「windblue」 by MIDIBOX


2024年を回顧するシリーズ。2024年に感動したものを振り返ってみた。

 まずは、コンサート部門(番号だけは交響曲)。

◆2024年ベスト10/コンサート部門

1.ネルソンス指揮ウィーン・フィル ショスタコーヴィチ番、ドヴォルザーク7番

 

2.ラトル指揮バイエルン放送交響楽団 マーラー7番

3.トレヴィーノ指揮都響 ショスタコ8番

4.インバル指揮都響 マーラー10番4楽章完成版

5.井上道義指揮N響 ショスタコ13番

6.デュトワ指揮新日本フィル ペトルーシュカ、 ダフニスとクロエ

7.ソヒエフ指揮N響 プロコフィエフ「ロミオと ジュリエット」組曲

8.ハーディング指揮都響 マーラー1番

9.フルシャ指揮都響 ブルックナー4番

10.ヴィンツォー指揮読響 ドヴォルザーク8番

 最高の感動を与えてくれたのはやはり第1位のネルソンス指揮ウィーン・フィル。これはほぼ毎年聞いてきたウィーン・フィルでも最上位のもの。

 第2位のラトル指揮バイエルン放送交響楽団のマーラーではやっとラトルの真価を知った。

 3位は初めて聞く指揮者のトレヴィーノがショスタコーヴィチ8番の真価を教えてくれた。

 4位のインバル指揮都響は、ブルックナーの9番の完成版も聞いたがこれは失敗だと思う。

 5位は私にとって井上道義の引退公演になった。

 6位やっぱりデュトワはオーケストラの色彩の魔術師だった。

 7位やっとソヒエフの真価を理解

 8位ハーディングのオハコを堪能

 9位フルシャ実力発揮

 10位のヴィンツォー指揮読響はそれほどじゃないよと言われそうだが、なぜかその日の私に響いてきたのである。こういうことありますよね。

 続いて、オペラ部門。こちらはタイトルと感想を合わせて書いた。

◆1.二期会「影のない女」

 なんと言われようと、2024年のベストオペラはこれ。オペラ自体実演は初めてでかなり予習したが、その予習を嘲笑うようなペーター・コンヴィチュニーのトンデモ演出に驚愕。そう来たか。

 

◆2.ヴァイグレ指揮読響「エレクトラ」

 これも実演は初めて。やはりヴァイグレはオペラ指揮者だ。

◆3.新国立劇場 ロッシーニ「ウィリアム・テル」

 よくぞこの正味3時間半の長尺オペラを上演に漕ぎつけた。接してみるとよくできたオペラで飽きないし、引き込まれた。

◆4.チョン・ミョンフン指揮東フィル「マクベス」

 チョンはやはりドラマがある音楽が上手い。

◆5.新国立劇場 ベッリーニ「夢遊病の女」

 実はこれも実演は初めて。ベルカント・オペラとは何かを教えてくれた。

◆6.イタリア・オペラ・アカデミーin東京「アッティラ」

 ムーティに指導された4人の若手指揮者の回は東京音大で見た。ムーティ御大の回は日比谷のライブビューイングで見たが、このオペラなかなか面白い。

◆7.新国立劇場「椿姫」

 歌も上手いが中村恵理の演技力には涙、涙。

◆8.新国立劇場  「トスカ」

 ロッシーニ、ヴェルディ、ベッリーニに続いて新国立劇場でプッチーニ。ベニーニのイタリアオペラは当代随一を実感。

◆9.新国立劇場 「トリスタンとイゾルデ」 

 藤村実穂子のブランゲーネが主役たちを食ってしまった。あの夜のシーンが耳を離れない。

◆10.METライブビューイング「運命の力」

 実演ではないが挙げた。レオノーラ役のリーゼ・ダヴィッドセンがとにかく圧倒的な存在。2024年はMETライブビューイングをよく見たなあ。

(2025.1.17「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

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