岸波通信その74「皆さんのレスのおかげです

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「行楽日和」 by TAM Music Factory
 

岸波通信その74
「皆さんのレスのおかげです1」

1 新しい読者

2 cinemaアラカルト

3 スーパー・スカイスクレイパー&時間都市

4 その他の作品についてのレス

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  Share subscriber's comments + thoughts 1 【2018.3.25改稿】(当初配信:2003.6.23)

スカイスクレーパーと廃墟と、対極にあるように見える70と71ですが、求めても求めても満たされない人の欲望と悲しさを垣間見させてくれる内容ですね。
  
・・・読者より

 ようやく、「岸波通信」の本編も《Web版》という新しいステージでお披露目でございます。でもまあ、このページを見れば、another world.のページ制作で、力が尽きたのが「一目瞭然」!

 全然、統一感のないページ構成、アニメーション制作も間に合わなかった。第一、題名が「レスのおかげ」ってことは、“引用が多い”ってことで、いかに「本編UP」を急いだか判ってしまうってもんです、ねぇ、アナタ!

 と、いうことで、今回の通信は、本編の《Web版》スタートを記念して、4月以降の作品に対していただいた主なレスをご紹介しちゃいましょう!

daddy(もちろん「切り抜き」で、「匿名」にしてありますからね!そのうち、「岸波通信BBS」の設置も考えますので、その時は、オープンに投稿してください。)

HORIZON

←なるだけ、最初のイメージ を
守るために使いました 。


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1 新しい読者

 今年4月、新年度に入って以降、またまた新しい読者が増えました。まずは、そういった新しい方からのレスです。

Jack Jack

>>さっそくメールいただきましてハッピーな限りです。
以前と比べ、文体に落ち着きが増していると感じられるのは、この湿度のせいでしょうか?
何はともあれ、「聖典」としてご拝読させていただきます。

ところで、映画評論家の岸波さんへ質問です。

先週の日曜日「007は二度死ぬ」(丹波哲郎と浜美恵子(?)が出演) をビデオで見たのですが、話の終盤に基地に乗り込む前の、あの海辺のロケ地はどこなんでしょうか?

 静かな入江と瓦葺きの素敵な町並み。ボンドが日本人妻兼工作員に扇いでもらいながらも膝枕の、あのシーンです。ヘリで空中戦を行っていたのは、蔵王山系の合成映像らしいですが。

 以上、まずは取り急ぎ御礼並びに質問でした。

 と、いうことなんですが、落ち着きを増しているのはやはり「湿度のせい」か、もしくは「気のせい」だと思います。 それにしても「聖典」とは何とウレシイ言葉! 会津の地で、ますますご活躍されることを心からお祈り申し上げます。

 で、「二度死ぬ」の件については、「cinema アラカルト2」でご紹介しましょうね。それも“現場写真”入りで! 乞う、ご期待っ!

優しい国のアリス優しい国のアリス

>>こんにちは。岸波通信をいつもありがとうございます。様々なジャンルの配信に、いつも「すごいなー。」とびっくりしながら楽しく拝読させていただいています。

 5月に、新入りにメールをいただいていた、「バックナンバーで興味あるテーマを送ってくださる。」の中から、次のテーマで差し支えないものを、送っていただけたらと思います。お時間のあるときで結構です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

その20 『優しい巨人は日本酒が好きっ!』
その30 『あなただけに教える人物評価法』
その32 『R指定:米国IT視察珍道中 前』
その33 『知っていればちょっと自慢できるcinemaの話』
その34 『R指定:米国IT視察珍道中 後』

 お褒めの言葉、ありがとうございます。ところで、今、順次バックナンバーのWeb化を進めようとしているところなので、ちょっとだけお待ちください。

 それにしても、この「選択」・・・“ただ者ではない”という感じですね。(←あのぅ、「R指定」は、そのまま公表すると「いろいろな問題」の発生が考えられるので、あちこち「手を入れてから」ということで、もう少々お待ちくださいネ。)

