福田は福田恆存、江藤淳という「保守」の流れにある評論家である。
和也と談志
ヴェネツィアへの偏愛を語る「ヨーロッパの死」、帝国ホテル、神田藪そば、アピシウス、寿司幸、神田川本店、本家ぽんたなどのいわゆる高いばかりでどうなの?という老舗への偏愛が綴られた「東京の流儀」もまあ分からないではない。
こういう連中の名店礼讃を野放しにしないために私は有名高級店の味見にひと財産使ったのだけれども(笑)。
立川談春
また福田和也は落語ファンらしく立川談春との交友などが語られる「俺はあやまらない」も面白かった。
談春との落語名人たちの墓参りは実に興味深かった。しかし「とんかつには熱燗」というのはどうだろうかな(笑)。
慶應義塾大学には、この手の粋人では池田彌三郎など枚挙にいとまがないが、その範疇に入るのかしら。かなり右がかってはいるが。
池田彌三郎
実家は田端の麺製作機械工場経営だという。岳父は慶大医学部の先生だという。当然妻も慶大卒。
このあたりがちょっと引っかかる。嫌味が結構キツい男である。
久しぶりに覗いた図書館はガラガラだった。書斎がわりに使おうかな。