岸波通信その242「土湯の夜に号泣す!(前編)」

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岸波通信その242「土湯の夜に号泣す!(前編)」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#41「土湯の夜に号泣す!(前編)

 もう数年前になろうか、小学校からの同窓生善哉君が亡くなった。(2022年9月)

 聞いた話によると、飯坂温泉共同浴場の「波来湯(はこゆ)」に入浴中、心臓麻痺で亡くなったようだ。

共同浴場「波来湯(はこゆ)」

(飯坂温泉)

 彼は、家電量販店の息子だったが諸般の事情で撤退。郡山で配送の仕事に就くなどして苦労していたようだ。

 生涯、独身を通した善哉君だったが、最後の死に顔は安らかだったということが救いに思えた。

 クラスが一緒になった記憶はなく、それほど親しい間柄では無かったのだが、いくつか思い出があるので書き残しておこう。

  プレ還暦同窓会(2012年)での善哉君

 というのも、前回『青山君の思い出』を書いたときに、『冷静と情熱の間に』のホンチさんから「亡くなった方のお話はその人の供養になるって聞きましたよ」という温かい言葉をいただいたからだ。

 で、卒業後に同級生たちと再会したのは35歳を迎えた時の『附属中学校学年同窓会』だった。

 発案者は誰だったか覚えていないが、僕は福島市在住ということで4組のクラス幹事だった。(1組はモリキ、2組はアンブレラあつし、3組は・・不明)

  会場の「杉妻会館」

 その同窓会で久々の仲間たちが再結集したおかげで繋がりが戻り、以後、シドニー在住のYasukoの帰国歓迎会をやったり、南風亭イベントをやったり、58歳の『プレ還暦』、60歳の『還暦』、昨年の『古希』同窓会へと繋がった。

 なお、20数年前に『Web版 岸波通信』を始めてから、次々に仲間たちが執筆に結集できたのも、こうした集いのお陰と感謝している。

プレ還暦同窓会

←左下が善哉君

(2012年)

 そして、58歳の時に開催した『プレ還暦同窓会』に善哉君がやって来た(上掲写真)。

 この時の会場は「福島テルサ」。

 全国から半数くらいの同窓生が集まって会は大きく盛り上がり、その流れでカラオケ屋に移動した。

  プレ還暦同窓会・会場の「福島テルサ」

「実は僕、カラオケが得意なんだ」とのたまう善哉君。

 その頃の僕はと言えば、県職員として退職間際の頃。依然としてカラオケスナック通いが大好物で、徳永英明のナンバーあたりが持ち歌だった。

  徳永英明(若い頃)

「で、何を歌うんだ?」と僕。

「まずは聴いてくれ」と、問いに答えず曲のオーダーに向かう彼。

 そしてかかった曲が何と石川さゆりの「天城越え」!?(演歌かよ!)

 気持ちよさそうに、朗々と声を出す善哉君。あれコイツ、歌こんなに上手だったけ?・・と妙に感心した。

 もちろんコチラも負けずに、シドニーのYasukoと一緒にドリカムの『やさしいキスをして』を歌い返したのは・・をっと、あれは60歳の『還暦同窓会』の時だったかな?(笑)

天城越え

(石川さゆり)

 話は前後するが、2012年の『プレ還暦同窓会』の前年の暮れ、善哉君とは意外な形で遭遇していたのだ。(朱雀RSの記事で判明)

 その頃の僕は、毎年のお正月に大学の同級生、JUNや建ちゃん、アライ、SATOGOTO君らと土湯温泉泊まり込みで「温泉麻雀大会」をやるのが恒例。

 やはり大学同級生のモリキや通信オフ会幹事長のケメさんも参加していた。

  その年の会場「奥土湯温泉郷 小滝温泉」

 年の瀬も押し迫ったその日、僕とケイ子はイオンシネマで映画を観に行く前に、1階のスーパーで買い物をしていた。

 すると、どこかで見たことがあるような顔が・・善哉君だ!

  福島駅前「MAX」の一階スーパー

「やあ久しぶり!」思わず、声をかけた。

「を~を~キシナミ!」

 世間話に興じるうち、つい、温泉麻雀大会の話をしてしまった。

新春恒例・温泉麻雀大会

(別の年/土湯温泉観山荘にて)

「実はな・・(中略)・・で、もしよかったら参加してみるか?」

「あ~行くいく!」と即答。よほど暇だったらしい()

 かくして善哉君の参加が決まり、「来年の新年会は賑やかになりそうだな」と漠然と思った。

 しかあしっ!m9っ`Д´)

 この時、思わず声をかけた行為が、後日、大変な事態を招くことを僕はまだ知らない。

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その242「土湯の夜に号泣す!(前編)」” ///

 

《追伸》

 プレ還暦同窓会の写真を見ていて思い出しましたが、善哉君「着流し」で参加したんですね。

 面倒見のいいところがあって、クラス委員長とかも務めてきたんじゃなかったか?

 彼がどうして「独身」を通すことになったか理由は定かではありませんが、ある時、彼の主催する「独身者会」に招かれたことがあります。

「もう、結婚どうこうは考えていないが茶飲み友達が欲しい」と言っていました。

 いやいや、そんな事よりどうして妻帯者の僕が招かれたかという事情ですが、参加者の女子の一人が「是非、キシナミさんのお友達を紹介してほしい」というオーダーがあったからだとか。

 なんだよソレ!? 僕の「通信」の仲間はみんな身を固めてるよ。そもそも僕自身が参加する必要ないじゃん・・先にソレを言えよ!(笑)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

在りし日の渡辺善哉氏

(プレ還暦同窓会にて)

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To be continued⇒“243”coming soon!

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【岸波通信その242「土湯の夜に号泣す!(前編)」】
2025.9.24配信

 

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