Rioリオ

>>こんばんは、リオですっ。最近ノートPCが欲しくてたまりません。いちいち下に降りて、起動させて…ってやるのが面倒なのと、自由にいぢくれないせいです。

 中古なら10万切るだろうけど、それでも…。オークションだともっとやすいけど、オークションって面倒ですよね!いちいち専用の口座を開設しなきゃいけないし!!う~ん、悩む。。

 でも、買ったところで使いこなせなそう。どんなPCが良いんでしょうか??  ひょっとしたらひょっとしたらひょっとしたらひょっっっっっと、したら買ってしまうかもしれない自分がこ・わ・い☆わーい。

 夢オチの話ですけど、私は夢オチはモノによっては好きですね!ただし、短編に限るかなぁ。『ドラえもん』は、実は全部植物人間状態ののびたが見た夢なんじゃないか、って仮説があるけどこういう夢オチなら、なんか許せる気が…ダメですかねぇ?
(^^;)

 ところでマトリックスですが、『2001年宇宙の旅』のような、歴史に残るでしょうか?? 一般的に『良い映画』が氾濫してる今、私には何が歴史に残るか検討がつきません。なんとなーく、作家では赤川次郎、歌手では椎名林檎が残りそうな、そんな気がするんだけどなぁ。映画は何が残るかな…。

 あっ!『CUBE』観たことあるんですね~!! あっはっはっはっはっはっは。 でも!「CUBE」はしっかり見て下さいよ~。たまにグロいけど。ひゃっはっはっはっはっ。  すみません、正常です。

(←ほんとうかっ!)daddydaddy

 いつもリオは元気じゃのぅ・・・と、何故かおなじみ「ラーメン道」の「綾小路麺道斉」師匠が出てきてしまいましたが、「CUBE」はしかっりと見ました。でも、よく覚えていない・・・何故だろう?

ノリピーノリピー

>>おはようございます。最近、テニスを始めました。始めるにあたっての動機は特にはなくて、何となくやってみたいなと。張り切って靴は買ったのですが、ラケットは父のお古で頑張っています。

 始めたとはいえ、まだ数週間、恥ずかしくて人には見せられません。来たボールを返すどころか、ほとんどホームランなのです。みなさん、ホント、良くボールを返せるなと。驚きと尊敬の眼差しで一杯でした。

 主幹は何かスポーツはされますか?

基本的に運動というか、体を動かすことの好きな私は暇を見つけては、ジョギングや散歩しています。以前は、県庁から家まで歩いたことも・・1時間半かかりましたけどね。

 運動は気持ちいいですよね。仕事をしているとなかなか時間がないかもしれませんが、機会があったらしてみてくださいね。ではまた、時間を見つけてメールしたいと思います。

 スポーツ・ウーマンの●●嬢からです。この年になると「スポーツ」はちょっと・・・。もっぱら「ガーデニング」というところですね!

AyumiさんAyumi

>>シャプラ中森です。早速通信にまでご紹介いただき、ありがとうございました。

 私のような若輩者のことで、いろいろな方が読まれている通信にご紹介を頂くのはなんだかお恥ずかしいばかりですが、シャプラ二ールを応援してくださる皆さんのご期待に沿えるようなお仕事できるようにがんばって行きたいと思っています。

 なんだか福島では本当に素敵な縁に恵まれたものだと、改めて嬉しく思っております。今後とも是非、ご一緒できればと思っております。よろしくお願いします。

 またご連絡します。日本もだんだん梅雨に入っていると伺っていおります。岸波さんもお体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。それでは。

 その72「僕達のラーメン道5プラス」で、バングラデシュへの赴任をご紹介したシャプラニールの中森あゆみさんから御礼のメールが届きました。ありがとうございます。 また、音信をお知らせくださいね!

icon JUN

>>いつもメールをありがとう。

 益々内容充実してきて、楽しませてもらっています。(宇宙の話や、筒井康隆、蒼天航路、ラーメンなどの話題は特に興味をひかれますね。)●ちゃんや●●からもメールをもらいました。近いうちにみんなで台湾でパッとやりますか。

 ナイロビでのお勤めご苦労様でした。何とか、ヒマとカネを見つけてお邪魔したいと思っています。その時はよろしく!

