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Present by 葉羽
「行楽日和」 by TAM Music Factory
 

岸波通信その89
「皆さんのレスのおかげです4」

1 償い

2 アメリカの作法
  &クールな日本の将来

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  Share subscriber's comments + thoughts 4 【2018.3.25改稿】(当初配信:2003.11.17)

うちの太太(かみさん)が、昔からさだまさしのファンで、特に「朝刊」が好きだった。まるで、自分のことを歌っているようだといって・・・ 高田の背番号も知らなかったし・・・(古いなぁ)
  
・・・読者より

 こんにちは。見通しも無いまま予告して、レスの整理に明け暮れています。orz

 土曜日は、いわき市の東日本国際大学が設営した留学生の日本語弁論大会に出席して参りました。

 14人の留学生諸君の日本語は実に見事なもの。優勝者の決定は、その弁論の内容を競うところまでもつれ込みました。

 さて、その激闘の結果、優勝の栄冠に輝いたのは福島学院大学のセメンチェンコ・セルゲイ君(ウズベキスタン出身)。

 優勝を獲得したポイントとなったのは・・・

photo:隠れ家

ウッド・ハウス

(hareさんご提供)

 セルゲイ君が、来日して大学に初登校した時のこと、他の学生さんたちは、なかなか会話してくれなくて、思い切って自分から話しかけてみた。すると、すぐに彼の気さくさが伝わって和やかな雰囲気になる。

 で、セルゲイ君が自分の国の話をした時、その相手の学生は突然・・・

「え~っ?マジでぇ?」

 もちろん、こんな若者言葉、ウズベキスタンの日本語学校では教えてくれなかった。ナニを言ってるのか判らない。会話を早々に切り上げて、こっそり辞書を引いてみたが出ていない。

「そうか、これこそ自分が憧れていたジャパニーズ・ポップカルチャーの一つ
 “ワカモノ言葉”かぁ!」

・・・と気がついたというエピソード。

 ナニが面白いってね、コレは、この会場にいた人しか理解できません。だって・・・

 真面目そうなセルゲイ君がいきなり「マジでぇ?」と言った時の顔・・・会場の全員が大爆笑、あはははは!

 このお茶目な笑顔に審査員全員が魅了された。・・・ホント何が幸いするかわかりませんネ!

 ということで、全然、関係の無い導入でしたが、今回の通信は「皆レス」編の第四弾。

 一部のコア読者に先行モニター配信も行い、多くのレスをいただいた最新作「償い」の反響からご紹介いたします。

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1 償い

 さて、他人を殺めて有罪判決を受けても全く反省の色がなかった二人の少年に裁判官が「キミたちは、さだまさしの『償い』を聞いたことがあるか?」と語りかけたエピソード・・・通信その87「償い」には多くのレスをいただきました。

 まずは、いつも“開封”順位がベスト5に入っているフジケイコさん。

←(“うちのカミサン”の「ケイコ」ではありません。念のため。)daddydaddy

iconフジケイコ

 葉羽殿

 おはようございます。

 家族愛やふるさとを、本当に堂々と歌っているさだまさしさんには、心を打たれながら、ファンだとしたら、ちょっぴりはずかしいかななんて昔思っていました。

 でも、葉羽さんの語りかけてくる文章とさだまさしの詩が、本当に大切な私たちのこころを教えてくれているようです。

 今日は早起きをして、会社に出てきて、誰も来ていない事務所で、「87」作を拝読し、最終近くの償いになったところで、涙と鼻水(失礼)が・・・。

 そこに、お掃除の方が入ってきた。まずい。

 それにしても、あの顔アイコンは、daddyにそっくりですね(^_^)

 すごく似ている!

 そうなんです。自分ひとりの時間でゆったりとした気分で読まないと「まっさん編」の真価はわかっていただけないと思うんです。

 いずれ、「舞姫」や「椎の実のママへ」など、ウルウルしてしまう作品も取り上げますので、皆さん、早いトコ自宅にブロードバンドの環境を整えましょうね。

 導入を考えている方は、遠慮なく僕まで相談してくださいネ。そしたら、ソッコーでけいこさんに相談しますから。あははは!

