一仕事終わったので、コンサートへ(2月13日火曜日)。
すでにチケット完売だったが、当日券として若干数を18時から発売するというので、神頼みでサントリーホールへ行ってみた。山田和樹指揮読響(コンサートマスター:長原幸太)だ。
17時35分に7人いる行列の最後尾に到着。なんとかS席券をゲットした。
最初のリヒャルト・シュトラウス交響詩「ドン・ファン」は指揮者山田和樹らしい派手な演奏だった。もうちょっと響きを整えてもという場面が散見された。読響は相変わらずパワフルだ。
オランダ人ヴァイオリニストのシモーネ・ラムスマは180cm近い長身
2曲目は、オランダの女流ヴァイオリニストのシモーネ・ラムスマの独奏でブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
同じオランダのジャニーヌ・ヤンセンばりの長身(180cm近い)の美人で第1楽章がちょっとギクシャクしたが第2楽章はストラディヴァリウス(1718年製「ムイナルスキ」)のやや細身の美音にウットリさせられた。
第3楽章も完璧な技巧を余す所なく披露した。アンコールのイザイの無伴奏ソナタはさらに凄まじい超絶技巧に圧倒された。
15分の休憩後の後半はフランクの交響曲ニ短調
この公演は、名曲コンサートということだが、 この曲は名曲には違いないが、「新世界」や「ドボルザークの8番」みたいな通俗名曲なのだろうか。
私がコンサートでこの曲を聞くのは確か3回目だ。私の右隣の老人、その右隣の老人も居眠りしていた。ただし演奏は、かなり刺激的で居眠りできるようなものではなかった。
山田和樹らしくフォルティシモが強烈で、ホルン、トランペットなどがえっ?という思わぬ強奏をして面白い。
シンネリムッツリのこの曲を面白く聞かせようというヤル気満々で、ヤマカズ流と言おうか。このあたりがこの指揮者の面白いところだ。
小澤征爾が亡くなってみると、世界の〇〇と言えるのに一番近いのはこのヤマカズなのだが、決してオーソドックスな指揮者ではなく、なにか狙っているタイプの指揮者なのだ。
なお今年3月で山田和樹は6年続いた読響の首席客演指揮者を勇退する。後任は誰なんだろう。