>>岸波殿 ついつい返信をせずにすみませんでした。メールを見るたびにあなたの間口の広さに感心してます。

 こちらは業界全体が激流の中、攻めの気持ちを失わずに行ければと思います。またの再会が楽しみです。

 ではまた。

 夏になったら、また福島に集まりましょう! ・・・待てよ? 台湾かな??

>>ご無沙汰しております。●●●●グループの●●です。英訳では度々お世話になっております。

 突然の「岸波通信」、びっくりしました。しかも何本も。楽しく拝見させて頂きましたが、本人の脳みそ内のCPU及びメモリーの性能に限界があるため、少しずつ拝見させていただきたいと思います。(しかし配信先がすごい量なのではないでしょうか。)

 いやいや、こちらこそご無沙汰ばっかりして申し訳ありませんでした。「通信」を始めてから、一番いいと思ったのは、中々会えないお友達(お互いのヒマも含めて)の方々と「音信のやり取りができる」ことですね! 今後とも、よろしくお願いします。

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2 cinema アラカルト

 では、続きまして、4月以降の「代表作」(←ご好評いただいております「僕達のラーメン道」は、麺道斉師匠にお任せしているので除きます。)のうちから何本か。最初は、新シリーズの「cinemaアラカルト」からです。

>>マトリックスは凄い話題ですね~。前作に引き続き、今回も勿論映画館で見るつもりですが、果たしてどんな感動が得られるのやら・・・・。

 「感動」と一口に言いましても、いろいろありまして・・・。心の琴線に触れる・・・ヒューマニズムや愛に涙する・・・という種類のものではないのは確かそうですよね。

・最新CGの技術にお口があんぐりする・・
・アクションシーンに手に汗握る(または硬直する)
・キアヌの美しさに恍惚となる・・・余談
考えられるのは以上のようなことでしょうか?

 TDSやUSJに行って、数々のアトラクションを経験した後で「興奮した~感動した~!」って言うのと同じなんではないか? 小泉首相が優勝した貴の花に「感動したっ!」って言うのとは根本的に違う・・・・ような。。と妙にひねくれた視点で見ちゃうのですが、でもやっぱり見終わった後は、言うんだろうな。「いや~凄かった!感動した!」

 リチャードバートンってリズ・テイラーの何度目かの旦那さんだった人ですよね?今世紀最高のハムレット役者・・・と何かの本で読みましたがアル中? 飲んだくれの赤ら顔のオッサン(失礼!)というイメージしかないんです・・・

 すみません。型にはまらない魅力の俳優さんなのかな? 奥様の映画は沢山見ましたが・・・演技力があるとは思えなかった・・・ 暑いトタン屋根の・・・は好きです。

 「お熱いのお好き」これまた良い映画ですよね。何事も懐古趣味的なところのある私には、やはりこの時代の映画を見るとほっとするというか、映画の良心!って気がして拍手をしてしまうという・・・

 しかし!!チャーリーズ・エンジェルは絶対見るぞ! (●●嬢と一緒に!)
マトリックスも良いですが、お疲れ気味の日本には、わかりやすくてチャーミングで痛快なエンジェル達のパワーが必要なのです。・・・と良くわからない文末になってしまいましたが、疲れたので今日はこの辺で・・・

 あの~、とりあえず「マトリックス」は何も考えず見ておいた方がいいです。キューブリックの「2001年宇宙の旅」と同様に映画史上に残る記念碑的な作品になるのは間違いないですから。