 次は、学友(雀友)のKenちゃんから。

icon麻雀の弱いKen

 一番の理由は、仲間たちとマージャンにハマッて、負けが込んでいるヤツが中々帰してくれない。

 それが自分である時もありました。

 一局終わると、一番負けが込んでいるヤツが開口一番、

 「さー、もうハンチャン行って見よ~!」 ・・・その繰り返し。もうデスマッチですね!

 その口癖は岸波からみんなに広まったのでは。

 あ、あれっ? そ、そうだっけ?

 次は、“まっさんファンクラブ”のアリスさんから2編。

 一つ目は、この前の盛り上がったオフ会の時のものですね。

icon優しい国のアリス(夢供養を聴きながら・・)

 二十数年前に買ったさださんの文庫本を持っていってたのですが、帰りの電車で開いたら、秋桜のページからイチョウの葉が一枚・・、二十数年前の秋を、楽しみながら帰りました。

 そして二つ目は、本レス。

icon優しい国のアリス

 岸波さま

 更新が、早い!早い!!

 パソコンに向かう時間が少ない上、遅筆な私は、お返事を書く前に次作が届き、『あっ、また!』とか『早っ!』とかつぶやきながら、追っかけ状態です。

 ・・ということで、いつもマイペースで読ませていただいています。ハイ。

 アクセス解析結果も、見させていただきました。最近は、こういうことも出来てしまうのですねぇ~。すごい!すごい!!

 私は、ライト版で読ませていただくことが多いので、アクセス数のアップにはあまり貢献していませんが、通信は遅くても必ず読ませていただいてます。

 アクセス数の多い、another worldやさださんシリーズは、やっぱりお気に入りなので、そういう意味では平均的読者層に入るのでしょうね。

 ちなみに個人ベストには、『桜伝説』と『ノアの住む国』が入ります(^-^)。

 最近、絶好調で、アイディアが次々と沸いて来るんです。冷夏だった8月頃の不調がまるでウソのようです。

 ところで、アクセス解析は、「償い」から【ライト版】にも同じ解析スクリプトを貼り付けることにしました。なんで、こんな簡単なことが思いつかなかったのか。(←ただし、どちらのバージョンを見たかは分からない。)

 無料解析できるページ数についてですが、僕の使っている「ニンジャ・システム」は、無償配布ソフトの中では跳び抜けて多くて、「100ページ」まで使えるんです。

 だけど、通信は既に通算で100編を超えているので、全部アップしたら足りなくなると思ってケチっていました。【ライト版】にも別ナンバーで貼り付けると倍になっちゃいますからね。

 それから・・・

 そうですか。「桜伝説」と「ノアの住む国」ですか。通信の中では異色ですが、その流れで、次回はオスカー・ワイルドを取り上げたいと構想中なので期待してお待ちください。

photo:たっぷりの愛を

カフェの風景

(hareさんご提供)

 次は、イプセさんからの力の入ったレスです。

iconイプセ

 イプセです。

 モニター配信いただき、ありがとうございました。

 私もさだまさしが好きです。

 彼のいいところは、自分の生き様というか感じることを赤裸々に歌にしていること。そして、その作風に一貫性とポリシーがあることだと思います。

 他にもさだまさしと同世代で、山下達郎や井上陽水も好きなのですが、彼らは自分の音楽性と能力に対して絶対的な自信があるせいか、作風に一貫性がない・・・ましてや自分の人生や考え方を反映させるようなこともしない。

(←むむっ。少しグサッと刺さるものが・・・)daddydaddy

 だからセルフカバーとか洋楽のカバーとか一人アカペラみたいなアルバムを発表するのでしょう。

 (それはそれで好きなんですが・・・)

 ”ヤマタツ”や”陽水”の歌には優しさや感動や共感みたいなものはあまり感じないけど、さだまししの歌にはそれがあるような気がします。

 周りの人には決して言えないけど、たまに部屋を真っ暗にして、さらに目を瞑ってさだまさしを聴くことがあります。

 (最近はあまりしていない)

 そうすると歌の中のストーリーや風景が目頭にスクリーンの様になって現れてくるのです。さだまさしとはそういう「歌い手」だと思います。

 昔、海外の女性(40歳くらい)と、どういう訳かさだまさしの話になりました。

 彼女が初めて日本語を勉強しはじめたとき、題材として「精霊流し」が使われたそうです。

 そして彼女は私に一言!

