Ayumi
岸波(葉羽)さん、大変大変ご無沙汰しております。
葉羽 前回の記事から約5ヵ月後の10月に入り、Ayumiさんからお便りがありました。それは、任務を終えて帰国されたとの報せでした。
帰国のご挨拶
岸波(葉羽)さん
大変大変ご無沙汰しております。メールをいただいたままお返事が遅くなり本当に失礼いたしました。お元気でお過ごしのことと存じます。
さて、こちらもご連絡が遅くなり大変失礼いたしております。わたくし、2年4ヶ月の任期を終え、10月1日に東京に戻ってまいりました。
駐在中には、岸波さん、また読者の皆様に折々のお励ましを頂き本当にありがとうございました。おかげさまで体も心も健康に帰国することができました。
現在はフェアトレード部門で販売の担当となりました。今後も宜しくお願いいたします。
是非帰国のご挨拶をお送りさせていただきたく、ご迷惑でなければ、ご連絡先ご住所を教えていただけますでしょうか。
以前いただきましたお名刺のお役職からは異動されておられますよね。福島の熱い!セミナーから3年、でしょうか!あっという間で驚いておりますが、益々楽しくお仕事をさせていただいています。
また皆様のいらっしゃる福島を訪れることができればと願っております。商品の営業もさせてくださーい(笑)!
急に寒くなりました。どうぞお体にはご自愛くださいませ。それでは取り急ぎお礼とご挨拶まで。今後とも何卒宜しくお願いいたします。
追伸:
シャプラニールの手工芸品、楽天市場に出店しています!
(現在この担当をしています!)是非ご来店ください。
特定非営利活動法人
シャプラニール=市民による海外協力の会
CraftLink担当
中森あゆみ
葉羽 そして、さらにその年の12月、シャプラ会報「南の風」に寄稿した文章を添えてお手紙をいただきました。
帰任いたしました(Ayumiさんからの手紙)
岸波さん
ごあいさつが遅れまして大変申し訳ありません。この度、10月1日に東京事務所に帰任いたしました。
バングラデシュ滞在中には素敵なサイトにつたない日記をご紹介頂いたり、折にふれ激励いただきまして本当にありがとうございました。どんなに励みになったか知れません。
帰国に際しましてシャプラニールの会報に書かせて頂いたストリートチルドレンのレポートとごあいさつをお送りさせて頂きました。
未熟なもので失礼かと思いましたが、是非読んで頂きたく同封します。子供たちのことを多くの方に知って頂ければと思います。
また、これからはクラフトリンクの担当になります。沢山売ってゆきますヨ~!ぜひ、ご用命下さいませ。
それでは今後共よろしくお願いいたします。
中森あゆみ
P.S 福島に遊びに行きたいデス!
葉羽 以下は、シャプラニールのサイトに掲載されたクラフトリンク担当としての自己紹介です。
自己紹介~クラフトリンク担当 中森あゆみ
ミレニアムな2001年にシャプラニールに参加し、会員サービス担当⇒ダッカ駐在員⇒クラフトリンク担当と渉り歩いてきました。
どの仕事をしていてもシャプラニールは沢山の素敵な人たちに支えられている幸せな場所だなぁ、と感じています。バングラデシュでも日本でも。
開発とは「自分が主人公になる世界を創ること」をモットーに、シャプラ号に乗りながら「こうなったらいいなという未来創り」に参加させてもらっています。
バングラデシュの人々の笑顔と頑張りを日本のみなさまにお伝えするのが私の使命!
クラフトを通じて日本の仲間が増えればホントに最高(号泣)!
葉羽 そして、クラフトリンクを支える現地生産者のお一人をご紹介。
◆作り手の想い~ソリタ・オディカリさん
物静かな彼女は息子2人、娘2人と賃貸アパートの1階の6畳ほどの一部屋に暮らしています。
6~7年前に夫が女の人を作って逃げていってしまい、子育てのため縫製の仕事をしていたのですが、子ども4人を育てていくには賃金が充分ではありませんでした。
それを3年前にWSDPで働いていた友人に相談したところ、「(私に言うのではなく)自分でカドカさん(WSDPの責任者)に自分の状態を説明しなさい。」と言われたそうです。
内気な彼女は勇気を出してカドカさんに働きたい気持ちを訴えました。
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ソリタ・オディカリさん
(ネパールのポーチの縫製を担当)
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もともと縫製の技術を身につけていたので10日ほどの研修を受けただけで今のポーチを縫製する仕事に就きました。
現在では、まだ小学生の子どももいるので、自宅に布を持ち帰って家にあるミシンで縫製して仕事をしています。
ミシンは近所の人にお金を借りて購入したそうです。
今では、既に代金の支払いは済んでいるそうです。(取材の最中も友人の方々はずっとほほえんでソリタさんを見守っていました。)
ソリタさんの収入は月で約3,000~3,500ルピー(1ルピー=約2円)でその約半分が家賃となり、残りは食費と子どもたちの教育費に使われています。
手工芸品生産の仕事をするようになって「円滑に生活ができるようになりました。また、自分に自信が持てるようになりました。」と彼女は言います。
注文がなくて仕事がなくなるのが一番不安だから、お客様に喜んでもらえるように丁寧に仕事をするのと彼女は真剣にミシンへ向かっていました。
とても静かに話しをするソリタさん。でも、自分の腕で子どもを育てていくんだ!という強い意志が瞳に映し出されていました。
きっと、今日もヒマラヤの麓、ポカラの街で彼女は一生懸命にミシンへ向かっていることでしょう。
Ayumi (2019年11月23日リニューアル・アップ)
葉羽
帰任のお手紙に「P.S 福島に遊びに行きたいデス!」とありましたので、Ayumiさんを福島にお招きいたしました。その時の記事がコチラです。
◆岸波通信その129「あゆみさん帰国報告会(前編)」
◆岸波通信その130「あゆみさん帰国報告会(後編)」
次回からは、バングラデシュでの思い出拾遺編へ突入でございます♪ |