 それと、最近しばらくお会いしていない●●嬢にも配信差し上げてもいいと思っているので、お話をしてみて下さいますか? 新作アップロードの都度、皆様と同じように「案内メール」を差し上げますので、メル・アドを教えていただければと。

>>「花の名前を教えておけ」というのは、例えばバラとかコスモスとか、そういうありきたりな花じゃきっとインパクトも薄いから、何か特別な花を教えておかなきゃいけないんだろうなぁ…。と思いました。

 どこにでも咲いてるような花だったら、すぐに忘れちゃいますもんね。鬼百合とかどうでしょう?もしくは彼岸花とかトリカブトとか…ね。ひとひねりして忘れな草とか…う~ん、これは未練がましいか。。。

 でも、そんな洒落たいい言葉が、まさか川端康成のものだとは知りませんでした。

 じつは川端康成の本は一冊も読んだことがありません。でも、なぜか『雪国』の出だし「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」というのは覚えています。(でしたよね?)

 ある作家が「自分が綺麗だなとか、かっこいいな、と思った文章はすぐに覚えてしまうものだ」と言ってましたけど、たぶんそれなんだろうと思います。

 主幹が映画の名せりふを覚えているのもそれなんでしょうね。それにしても、文豪と呼ばれる作家はみんな自殺してしまいますね。それ故に文豪なのでしょうか?

 あっ、そう言えば、前回のメールで「羊達の沈黙」と首位を競ってるのは「CUBE」です!!あれは最高傑作です。私としては!!

 謎解きもさることながら、オチも素晴らしい。映画を観てる間中ドキドキそして緊張して、終わると「…え…? こんなオチ…?」と呆然としてしまうような、そんな映画です。

 ちなみに今までで一番「くそったれ」(言葉が汚いですな)な映画は「ゲーム」ですかね。あれだけのお金をかけてよくも、まぁこんなオチにしたね、あなた。という感じ。

 観終わった瞬間に「2時間を返してくれ」とおなかの底から怒鳴りたくなったり今すぐビデオに発砲したくなったりします。

 あの、ちょっとまあ「穏便に!」しましょうね。なお、「別れる男に告げにふさわしい花の名前」は、“ガーデニングの鬼”である僕がそのうち「通信」でフォローしますからね!

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3 スーパー・スカイスクレイパー&時間都市

 では次に、久々の力作「スーパー・スカイスクレイパー」と「時間都市time city」の連作に対するレスをご紹介します。

>>エッフェル塔は実は今年の冬に、本物を間近に見てきましたよ。今でこそ観光名所の一つですが、確かに当時のパリの石造りの街並みにはそぐわなかっただろうな・・・と思った事を思い出しました。

 しかし、現在でもパリには新しい建築物が出来るたび、にケンケンガクガクの大論争になるのだとか。美意識の高い、パリを愛するフランス人の精神嫌いじゃありません。日本人も、もっと景観に対するこだわりとか、自分の住む地域を愛する精神があっても良いと思います。

 数年前のイタリア旅行ではミラノのドウモ(大聖堂)の前に完全ノックアウト! あんなでっかい、しかもゴージャスな建物を見たのは生まれて初めて! 当時は娯楽も少なかったし、教会で祈りをささげたり、会話を楽しんだりということが日常生活の中でのちょっとしたクライマックスだったのかもしれませんね。

 ××は高いところが好き、と言いますが、私も高いところや高い建物は嫌いじゃありません。雄大な景色は、気持ちを大きくさせてくれる気がするし、息をはあはあ言わせて目的地を目指す過程は、何というか、、、初心に戻る感じ? 快感です!

