにもそこまでこだわってはいない様子?
冒頭から、ゴーロと相手役の「こいけケイコ」(上から呼んでも下から呼んでも同じ)の過激?なシーンから始
まった割には、阪本作品特有の緩い時間の流れと、淡々とした暴力の二つが重なるよくわからない展開。
そう、一言で言っちゃうと「よっくわかんない」映画だった。
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カメレオン
(C)2008「カメレオン」製作委員会 |
藤原竜也は、今までにないカッコ良さがあって、叙情的なシーンはやはり阪本監督ならでは、旨い!!
でも……最終的には丸く収まったのはいいのだけれど、?が残る不思議な感じ。
統一感はもともと求めてはいないのだけれど、それにしても、面白くはない……かなと言う感想(お金返せとまでは思わなかった)。
阪本作品って、いつも評価のためにやってるんじゃないのは明らかな気がする。
そこがいいとこっちゃいいのだけど、今回は「時々理解できない」方の作品。
それがよくあるのがこの監督。
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カメレオン
(C)2008「カメレオン」製作委員会 |
この機会に、是非阪本作品について語らせていただきたいo(>_<)o
阪本監督の出世作と言えば、ご存じの方はご存じ、赤井英和主演の「どついたるねん」。
その後も、「王手」、「トカレフ」、「ビリケン」、最近だと「亡国のイージス」、「魂萌え!」などを挙げれば知ってる方も多いはず。
私は映画館ではなく、ビデオで観た「王手」からの大ファン。
「王手」は私の邦画ランキングのトップクラスの、何か表現しきれない、とにかく男前の作品。
舞台は浪花、将棋指し、勝負師の話。
全編を通して、赤井英和演じる主人公(名前が出てこない)の男っぽさがカッコイイのだが、ラスト手前の、故、若山富三郎との静かな将棋の死闘、張り詰めつつ淡々とした将棋の世界は圧巻!!
ラストが尻切れトンボに感じる人も居るかも知れないが、私にとってはベストのラスト(*^_^*)v
本当にカッコイイ作品。
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王 手 |
続いてやはりビデオで観た「トカレフ」は、すごく酷い話なのに、男?映像?の美学の様な匂いがするこれ又カッコイイ作品に、心を打ち抜かれて以来、なるべく映画館に足を運んで観る様になった次第。
(ちなみに「トカレフ」は佐藤浩市のおっそろしい筈の役が重要な、男の映像美的1本)そう!!
阪本順治は「男」を撮らせたら、まず日本で右に出る者のいない凄い監督(と信じている)!!
とにかく「男」の世界がカッコイイ!!
なのであんまり「女」の描き方に文句をつけたいとも思わない。
この私が( ̄□ ̄;)!!珍しい監督。
映画館で観る様になってから出会った作品には、大好きな「ビリケン」、豊川悦司主演?私の阪本作品No.1の「傷だらけの天使」。
主人公の設定以外はまるっきりオリジナルの、かのショーケンの「傷天」のリメイク、これが本当にイイ!!
いつも言葉で説明できない、空気感の様な逸品を世に送り出して来たのが阪本順治だった。
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傷だらけの天使 |
けれど……この後辺りから、段々私にとっての「外れ」も多くなる。
「KT」は金大中拉致未遂事件絡みの、自衛隊の存在理由とは?まで絡んだ、デッカイフィクションだった割に、殺害シーンが(金大中じゃない人、もちろん)余りにも淡々としかも生々しくて、しかもラストもそれしか無いと言われればそうだけど、救いが無いのが着いていけなかった。
「顔」も良かったのはラストだけで、何か女の描き方は好きじゃない。
「新・仁義なき戦い」も私にとってはかんばしく無かった。
かと思うと、「ぼくんち」は過激なセリフ満載の割に、活き活きと美しい観月ありさのお姉ちゃん役と、ラストとラストに向けてのチビッ子兄弟の男気が(本当チビッ子にも関わらず!!)カッコイイとしか言い様がない!!
