「windblue」 by MIDIBOX


母親の一周忌後に精進落としをし、その後さらにゆっくりしようということで、福島から赤湯へ。

 山形新幹線が地震で動かず、在来線(奥羽本線)で1時間ほどで赤湯駅に着く。

 駅のホームには「ラーメンのなんようし」の垂れ幕が誇らしげに掲げてある。

 新横浜ラーメン博物館(1994年開業)に入店して(2005年から現在も営業中)全国区になった「赤湯からみそラーメン 龍上海(りゅうしゃんはい)」発祥の街なのである。

 このほかにもラーメン町おこしということで、ラーメン屋が多数南陽市(人口3万1000人)にはあるようだ。食べログでは49軒のラーメン屋がリストアップされている。

 龍上海の土産セットは3食1188円で駅の売店でも売られている。

 駅から徒歩30分の赤湯温泉入り口にある龍上海の本店。

 平日でも行列が出来る名店だという。

 この本店の近くには「龍上海麺工房」と称した製麺所もある。かなりの数になる支店に麺を供給している。

 系列店以外にも中太のちぢれ麺を販売していると聞く。

 残念ながらスケジュールの関係で、行列出来るような店には今回は立ち寄れず。泣く泣く駅で3食入りのお土産を買って帰った。

 家に帰ってから作った「赤湯からみそラーメン 龍上海」の1杯。

 秘伝のからみそを徐々に溶かしながら味変して食す。

 私は新横浜のラーメン博物館では食べたことがあるが、スープの脂の甘味と味噌の甘味をこの辛味噌がうまく連結させる。

 からみそを溶かしきるとかなり辛くなっている。これはやはり北国のラーメンである。

 札幌の「味の三平」、東京・京橋の「ど・みそ」、東京・野方の「花道」に並ぶ味噌ラーメンの名店だと思う。かえすがえすも赤湯本店に寄れなかったが惜しまれる。

 食べていて、何か物足りないと思ったが、ナルト以外に何か分かりますか? 分かった方は味覚センスが素晴らしい! そうなんです、「青のり」です。これが重要な役割を果たしていることが自作してみて初めて分かりました!

 上掲の龍上海のパッケージの商品写真をご覧ください。味噌ラーメンには「青のり」! これは重要なポイントです。なるほど。

(2021.5.14「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

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