 そうなんですね! 僕はまだ、実際にヨーロッパには行ったことがないので、現地の状況は本で読んだ事以上には判りません。それにしても、貴女も「高いところ」が好きだとは。通信その72でご紹介した●●嬢といい、皆さん女性の方は「高いところ」がお好きなようで・・・。

>>ダディさま

 スカイスクレーパーと廃墟と、対極にあるように見える70と71ですが、求めても求めても満たされない人の欲望と悲しさを垣間見させてくれる内容ですね。

 X-Seed 4000、実現することはないにしても建築家の人たちの発想とそれをデザインしてみようという気持ちには元気にさせられます。それにしてもあの廃墟のホームページ、ちょっと見ましたが人の心の闇というか、やっぱりちょっとこわ~って感じです。

 確かに、日本の建築家の到達した技術レベルをプレゼンするための企画だったのかも知れませんが、僕は、もしかすると、日本の“バブル”さえはじけなければ、あるいは「半分くらい」は本気だったのではないかと感じています。

 でも、技術的に「可能なこと」と人類が本当に「必要とすること」は別なのだと思います。あれが実現していれば、きっと「バベルの塔」になっていたのではないかとも想っています。

>>最後まで読んで驚きました。 どこが暗いのですか? むしろ私達世代にとっては、当たり前の感覚です。生まれたときから核戦争、森林破壊、砂漠化・・・ 「破滅へのシナリオ」は身近なところにありましたよ?!

 そうですね。でも僕達の世代は、核戦争はともかく「地球環境問題」が議論されるはるか前から歴史の中に生きてきて、「廃棄される文明」というものに「哀しみと愛着」を感じないわけにはいかないのです。

 過去には、もっと「人類の技術への信頼」や「未来への夢」を抱いていた時期があったのです。それを知っているから、なおさら「捨て去られる文明」に特別な感情が湧くのでしょうね。

>>廃墟のHP、最初はかなり生々しくてびっくりしましたが、そのうち慣れてきて、だんだんハマってきちゃいました。(苦笑(病院の廃墟ビルの写真とかかなり恐かったです。)

 六本木ヒルズとか丸ビルとか綺麗なビルばかりが注目されるなかで、廃墟ビルの写真を見ると、これが現実の姿なのかもしれないと思ってしまいます。

 「時間都市」の怖さを感じていただけたでしょうか? 地球レベルで現在のような「文明の消費」が行われていけば、いつか必ずそこに到達するばずです。「風の谷のナウシカ」もそうでしたね・・・。

>>首都機能移転は、やっぱりダメそうですね。この話は、60年代の高度成長期から構想が始まって、福島県に首都機能移転対策室ができたのは・・・10年くらい前でしょうか?

 特に根拠はないのですが、私も(別に福島県でなくてもいいですが)首都機能は東京以外に移転した方がいいと思っています。そして5年くらい前までは、「日本の首都がふくしまになったら、エライことだ!」などと、考えておりました。

 しかし! 2年前でしたか、新・総務省ビルが完成。そして、現在は外務省が新庁舎を建設中です。行政(官僚)側は、首都を東京以外に移転しようなんて気はさらさらなかったんでしょうね。(肝心の旧・自治省からしてそうですから)

 首都機能移転は政治的アピールで終わりそうです。我が福島県は、首都機能移転対策のために、どれだけのカネと時間と人力をかけたのでしょうね。

 本当ですね。でもあの唐突な「首都機能移転国会決議」の時には、僕がこれが国会議員の「真の良識」だというふうに感じたのも事実です。

 そしてその後、3割くらいは心の中に「?」を秘めながらも期待し続けたのもまた事実です。だから、あの決議がなされたこと自体を非難するつもりはありません。要するに、きちんとフォローできる政治家がいなかったということではないでしょうか? (←東京が「ローマン・グラスの都」にならないうちに・・・)

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4 その他の作品についてのレス

 最後に、あと数編の作品に関するレスをご紹介します。まずは、その66「漢魏の風骨~文化革新事始~」です。

>>蒼天航路は私の愛読漫画です。27巻も出ています。しかし、最近の部分は歴史的事実が誇張され過ぎてはいないか(作者の想像の域が深く)、私には理解できない表現が多いです。

