「windblue」 by MIDIBOX


一昨日(3月14日木曜日)は、オルガンコンサート、オペラ映画(METライブビューイング)、オーケストラコンサートの3本立てを堪能した。個人的には春休みのつもりである。10時半に家を出て、23時50分に家に戻った。

 
 朝飯は170円のバーガーと120円のコーヒー

 最初のオルガンコンサートは、サントリー ホールで千田寧子(ちだやすこ)の無料ミニコンサート(40分ほど)。全てロ短調の曲。バッハ2曲とエルガーのニムロッド、フランクの前奏曲、フーガと変奏曲。

 フランクが意外にもの足りなかった。ピアノ版で聞き過ぎているからか。こういうミニコンサートでは、アラが見えやすいのかバッハを敬遠する演奏家が多いが、やはりバッハは心に沁みる。

 地下鉄で六本木一丁目から銀座に出て有名店で昼食を食べるつもりだったが行列を見て断念。「てんや」で天丼ミニそばセット(1160円)。久しぶりの「てんや」だったが、凄まじい値上げである。天ぷら油の高騰が原因か。

 その後、銀座から東劇(METライブビューイング上映中)のある東銀座まで歩く。

 今更「カルメン」でもあるまいと思ったが、カルメン役のアイグル・アクメトチナ(27歳)の評判があまりにも高く、また時間(3時間37分)もピッタリはまったので選んでみたが、なるほどこれは凄いメゾソプラノである。

(※右の背景画像:METライブビューイング「カルメン」のカルメン役のアイグル・アクメトチナ/ロシア出身)⇒

 調べてみたら、このアクメトチナをかつて私は聞いていた。2020年12月1日の新国立劇場「こうもり」でオルロフスキー公爵を歌っていたのだった。「歌は上手いが、なんか居心地悪そう」が私の評価だった。

 夕食はラーメン(S、M、LのSを選択。950円)で池袋の「頑者TOKYO  UNDER GROUND」。

 麺(つけ麺とは違う中縮れ麺)がイマイチ。やっぱりこの店はつけ麺だなと思った。

 

 本日の最後のコンサートは、池袋・東京芸術劇場で高関健(68歳)指揮東京シティ・フィル。都民芸術フェスティバル参加公演でオーケストラ部門の最後の公演だ。

 それで新進ではなく音楽監督と大ベテランの登場なのだろう。A席(Sは元々なし)チケット代4000円というのも破格で超満員。

  演奏会後のサイン会

 前半は小山実稚恵(64歳)のピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調K466。

 第2楽章の冒頭からの滋味あふれる表現など心惹かれたが、第3楽章で大きなミスタッチがひとつあり、その他にも小さなキズがあって残念。

 現在は技巧完璧な若手が雨後の筍状態だけにこういう演奏は、もっとコクや味わいがないとやはりもの足りない。

 後半はベルリオーズの「幻想交響曲」。2台のハープが指揮者の前に配置されて、第2楽章「舞踏会」で大活躍した。

 この他にもホルンを始めパートを強調する演奏で聞き馴れない音が聞こえて来て、実に新鮮。第3楽章「野の風景」のオーボエや第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」での鐘を舞台の外で演奏させたり、ドクトル高関、常になんかやってくれる指揮者だ。

 
 個人的に一番評価上昇中の指揮者の高関健

 コンサート会場近くの居酒屋「一心」で一人飲みの反省会。生ビールの後、生ビールと旭川の日本酒「男山」の燗。

 魚はカンパチのカブト焼きと焼き鳥とうずらの卵串。辛味噌が旨い。

 

 こんな感じで、私の一日春休みは終了した。家に着いたのは23時50分。1万1000歩ほど歩いたが疲れは全くなかった。

(2024.3.22「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

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