岸波通信その268「麻雀に明け暮れし日々②」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

◆岸波通信その268
「麻雀に明け暮れし日々②」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#67「麻雀に明け暮れし日々②」

 夏休みに早稲田からやって来た福高同級生というのはGOTO君だった。彼とは高校で一度も言葉を交わしたことが無いので全く知らない男。建ちゃんとはクラスメートだったらしい。

 この岸波通信でも、かつて『イタイイタイ日記』を連載していたが、晩年は”病気のデパート”と自負する(笑)くらい病気持ちの男だった。

グレイトGOTOの『イタイイタイ日記』

https://habane8.com/G/index.htm

 だがこの頃はまさに血気盛ん。本当かどうか知らないが早稲田では麻雀で負けなしの「帝王」と呼ばれた奴だったらしい。

 そんなGOTO君が建ちゃんの誘いに乗り、勇んで「中の瀬雀荘」にやって来た。「お前たちに麻雀の神髄を伝授してやる」と意気込んで来たらしい。

  麻雀の帝王と言えばこの人「小島武夫」

 さっそく卓を囲んでみた。雀牌の積み方はたしかに早い。だがグジャグジャで「角牌」を転げ落とし、さっそくカトーに「お前、チョンボな」とかツッコミを入れられる。まあ「早いのが取柄の円鏡さん」だったのだ。

「早いのが取柄の円鏡さん」とは、その昔大橋巨泉が司会したTV番組『お笑い頭の体操』の解答者、月の家円鏡。一番最初に手を挙げるが、必ず的外れで、司会の大橋巨泉からそう呼ばれるようになった。

 『お笑い頭の体操』

 その時のメンツはGOTO君とカトー、JUNと僕だった気がするが、開始早々カトーの親満に振り込んで青ざめるGOTO君だった。←(おいカトー、「積み込み」はやってないよな?)

 JUNの麻雀は正統派でスタイルにこだわり、決して「安上がり」はせずに「美しい手」を目指すタイプだった。

正統派雀士

(イメージ)

 カトーは臨機応変で、誰かが高そうな手をまとめていそうだと見るや、」黙テンで「タンヤオのみ!」とサッサと場を流す。

 僕はと言えば、全体の場の流れを読んでターゲットを決め、狙い撃ちするなどして場の進行を支配する。

 ちなみに家主の建ちゃんだが、聴牌すれば迷わずリーチの「リーチ麻雀」で、高い手を聴牌ると顔に出てバレバレ。人がいいというか何というか、素直で「嘘」が付けないタイプ。

岸波 こういう人は麻雀など辞めた方がいい(笑)

  建ちゃんの稲妻リーチ(手は安い)

 で、早稲田の帝王のGOTO君だが、いきなりカトーに出鼻をくじかれ「心の動揺」がアリアリだ。精神的には弱いタイプかもしれない。

 『天衣夢縫』で「筆は体を表す」というのを書いたが、麻雀の打ち方を見るとその「人物」が良く分かる。それは「カラオケ」でもそうだが、「何かをやらせてみる」と普段隠している「本性」が滲みだすのだ。

 場はサクサクと進み、結局は「黙聴」で親満を連発したJUNがトップ。GOTO君はラスに沈んだ。

  JUN得意のメンタンピン三色

「なんだ君、たいして強くないじゃないか?」と僕。

「いやぁこーゆーこともあるんだな。遠征麻雀で調子が狂ったのかもしれない」とGOTO君

岸波 いやいや、そんなことはない。初見の相手という点ではみんな同じ(笑)

 当時まだ、福島から通っていた僕は「半荘」だけで場を辞し、文学部の岡崎と交代した。

 GOTO君は、しばらく建ちゃんの下宿に泊めてもらい、「仙台の空気」を十分に堪能してから帰るということだった。

当時の福島=仙台間鈍行電車

(国鉄417系電車)

 さて、こうして二か月近い大学の夏休みが終わった。

 その間、僕は仙台に行くことはなく、昔「並木通り」にあった古い「宝雀荘」に足しげく通っていた。

 そこは、老夫婦と娘が三人で切り盛りしている雀荘で、店内はいつもタバコの煙が充満し、今のような「全自動卓」などないので、雀牌をジャラジャラかき混ぜる音が響いていた。

  咥えタバコ麻雀する人(イメージ)

 当時はどこの大学生にも麻雀は「必須科目(笑)」とされており、まだ市内にあった福大の学生たちの溜まり場になっていたのだ。

 ここでの話はまた日を改めて書くことにするが、新学期が始まって仙台に通学し「中の瀬雀荘」を訪れると衝撃的な事実が待っていた。

 なんと、あのGOTO君がまだそこに居たのだ! m9っ`Д´)

 「SLAMDUNK」

「ええ~ お前、学校はどしたの?新学期始まってるだろ?」

「いやそれが・・帰るに帰れなくなったんだ・・」

「何でまた!?」

「麻雀で負けが込んで、帰りの旅費を全部つぎ込んでしまった・・」

 ぶわっはっはっは!ゞ(≧ε≦*)

 やっぱりコイツの麻雀は大したことなかった。おそらくイカサマ師カトーに篭絡され、尻の毛まで抜かれてしまったのだろう。

 それにしても・・2か月も臨時に居候しているGOTO君に飯を出し続けた下宿屋のなんと寛容なことか・・。

 ということで次回は、福島の「宝雀荘」での衝撃のエピソードを。

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その268「麻雀に明け暮れし日々②」” ///

 

《追伸》

 いやぁ、並木通りの「宝雀荘」の名前が出てこず四苦八苦しました。

 1970年台はもちろんスマホなど無いのでカメラで撮るしかない。だけど、雀荘にそんなの持ち込む人はいませんから。

 そもそもネットが無かったので、上げる「Webスペース」自体が存在しませんでした。

 あと、カトーのインチキ天和は別にして、JUNが緑一色を上がったり僕が大三元を上がったり誰かが九蓮宝燈をフリテンで上がってチョンボしたり「役満」に関する思い出は数々。

 また「宝雀荘」の親父は「深夜食堂」の親父そっくりの人で、何でこんな親からあんな美人の娘が生まれてのか不思議でなりませんでした。(もう誰も生きてないだろうな・・)

 なお「備忘」のために書いておくと、「宝雀荘」に集ったのは高校の同級生カタヨセとヤスダ。そして福大の8回生とかいう雀荘のヌシ村上、そして次回のテーマの「ヒデ君」です。

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

九蓮宝燈13面待ち

(雀士の夢)

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To be continued⇒“268”coming soon!

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【岸波通信その268「麻雀に明け暮れし日々②」】
2026.10.7配信

 

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