 これが王ワールドなのでしょうが。横山光輝の「三国志」(全60巻)も何度も何度も読み返し、愛読していますが、あまりにも記述、表現が違いますね。

 「文化」とは、何か。定義はよく分かりませんが、それは人が創り出すものなので、「文化」と「文化」が融合して新しい「文化」が生まれてくるんだと思います。

 会津の男は炊事場に入らないとか、頑固だとかいったように「会津の人は・・・」とあまり前向きでない評価がされることもありますが、武士道の精神を受け継ぎながら、真の国際人に必要な郷土愛や日本人としてのプライドのもとになるものを失っていない地方だと思っています。それをカッコ悪いものとしてなくそうとすることは残念なことです。

 (自分だけでなく親や先祖が)生まれ育った地を自分のルーツを大切に思う気持ちは大事です。(これは会津に限るものではありません。)それを持った上で地球はひとつだと思います。

 自分自身や家族を大事にできない人が他の人を本当に大切に思えるのでしょうか?それは表面だけの薄っぺらなものにしか感じられません。

 短い生涯のなかで出会う人は限られています。その限られた人たちとの出会いを生かせるかどうかに豊かな人生を作れるかがかかっています。好むと好まざるとに関わらず、好きでも嫌いでも縁のある人との出会いは避けられません。(袖触れ合うも他生の縁?)

 最近は、私の今の力量ではひとりひとりとの触れ合いの中でしか喜びを与えることができないと自覚しています。しかし、ひとりひとりの触れ合いが「文化」を形作っているのでしょうし、将来は多くの人にもっと大きな影響を及ぼせる可能性は持っているかも?と希望は持っていますが。

 以上の理由から、地球の平和を作るのは「私」と思っています。これはおこがましく聞こえがちなので、正確に言えば「私たち」です。何か世界の出来事が他人事のように感じてしまいがちなので、時々自分に言い聞かせなくてはならないこの頃です。

 ありがとうございます。僕もかくありたい、と願います。で、「蒼天航路」の理解しがたい部分の中には「諸葛孔明」のユニークな描かれ方も含まれているのではないでしょうか?

 極めてエロチックな表現と人間離れした孔明像はこれまで誰も描かなかった孔明です。でも、その「超人孔明」に全く動じない曹操の対応もまた痛快です。「人となった孔明」がこれからどのような生き方に描かれるのか、僕は大変、興味があります。 

 次に、その60「サヨナラだけが人生だ」とその61「山椒魚の真実」の二本の井伏鱒二編に対するレスです。

>>「山椒魚」は盗作だった、と聞いたような気がするのですか、それはお兄さんからってことだったんですか?

 さて、実はこれは草野先生(とおよびしていいのかどうかわかりませんが・・・)の方のレスです。と言っても単に、私が草野心平と言って思い出すのは「ごびらっふの独白」という歌だ、というだけの話です。なぜなら高校1年の時の●●高校の、合唱コンクール自由曲だったからです。

 ●●高校は全国大会で銀賞でしたが、彼らにしてみれば金賞でなければっていうところがあったらしいですね。

 さいしょは蛙語で「~もえとりにか~」とか言ってて「るんるんるる~」、突然「幸福っていうものは、他愛無くっていいものだ」と日本語になりますよね。演奏会とかでも聞いてましたが、FMで放送されたので、テープにとりました。聞きます?

 ええ、是非!(カラオケ屋で・・・)。次は、井伏編に加えてその59「風に立つライオン」《読者限定版》も含めたレスです。

クマちゃん クマちゃん

>> 対談編、ありがとうございました。(やっぱり自宅の方がゆっくり読めていいですね。)

 確かに世の中の文学作品や歌、映画などには、この終わり方はアリなのか!と思うものが多いですね。アニメでは鉄腕アトム、近年見た映画では「ダンサー イン ザ ダーク」、まっさんの歌では、私が思うに「第3病棟」といったところでしょうか。

