コンサートの帰りが夜の9時頃になりちょっと飲んで帰るにも、なかなかマトモな店は開いていない。
その時便利なのがコロナ支援金なんか要りませんと通常通り営業している無頼派の居酒屋である。
例えば、高田馬場の「やきとん みつぼ」。つぶしたての豚のホルモンを安価で食べさせる。
感染対策もろくにしていなし、店は50人ほどが超過密状態でごった返しているから、入店するにはかなり覚悟が要る。
先日、日本一のやきとん屋「鳥茂」に入って酷い目にあったので、やきとん屋の王道を思い出そうと久しぶりに「やきとん みつぼ」にやって来た(2月21日月曜日)。
場所は高田馬場駅から徒歩5分。日本一のゲーセンとして有名なゲーセンミカドがある通り。
最近はこの通りに昨年オープンした「鶴亀八番」という居酒屋に行っていて、その先の「やきとん みつぼ」には気が回らなかったのだ。
タイミングよくカウンターに座れた。まず、大好きなマカサラ200円から(突き出し、席料は一切ない)。
いやあ、ホッとする。
続いてシロ(タレ)とカシラ(塩)。1本90円。
すでに22時を過ぎていて、大好物の小袋がキレていた。
名物のレバカツ。150円。
やはり名物の豚足煮。350円。実に柔らかい。
ハラミステーキ350円。これは焼き過ぎで固かった。残念。
シメはまたしてもマカサラ。七味たっぷりで味変した。
今晩のマカサラの出来が素晴らしいのだ。
これに濃いめの黒霧島(芋焼酎)のお湯割を2杯。シメて2590円。
日本一のやきとん屋「鳥茂」みたいな馬鹿店で1万2000円取られたことを思えばタダみたいなもの。
それにベトナム出身の女の子たちのハキハキテキパキした応対と品出しの早さ。
営業時間は16時30分から23時50分まで。最近はナマモノも結構揃えているみたいだ。
しかしここでブリ刺身だとか生ガキを食う奴がいるのかな。
(2022.2.25「岸波通信」配信 by
三浦彰 &葉羽)
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