「windblue」 by MIDIBOX


TV録画で映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(2019年田中亮監督 2時間16分)を見た。

 ちょっと内容を心配していたんだが、yahoo!映画の評価があまりにも高かったので、録画して、見てしまったのだ。

 レビュー数4680で平均点4.01というのは、食べログなら行列30分のラーメン店か3カ月先まで予約不可能の寿司屋ですよ!

 そして不安は大的中。とにかくコンゲーム映画やれるようなキャスティングになっていない。

 放送直前に自殺してしまった三浦春馬といまだに不倫騒動中の東出昌大が出演しており、かつ続編映画封切り直前の地上波初放映だった。

 そういう色眼鏡で見ると、三浦春馬はやはり、いつも目が笑っていない寂しげな笑顔。

 いかにもこんな騒々しい映画には出たくないという感じがアリアリ。

 この元気の無さで色仕掛け詐欺師なんか、どう考えても無理ですよ。

 そして出来損ないの結婚詐欺師そのものの東出昌大。

 この男に台詞の言い方を指導する奴はいないのか〜と言いたくなるような学芸会的台詞回し。

 長澤まさみもファッションセンスが吹き出しちゃうほど酷くて、ちゃんとしたスタイリストはいないのか〜と叫びたくなるほど。

 このオバサンはなんで人気があるのかな。

 それといかにも田舎の中学校教諭という感じの小日向文世。このキャラでコンゲームなんて無理でしょう。

 この人の朗読がいいという人がいるが、声がキンキンし過ぎて耳にササる。

 さらに小手伸哉って役者は体積だけとって何やってんのかさっぱりわからない。

 竹内結子という女優も、百歩譲っても香港の女性富豪って感じには見えない。何やっても寸足らずの女優だ。

 先日もTVで「オーシャンズ8」を見て、コンゲーム映画の難しさを感じたばかりだが、日本ではさらに無理だなあとしみじみ感じてしまったのだった。

 それに舞台が問題化する前の香港というのも、なんか間が悪いとしか思えない。呪われた映画である。

 続編映画が封切りになったらしいが、多くは望めまい。

(2020.7.31「岸波通信」配信 by 三浦彰 &葉羽

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