 でもそういう終わり方だからこそ、受け手側がそれぞれの人生と重ね会わせて、自分だったらそんな時どうするかと考え、そこからまた生き方を学ぶのかもしれません。

 「風に立つライオン」は、最後が「おめでとう さよなら」だから、青年の熱い思いや回想シーンがより生きて来るんですね。これが、「パソコン買ったから メールください」で終わったら、ただの”のろけ歌”になってしまいますね。

 なお、鉄腕アトムは、地球を救うためロケットと共に太陽に飛び込んだ後、視聴者からものすごい抗議が寄せられたので、手塚治が続編を書いて実は助かったということにしたところ、これまたすごい抗議が来たそうです。

 ・・・アトムのこと、知りませんでした! まっさんファンも6人ほどを数えますので、そのうち「オフ会」などもいいかなと思っています。で、最後に、たくさんレスをいただきました、その56「桜伝説~Sakura Legend~」《読者限定版》へのレスから一つだけ・・・。

>>やはり教科書にのっていたのですが、久方の光のどけき春の日に しづこころなく花の散るらんを、桜というと思い出します。大岡 信さんの文章は 「ん?むむむ・・・」という具合に、記憶からひっぱり出しました。確か、教科書の冒頭に載っていたはず。

 当時は説教くさく感じてそんなに好きじゃなかった気がします。学校では色々と解説しながら味合わなきゃいけないので、すっきりしないんですよね。教科書にのっていた文章故に読まなくなった作家っています。

 もう一つ、川端康成の「古都」を教科書で(一部)読んだときに、先生が言ったことを「桜」で思い出しました。主人公千恵子の家の庭に確か桜の木があるのですが、川端康成がその太さを「千恵子の胴まわりほどの」と表現したのです。

 それを「その当時の若者は、この位の表現にもどきどきしたでしょう」と解説され、ちょっとびっくりしたものです。言われなければ読み飛ばしていたことでしょう。

 学校の先生も、ちょっと一言、自分自身が感動した生の言葉でコメントしてやればいいと思うのです。僕の学校の頃の先生はそういう人、いましたよ。やはり、マニュアルでは感動は伝わりませんよね?

 それでは皆さん、たくさんのレスをありがとうございました! 謝謝!

 

/// end of the“その74「皆さんのレスのおかげです1」” ///

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《追伸》

 改めて読み返してみると、本当にたくさんの方が、真剣に、僕のつたない通信を読んでくださっていることが判り、本当にありがたい限りです。

 皆様からの感想や近況などをお知らせいただくよう、この下に「電子メールリンク」を設置いたしました。outlook expressが起動するようになっています。もちろん、メーラーは個人の好みもありますので、皆様ご愛用の従来どおりのメーラーからいつものアドレスにお送りいただいても一向にかまいません。

 また、岸波通信のサポート役である“元気印”の『リオ』ちゃんに対するご質問やご意見なども、麺道斉師匠を通じて本人につなぎますので是非どうぞ!

 それから、《Web版》another world.の試作版は、アニメーションを頑張りすぎて、windows95以前のバージョンをお使いの方やadsl接続等高速回線をお使いでない方は、画面が重くてご迷惑をあかけしました。また、「緑文字」が薄くてブラウザで見にくかったようです。

 僕がWebの師と仰ぐ「直美師匠」のアドバイスを受けながら、色々と改善に取り組んでおります。この「本編」では、少し「軽い」画像づくりを心がけたつもりですが、いかがだったでしょうか?

 なお、ここではご紹介しませんでしたが、「ラーメン道」や「another world.」の別シリーズにも、それぞれたくさんのレスをいただいております。特に「ラーメン道」は“レスによってつくられる”という面(麺?)もありますので、皆様からの情報をどしどしお寄せくださいませ!

 

 では、また次の通信で・・・See you again !


懐かしい画像たち

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To be continued⇒“77”coming soon!

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【岸波通信その74「皆さんのレスのおかげです1」】2018.3.25改稿

 

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