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3月8日(金曜日)、品川で「アトツギ甲子園決勝大会」(39歳以下の中小企業承継者のピッチイベント)を取材後、京浜急行・都営浅草線で人形町へ。乗り継ぎなしで20分くらいで着いた。品川と人形町はこんなに近かったのか。

 コスギ(旧小杉産業)が主催する落語会「師匠お似合いですよ」の取材。

 

 メインの3人の前に二つ目の林家つる子が「反対俥」を演じ、その後立川こしら「干物箱」、三遊亭萬橘「熊の皮」、柳家喬太郎が自作の「すみれ荘201号」を演じた。

 林家つる子のMCで3人の師匠がスポンサーのコスギのブランド「ゴールデンベア」の今春物を着て登場するトークタイムもあった。

 歴史を感じさせる日本橋公会堂の4階にある日本橋劇場はホール落語の会場としてはサイズもピッタリで、かつて寄席のあった人形町をなんとなく彷彿とさせる。

 噺では、すでに傑作の仲間入りを果たしている新作落語「すみれ荘201号」を演じた喬太郎がやはり貫禄をみせていた。

 参考までにwikipediaから「すみれ荘201号」のあらすじを抜粋しておく。

◆『すみれ荘201号』のあらすじ(wikipediaより)

 女子大生の裕美子は男子学生の彼氏と2年半も同棲している。しかし20歳になった彼女を田舎の母親が呼び戻し、無理矢理に見合いを勧める。

 えぐいおやじギャグを連発する市会議員の吉川に紹介された見合いの相手は10歳も年上の地方公務員。ギャンブル酒もやらない堅物で、自作の歌を歌うのが趣味。見合いの席でも「東京ホテトル音頭」を歌うという変人だったが、そのまっすぐな心に裕美子の心は揺らぐ。

 東京にもどった裕美子は彼氏に対し、あなたは本当は落研(おちけん/落語研究会)の部員だろうと言って彼氏を詰る。彼氏は必死になって否定しようとするが、裕美子は不快感をあらわにしながら数々の証拠を挙げて彼氏の反論を封じる。

 開き直った彼氏は、自分が落研に所属していることを認めた上で、本当はお前も落研だろうと切り返す。裕美子も同じように必死になって否定するが、彼氏も動かぬ証拠をいくつもつかんでいた...。

 日大商学部落研出身の喬太郎らしい新作落語で昭和の匂いがプンプン漂うのだ。

 コスギはかつては「ジャック ニクラウス」のブランド名でゴルフウェアを展開していたが、商標の関係で「ゴールデンベア」にブランド名を変えて現在生産・販売している。

 同じような業態の企業のレナウンは2020年に自己破産したが、コスギは生き残ったようだ。

 そう言えば、レナウンは「アーノルド パーマー」というゴルフウェアブランドをやっていたな。

(2024.3.15「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

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