連休は旅行に行かない代わりに、前から注目している飲食店に行ってみることにした。
まず本日(5月2日月曜日)は、豊島区椎名町の松野寿司。町中華が注目されているが、言わば町寿司とでも言えばいいのか。
椎名町と言えば、最近トキワ荘ミュージアムが出来て、俄然注目を集めているが、私は初めて降りる駅だ。
評判に違わぬ見事な握りの技術だ。親方とアルバイトの女性の2人の店。
親方は50代で静かな職人(松野ではない!野呂さんというらしい)だが、客あしらいもなかなかのもの。
まず、すみイカから。
平目の昆布締め
巻き海老
ホッキ貝
おぼろののったサヨリ
辛子がのったブリ
赤貝
漬けマグロ
小肌
穴子
干瓢巻き
鞍がけ玉子
山葵は100%本山葵、シャリは赤酢を混ぜているため赤っぽい。
握りも大き目で食べ応えがある。
握りの前に、シャコ、ホタルイカ、鰹、鰯の酢締めの刺身をツマミでもらう。
ビール小瓶(なぜか沖縄のオリオンビール)と豊盃の冷酒2合。
17時から19時まで2時間ほどの飲食で1万500円。銀座ならこの倍はしているだろう。
トロ、ウニ、イクラ、アワビなどの高額ネタはないが鮮度も含め、ほとんど不満らしき不満がなくて(生ビールがないのとカードがダメぐらいか)、寿司好きなら十分の内容だ。
カウンター7席で、19時半からは2回転目が始まるとのこと。
高額店の凄味や店自体の高級感こそないが、町寿司というには本山葵や技術などが卓越している。
ミシュランのビブグルマン(エコノミー価格だが旨い店)に3年連続選ばれている。
私の自宅からは1時間ほどかかるし、やっと取れた今回の予約だったが、また来たいと強く思わせる寿司屋だった。
(2022.5.6「岸波通信」配信 by
三浦彰 &葉羽)
|