とにかく男を描かせたら超一級としか言い様がなかった。
「亡国のイージス」は「KT」があったので観なかったけれど、「魂萌え!」は監督が阪本順治と知らず、レンタルDVDで後になって知って観たら、すごくいい作品だった。
(ラストがちょっと決まり過ぎていて、気恥ずかしかったけれど)
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魂萌え! |
それで、これからはやはり劇場で阪本作品は観なくちゃ!!と行って来た昨日……帰りの電車の中で、心から「阪本順治って……何考えてるかわっかんない」とずーっと反芻してました。
ずっと前に、何かの記事で阪本監督が「前作とはいつもまるっきり違う事がやりたい。イメージを持たれたら、それをぶち破りたい」と言う様な事を言っていたのを思い出して、本当にわかったつもりになっても、言った通りわかんない監督だわ、と家路に着いたのでした。
もちろん会ってもいない監督がどう言う人かわかる訳は無いなだけれど、当たり外れが自分の中にあっても
、やはり、多分次回作も映画館に足を運ぶ事になると思う。
それが、阪本順治と言う監督の凄さなんです、私にとっちゃo(^-^)o
しかし、本当何回も思う、「何考えてるかわかんない」だから魅了されるって。
わかっては居るんですけどね( ̄―+ ̄)
そしてそして、昨日帰ってからレンタルで借りて来た以前から気になってしょうがなかった、森田芳光監督の「サウスバウンド」。
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サウスバウンド |
森田芳光監督は、私の中で、最も「当たり外れ」のデカい監督。
故に決して劇場には行かない事にしている、阪本監督とは真逆の監督。
作品も全部観たい意気込みが無いだけに、気になったのだけ観てます(しかもレンタルで(´A`))。
しかし今回の「サウスバウンド」これがかなり良かった!!
冒頭から中盤の東京編と沖縄編の始めに関しては、何だかたらたらしているなあと緩く観ていた私。
しかしじわじわと沖縄編が浸透して行って、「何か良くなってきたぞ?」と思ったら、やってくれた!!
それまで何とも言い難かった豊川悦司演じる一郎お父さんの盛り上がり!!
お母さん役の天海祐希、家族を巻き込んで、家族一人一人の独立した連帯、言いたい事が明確で、スッキリする、なかなかの逸品だったのです!!
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サウスバウンド |
こう言う見方ありっちゃあり!!
ストーリーは、元学生運動家のリーダーだったお父さんに振り回される子供、と思いきや、ラストは、信じて子供達を置いて行く両親。
普通では「子供置いてくか!?」と突っ込まれる事請け合いの話なのに、全然OK、ノープロブレム。
お父さんの豊川悦司が子供達に贈る一言一言が、目から鱗が落ちる、当たり前なのに、普段は忘れ切っているイイ言葉。
全体を通してそれは描かれていたのだけれど、浸透している「当たり前」の「当たり前じゃなさ」普通の、いかに本当じゃないかが描かれていて、ちょっと久しぶりに、スッキリした作品だった(^_^)v
観終わった後の清々しさでは、私の感じでは「フラガール」にも負けじとも劣らない、幸せな映画だった。
こう言う作品がたまにあるから、監督で観るってやめられないのかも。
ちなみに、もう1本、気になってレンタルで観た「デスノート」のオリジナル続編「L~ChangeTheWorld~」も思っていたよりなかなかに良かった。
事件自体は酷い話だけど、救いがあっていい作品です。
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L change the world |
映画って本当に、何故いいかわからなくても、いい作品に出会えると、幸せだったりするんですよねこれが!!
次回は多分大待ち兼ねた「崖の上のポニョ」観てきますっ(^O^)しかもドミニクさんとコラボで書かせていただくかと思います♪
楽しみが又々降り注ぐ、夏の映画の夜(または昼間)なのでしたo(^-^)o
by森
晶緒
/// end of the “cinemaアラカルト68「カメレオン」”///
(追伸)
岸波
うむぅ・・さすがに僕も、自分で観ていない作品はフォローのしようがありませんでした。
あはははは!
ということで、次回は、僕とケイコの「インディ・ジョーンズ4」をお届けしたいと思います。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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カメレオン |
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