 「もう何十年も日本人と仕事をしてきて、日本人のことはだいたい理解できるけど、未だに理解できないのは、どうしてさだまさしという人は、あんなに悲しい曲が書けるの?」

 あっ・・・モニター配信の感想でしたね・・・

 「償い」という曲、私は知りませんでした。でも、詞を読んだだけでもジーンと来る内容ですね。

 さだまさしは、きっと詞を書いてから曲を作っているのではないでしょうか?

 (普通はその逆ですよね)

 自分の心にあるものをそのまま詞にしているのでしょう。

 さだまさしの曲には、「死」とか「別れ」をインスピレーションさせる内容ではあるけど、ギリギリのところで「哀」にはせず「愛」とか「感」というイメージの曲にしてしまうという作品が多いと思います。

 やっぱり・・・後にも先にもしばらくは現れそうもない「歌い手」ですね。

 詞と曲の順番・・・確かにそうなのかもしれません。

 昔、加山雄三の作詞を担当していた岩谷時子さんは、彼のイメージをとてもよく捉えて詞をつけていましたね。「君といつまでも」、「お嫁においで」・・・曲想は全然違うけれど、詞のイメージは“若大将”加山さんにぴったり。これはこれで素晴らしい才能ですね。

 ところで・・・

 僕も昔バンドをやっていたのは周知の事実ですが、僕が曲を作るとき・・・曲と詞を“同時に”作っていたのです。どうもこれは自分自身の「作法」のようで、このWeb版通信を作るときも、画像を貼り付けながら文章を書いている!

 心に浮かんだメッセージを表現する時に、言葉や色や景色が一緒に浮かんで来るんです・・・そして「文体」も。

 だから、上のレスの「作風に一貫性が無い」というところ、僕の胸にグサッとくるところがありました。

 ま、僕の場合は、山下達郎や井上陽水のように「自分の音楽性と能力に対して絶対的な自信があるせい」ではなくて、そもそも別の人格が書いているという“多重人格”のなせる業なのですが・・・。

 さて、次はミスティさん。

icon疾風のミスティ

 「償い」って可能なんですかね?

 起こってしまったこと、やってしまったことは取り返しがつかない・・そう考えると、無駄だということもできると思うのです。

 でも、やっぱり言葉があるからには、それができると信じるのが人の道だろう、と思います。

 最近思うのは、「どんなにつらいことがあっても、人生には生きる意味がある」ということです。それと、本質的には同じことと思います。

 さて、さだまさしさんについての私の知識は、バイオリニスト数住岸子と同じ教室に通っていた・・とか(前に言いましたっけ?

(←いや、聞いてないよ。)daddydaddy

 中学の時の友達が数住岸子が好きで・・)先日のドラマ「精霊流し」をちらちら見た、とかその程度です。

 さだまさしさんそのものよりも、さださんが好きだと言っていた友達との出会いは結構強烈でした。大学の時のその友達は在日韓国人だったのです。

 それまで、彼らの境遇に対する知識がほとんどなく、身近に会ったこともなかったのですが、彼女は同時に帰国子女(アメリカ)でもあり、とてもかっこよくて、単純な私はそれで(まあ、そればかりでもなかったんでしょうが)卒論を日朝関係にしてしまいました。

 申坊(彼女の呼び名)は、中学のとき「それをやってはいけない人だと知らなくて」さだまさしさんのプロマイドを下敷きに入れてしまったそうです。

 やっぱり、堂々と「好き」と言えない人だったんですね。

 紀宮様もすきなんですよね。(別に私は皇室ファンではないですが、同い年なもので気になる)

 私はあるまんがに引用されていた「雨宿り」が好きですが・・曲自体が好きというより、その漫画に引っ張られて・・というのが正しいですね。

 でも、このように、まっさんファンは多いということでしょう。

 とりとめなく書いてしまいました。

 では

 そうですか、“隠れまっさんファン”は遂に皇室にまで拡大しているんですね。

←(別に“隠れて”いないから!)daddydaddy

 ところで、バイオリニスト数住岸子(すずみきしこ)さんのことが出てきたので少し・・・。彼女はまっさんと同い年。1997年に45歳で亡くなりました。

 とても古風なものの見方をする女性で、彼女をよく知る人から言わせるとアネゴ肌の人物であったようです。(※同じ教室のまっさん、あわや「パシリ」の危機!)

