「キマクラ」(MC:笑福亭笑瓶とソプラノ歌手幸田浩子)と「キラクラ」(MC:ふかわりょうとチェロ奏者遠藤真理)と月曜日朝のこの時間帯はNHKFMのクラシック番組を聞いてきたが、この「カケクラ」がオタク度で傑出している。
MCのサキソフォン奏者の上野耕平はクラシックのプロ奏者だから当たり前だが、モデルの市川紗耶がちょっとロックなクラシックオタクでチョー驚き。ファンクラブがあったら入りたいぐらい。
市川紗耶
ホヴァネスの「神はくじらとすべての生き物を」なんていうのを好きな曲に取り上げたり、私の好きな映画音楽で「暴走機関車」で使われたヴィヴァルディの「グロリア」をチョイスしたりして、クラシック歴50年の私に嬉しい悲鳴を上げさせている。
また別の回(番組のテーマが「LOVE」)では私の好きな曲にアーノルド・シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番を取り上げていた。
この曲はシェーンベルク家に出入りしていた若い画家と不倫して出奔した妻に捧げた曲。
シェーンベルク
結局若い画家リヒャルト・ゲルストルが25歳で自殺して妻は夫シェーンベルクの元に戻ってくるという恐ろしい結末。
その経緯が刻印されたのが、調性を失い無調化する最初の曲とされるのが弦楽四重奏第2番なのだ。
こんな曲をNHKFMの日曜日午後や月曜日朝の番組に選びますか(笑)。
ただオタク度が高いだけに、長寿番組化は難しいのではないかと不安だが。