岸波通信その243「土湯の夜に号泣す!(後編)」

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Present by 葉羽
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岸波通信その243「土湯の夜に号泣す!(後編)」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#42「土湯の夜に号泣す!(後編)

 さて、2012年の我らが恒例「温泉麻雀大会」の会場は奥土湯の「小滝温泉」だ。

 土湯温泉で挙行する場合、例年の会場はケンちゃんの経営する「観山荘」が多かったのだが、前年311日の「東日本大震災」で大きく被災して閉館状態だった。(その後廃業:涙)

在りし日の「観山荘」

(土湯温泉)

 そのケンちゃんが「代わりに」と推薦してくれたのがこの「小滝温泉」だった。

「んで、どんな旅館なの?」と僕。

「土湯の一番奥にある旅館で、宴会は炉端焼きでイワナとか食べられる。隣にあるタワー型の新館には全室「露天風呂」が付いてるんだ」とケンちゃん。

「をを~いいなぁ炉端焼き! そんで露天風呂も♪」

  小滝温泉の旧館と新館

「各階には2エリアの客室があるんだけど、それぞれ直通エレベーターがあって、客同士が顔を合わせなくて済むんだ」

 ん?もしかして・・「連れこみ旅館」仕様!? ヾ( ̄0 ̄; )ノ

 少しドキドキしたが、考えてみれば僕らにはどうでもいいことだった。目的は「呑んで騒いで麻雀」なのだから()

  各室バルコニーの露天風呂

 かくして、201212日がやってきた。本年の参加者は僕、ツーさん、ケンちゃん、アライにSATO、朱雀RS7名。女子はケメ、朱雀の奥さんオリーブさんの2名で合計9名。

 そこに特別ゲストとして年末の出会いで誘った善哉君が加わった。

 ケメさんは「雪の山道は怖い」と言うので家まで来てもらい、僕が運転を代わって土湯温泉へ人で行くことに。

土湯温泉峡

(巨大こけし前)

 僕らの部屋は新館「弐番館」の露天風呂付き客室12畳で、たしか見晴らしのいい最上階だったと思う。女子部屋は同じ最上階の隣接エリアでだが、直接の行き来はできず、一階で別ルートのエレベーターに乗り換える必要があった。

 そして18時からは旧館(壱番館)の囲炉裏端で大宴会だ。

  壱番館(小滝温泉)

 これがまた、昔風旅館によくあった食べきれないほどの凄いご馳走で、目の前の囲炉裏でイワナの塩焼きなどの「焼き物」を行うのだ。

 人数が多いこともあって、「過去最高の盛り上がり」と僕が「ザ・オフ会」でコメントしていた。

  囲炉裏端で大宴会(小滝温泉)

 特に初参加の善哉君は、かなり嬉しかったようで「饒舌」が止まらない。同じく「酔っぱらうと手が付けられない」朱雀RSと一緒になって大騒ぎだ()

 そして、2時間ほどの宴会で大騒ぎした後、新館の部屋に戻って雀卓の御開帳。ジャンケンでスターティングメンバーを決め、その後は「二位抜け」といつものルール。

温泉麻雀大会

(イメージ)

 参加しないメンバーは後ろで眺めたり、持ち込んだ酒肴で二次会を開幕。

 すると、オリーブさんが朱雀RSに・・

「アンタ、泥酔してんだから今日はやめなさい。代わりにアタシが打つから」と。

 そうだった・・朱雀RSは麻雀が弱い上、酒を飲んでいては「カモ」となるのが必定。オリーブさんは「女雀士」の風格で「ツボにはまると怖い」タイプだ。

 すると善哉君・・

「あ、オレも入んなくていいわ・・麻雀できねぇから」

 ええええ~!(꒪ꇴ꒪〣)(一同)

  麻雀ができない善哉君

 じゃ、なんで参加してきた?(意味不明!)

 ということで、麻雀第一局が開始。麻雀が分からない善哉君は、見ていてもしょーがないので、一升瓶をドンと据えて酒盛り。お相手は麻雀が下手な朱雀RSだ。

  麻雀が下手な朱雀RS

 そして第一局が「南入」した頃にその「異変」が起こった。

 善哉君と朱雀RSは「バカ話」から「マジな話」に移っていたのだが、そのうち「人生論」が始まったらしい。

 人生を語るうち、善哉君が突然涙ぐんで嗚咽すると、そのまま大声で泣きだした。朱雀は「だよなー そーだよなー」と相槌を打ちながら、こちらも泣き出した。

号泣議員(こんな感じ)

←(あの人は今・・)

「うるせー 今、いいトコに入ってんだ。黙れー!」とアライ君が激怒(笑いながらです)。

「うるさいからお前ら、二人で外の露天風呂にでも入ってろ!」SATO

 いやいやいや、ここは最上階。バルコニーの露天風呂から、チョーシこいて飛び降りでもしたら一大事と僕が止めに入る。

  落ちたら死ぬ!

 結局、二人は部屋の隅に追いやられ、二人で壁に向かって抱き合い、大号泣の二重唱。

「えーん、えーん、えーん!!」

「ロン、役満、国士無双!!!」

「ギャー ギャー ギャー!!」

「わーん、わーん、わーん!!」

 もう、訳が分からない。こうして、狂乱の一夜は更けていった・・。

 そして一夜明け・・「おっはよー」と善哉君。憑き物でも落ちたようだ。てか、昨夜のことをまったく覚えていないらしい。困ったもんだ。

 ・・・・・

 さらに同年夏、811日の『プレ還暦同窓会』で善哉君と再会した。

  プレ還暦同窓会(左下)

「いや~ 正月は楽しかったなぁ、また誘ってくれよ」と善哉君。

(それはない・・m9っ`Д´))と心で思いながら、固く握手を交わしたのでありました。

(このシリーズ完)

 

/// end of the “その243「土湯の夜に号泣す!(後編)」” ///

 

《追伸》

 この「土湯号泣」エピソードについて、たまたま「ザ・オフ会(今は更新していない)」のバックナンバーを見ていたら、朱雀が「今様徒然草Ⅲ」で記事にしていたリンクを見つけました。

 ところが、それは古いリンクで、昔のYahooサーバ(※現在は廃止)に載せていたもの。

 仕方なく朱雀に連絡を取り、彼のPCに残っていた更新データを送ってもらいました。

 そして見てみると、残念ながら「今様徒然草Ⅲ」は途中までしかデータが残っていなくて、「土湯号泣」エピソードは消滅。(「画像だけでも」と期待していたんだけどな・・)

 でもまあ、そのデータを貰ったおかげで、消えてしまっていた朱雀の「初期執筆集」を復刻できることになったので「塞翁が馬」でしょうかね。

 そうそう・・過去データを調べていて、こんなのも見つけました。

 

 平成2年(1990年)、今から35年前の最初の学年同窓会の集合写真です。総合司会を務めた僕は最前列の中央付近にブルーのスーツを着て座っています。

 あらぁ・・この頃の女子たちって、結構キレイだったかも。←(失礼!)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

在りし日の渡辺善哉氏

(プレ還暦同窓会にて)

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To be continued⇒“244”coming soon!

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【岸波通信その243「土湯の夜に号泣す!(後編)」】
2025.10.8配信

 

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