 次は、台湾のJUNから。

icon JUN

 87届いたよ。

 うちの太太(太ってるという事じゃないよ。かみさん)が、昔からさだまさしのファンで、特に「朝刊」が好きだった。

 まるで、自分のことを歌っているようだといって・・・

 高田の背番号も知らなかったし・・・(古いなぁ)

 当時、僕にはまっさんの歌は、味付けが濃すぎる感じでちょっと苦手だった。

 関白宣言も優しさが強く出すぎてるように感じてけちをつけ、太太とけんかになったっけ。

(←カミサンの気持ち、よく分かる。)daddydaddy

 でも、ケニアに家族でいっていたときに日本人駐在員の友達を集めて見た、何週間か遅れの紅白のビデオで「風にたつライオン」を聞いたときはみんなで感動してしまった。

 案山子の歌詞も、いまちょうど息子が一人暮らしを初めていて、我々の頃と同じような貧乏暮らしをしていて、何か身に染みるね。昨日携帯にメールを打ったけど返事もこないし。

 今度帰ったら、まっさんのCDでも聞いてみるよ。

 ついでに一言、「かさいのひと」って、裁判の裁じゃなくて、栽培の栽じゃなかったっけ。

(←JUNありがとう。本アップ版で慌てて訂正したよ。)daddydaddy

 確か、盆栽なんかの好きな判事だったよね。

(追伸:今回の通信、太太にも転送していいよね?)

(←もちろんだとも!)daddydaddy

 JUNからもらっている別の長編レスは、対談編にアレンジして「君ヲ想フ」にさせてもらうので・・・って書いていたら、ちょうど、JUNが今、メッセンジャーに現れた。

 ま、こっちで書いておくから諒解してくれ。じゃ、またそのうちな!

 「償い」編の最後は、エンジェルさんからいただいた次のレスで締め括ります。 

iconエンジェル

 小さなミスが引き起こした大変な事故。

 故意にやった訳でもなく・・・  夢にも思った事でもなく・・

 そこから始まる贖罪の日・・

 被害者は突然愛する人を無くした悲しみと喪失感・・・そして絶望

 加害者は 悲しみと苦しみ・・そして罪悪感

 怒りを昇華し、悲しみを乗り越えるまでに必要だった

 7年の歳月・・ 長くて、哀しい日々・・

 人は癒され、許しあえるまで 

 償いと言う形で心を繋いで来た・・

 償いには色々な形があるけれど、

 何が良くて 何がいけないのかは判らないけど

     最後の言葉が全て・

 だってみんな優しい・・ 傷つけあって かばいあって

 もらい泣きの涙が止まらない・

 だから人間は素晴らしい  生きているって素晴らしい

 何よりも、生きることが大切なんですね!!

 生きていると言うことは、生かされていると言うことは

 何がしかの 役目があるのだから・・

 地上に降りた最後のエンジェルさん、素敵なレスをどうもありがとう!

photo:ほっとステーション

カフェの風景

(hareさんご提供)


line

 

2 アメリカの作法&クールな日本の将来

 上記「償い」に先行して配信した「アメリカの作法」と「クールな日本の将来」については、次の三編をご紹介します。 

 まずは、迷惑電話に対する米国式対処法を扱った「アメリカの作法」について、「怒りの市民」さんから。

icon怒りの市民

 全く困ったもんです、迷惑電話には、特に仕事場にもずけずけと入ってくるのには、なんとかできないものかと・・・考えて、提案しようと思っていたんですが。

 ダイレクトでかかってくるのは、それこそ、丁寧にお引き取り願う訳ですが交換を通してくるのに辟易しているというようりは、腹が立ちます。

 せめて、相手が誰かと用件を聞いて、本人に確認する。本人が出たくないというときは、丁重に、居留守なり、出られない旨を告げて門前払いにする。そのくらい働けと、交換手に言いたいしこんなこと提案しなくても、対応してほしいと思う訳です。

