NHKサラメシから「あの人が愛した昼メシ」の八千草薫の回。 選ばれた店は、西麻布の「鮨寛」。
ミシュランがどうこうという上昇志向がある感じではなく、まずまず美味しい店である。
寿司を食べるというより、ツマミで酒を飲む店だが、六本木の裏通りである星条旗通り沿いではあるが、さらにひっそりと地下にある店。
常連以外は来ないでいう小さな店だ。私も二度ほど行ったことがあるが、いうまでもなく六本木価格である。
八千草薫、まず中トロを5貫ほど。それからひと通り。晩年までこのペースだったという。
「あら、こんなに食べちゃったわ」と八千草。
実は握りを小さくしていたと主人は明かす。いくら小さくとも、寿司だから限度がある。
八千草薫はああ見えてなかなかの健啖家だったようだ。このお好み握りで1万円ってことはないだろうが、2万円とるのかな。
ビックリしたのは、この「鮨寛」の主人の名前が、なんと菊池寛だったこと。
へえ、あのオヤジさん、菊池寛なんだ! 笑っちゃうな。
文豪菊池寛
また行ってみようとも思うが、近くにもっとリーズナブルな値段の行きつけ(回ってません!)がありますので、ご遠慮します(笑)。
(2020.7.24「岸波通信」配信 by
三浦彰 &葉羽)
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