 ある公立病院(他県)の先生(友人)に電話をしたら、彼はPHSを持たされているけれど、自分はXXだと言っても、ブロックされて出てもらえなかった。

 本人に質したところ、それだけでは誰だか分からない?とすげない回答だったけどいいことだと思いました。それだけ、あの世界も我々以上に、時間泥棒の電話が頻繁にかかってくるということだと思います。

 「交換よ、給料分働け、当然ブロックすべし」「交換をもっと働かせるべきである。」というのが結論です。どれだけ交換を通してくるかは分からないけれど・・・私は、結構時々あるんです。

 迷惑電話の断りシステムについて、一つ新しい話を教えます。

 今は賢い電話があり、電話機が迷惑電話を撃退してくれるということですが、ご存じでしたか。

 仕組みは今回紹介のと同じですが、大きな違いは、無料で、自分の電話がさばくこと、私の場合は20件までできること。さらに、電話をかけてきた人には、きちっと通話代が発生し「お断りのメッセージを聞く」ということになるということです。

 これって結構便利です、何度も間違い電話がかかってくるところもブロックできます。但し、ナンバーディスプレイを契約していないと駄目ですね。

 それでは、また、頑張って下さい。

 それにしても、どうやって電話番号やメール・アドレスを調べているのか?一説によれば、学生名簿などが不法に取引されているとも聞きますが・・・。

 特にメル・アドの場合は注意が必要で、「メル・アド登録だけで毎日100万円のチャンス!」なんていうネット懸賞に応募する場合は、いつでも放棄できる「捨てアド」を持つ心構えも必要なようです。

 次は、もう一度アリスさん。

icon優しい国のアリス

 ダディさま

 岸波通信その85「アメリカの作法」、アメリカという国の単純さと矛盾が良く分かり、とても面白く読ませていただきました。

  何かとアメリカ追従型になっている今の日本。平和憲法を誇りとし、「国際民主主義」の道を歩んで欲しいモンです。ハイ。

  よいと思えばよいことが起こる。
悪いことを考えれば悪いことが起こる。   
(マーフィの成功法則より)

 「民主主義」さえも国益重視の「一国民主主義」に陥ることによって、“宗教”、“イデオロギー”に代わる新たな「文明の衝突」の火種になっていく・・・まさに、「アメリカの作法」《追伸》の意図を的確に捉えていただいた見事なレスです。

 マーフィーの法則の基本定理「新しいシステムは、新しい問題を生成する。」・・・やがて世界が、「一国民主主義」の本当の恐ろしさを知る時がくると思います。

 その前に、「国際民主主義」を標榜できる日本の政治家が育って欲しいと思います。

photo:まるでブランデーのような

ブランデーのような ドレッシング

(hareさんご提供)


 最後は「クールな日本の将来」に対するイプセさんの長編レス。

iconイプセ

 イプセです。

 日本の将来は・・・うん・・・日本にいる人間としては、なかなか文化的側面から日本の将来を客観的に想像することは難しいですね。

  日本に暮らす身としては、やっぱり年金、環境といった自分の身に直接影響するキーワードが「日本の将来」につながるような気がするのです。

 日本のアニメやゲームが外国でウケる理由は、多分外国には日本のものに匹敵するようなアニメやゲームがないからでしょう。

 諸外国が日本を見る目は、ちょっとしたオタクを眺めるそれに似ているのかもしれません。

 隣の席の座っているアニメやゲームにメチャメチャ詳しい友達を眺めるような目です。

 日本のアニメ産業・ゲーム産業が巨額の富を生み出しても、おそらく諸外国は日本のマネをしないと思います。

 これは能力の差とかではなくて、発想の違いではないでしょうか?

 「ターミネーター」という同じ原作を映画にする場合、ハリウッドは実写で作りましたが、もし日本が映画化するなら、アニメにしていたかもしれません。

 「千と千尋・・・」も、日本ではアニメでしたが、香港に作らせたら実写にしていたかもしれません。

 追伸に対する感想です。

 昔、ビートたけしがあるインタビューで・・・

 「歌舞伎役者や落語家は人間国宝になったり、勲章をもらったりするけど、漫才師はいくら人気が出ても全く国から評価されない。

 人間国宝や文化勲章をもらっている歌舞伎役者や落語家の名前なんて誰も知らないのに・・・」

 ~みたいなことを言っていました。

 確かにこの線引きは何なんでしょうね???

 今現在、人気がある、認知されている、大衆に広がっている文化というのは、公にはなかなか評価されないのはなぜでしょうか?

 アニメ作家・ゲーム制作者・コメディアン・・・が国から「文化」として評価されるのは、何年も先のことになるのでしょうね。我々が50代、60代になった頃でしょうか?

 宮崎駿が文化勲章とか、ダウンタウンが紫綬褒章とか、松浦亜弥が人間国宝とか・・・でも、その時は、日本にアニメ・漫才に代わる全く新たな大衆文化が生まれているかもしれません。

 毎度のことながら、通信の論客イプセさんの鋭い指摘。

日本のアニメ産業・ゲーム産業が巨額の富を生み出しても、おそらく諸外国は日本のマネをしないと思います。これは能力の差とかではなくて、発想の違いではないでしょうか?」

 確かにアメリカでは、大人の読むマンガ自体、文化として存在していないので真似のしようもないと思います。少年ジャンプの米国版をラインナップを見ても、「ドラゴンボールZ」、「NARUTO」、「幽遊白書」、「北斗の拳」など“バトルもの”だけに特化していて、日本では人気のある「ヒカルの碁」や学園ドラマ、スポーツもの、推理ミステリなどはきれいに省略されています。

 この辺り、ジャンプ側でも日本の文化をそのまま輸出しようとしているのではなく、アメリカの精神風土やマーケットというものを慎重にリサーチした様子が窺われます。

 でも、これからはどうか?

 日本のマンガ文化自体、せいぜい40数年。1959年に「少年マガジン」と「少年サンデー」が創刊され、“大学生がマンガを読む”というビックリ記事が1965年に新聞に載るまで6年もかかっているのです。

←(「たった6年で」と言うべきか・・・)daddydaddy

 いったん心を掴めばあたかも“燎原の火”のように広がっていく・・・それがポップカルチャーの凄さかもしれません。

 また、中国の子供たちのゲーム好きは相当なものですが、そのソフトウェアの殆どは韓国で生産されたものだとも聞きます。

 既に韓国は、国策として「ソフトウェア・デジタル産業(コリアン・ポップカルチャー)の振興」を掲げ、大学のマンガ学部の相次ぐ設立、システム・ハウス団地の整備、税制優遇措置を行っており、「シュリ」や「チング~友よ」などのニューウェーブ映画やコリアン・ポップス、韓国製少年ジャンプ(←「少年チョンプ」という)がブレイクしています。

 だから、僕としては、「日本のアニメ産業・ゲーム産業が巨万の富を生み出す」前に~その産業としての可能性にも気づかないうちに~気鋭の韓国や中国、台湾等にみすみすマーケットを奪われる・・・そちらの方が気がかりでなりません。

←(鄭問(チェン・イェン)や王欣太、そして「女子十二楽坊」、凄いからなぁ!)daddydaddy

 

/// end of the“その89「皆さんのレスのおかげです4」” ///

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《追伸》

 土曜日のワールドカップ・女子バレー「対中国戦」、いやぁもう涙も出ないほどの圧倒的な力の差。

 中国女子選手は笑顔も絶やさず、もう練習試合みたいな余裕・・・「完膚なきまで」というのはこういうことを言うんでしょうねぇ!

 しかもあの“アジアの壁”ヌイヌイ選手、197センチメートルもある。そしてその長い両手、片手で楽々ブロックしている。

←(あの身長、反則だろー!)daddydaddy

 さすが世界の王者、力量の差をまざまざと見せ付けられた最終戦でした。(涙)

 ま、アテネへの切符、アジア最終予選での健闘を応援しています。

 マトリックス・レボリューションの話題もあるし、新たな食べ物編の構想もあるし、想いに手が付いていかない最近の岸波。次に何がアップされるか自分でも分からない状況ですが、いよいよ本編も「90番台」突入間近!

 それから、今回取り上げられなかった「償い」の最長編レスがありまして、これは号を改めて、別な形でお目見えしますので、そこのキミ、ごめんね!

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

photo:お帰りなさい

お帰りなさい

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To be continued⇒“90”coming soon!

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【岸波通信その89「皆さんのレスのおかげです4」】2018.3.25改稿

 

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