岸波通信その238「札幌ラーメン/1stコンタクト(前編)」

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岸波通信その238
「札幌ラーメン/1stコンタクト(前編)」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#37札幌ラーメン/1stコンタクト(前編)

 福島市で最初の「札幌ラーメン屋」を検索したら、それは『ら~めん石狩』で創業が1968年(昭和43年)と出てきた。

 すると僕が中二の頃。前シリーズ「興奮MAX『FFF』爆誕!」の時期とほぼ重なる。

ら~めん石狩

←コチラは移転した後の新店

 ただし僕の人生最初の「札幌ラーメン」との邂逅は『ら~めん石狩』ではなく、当時、市内上町にあった「バスターミナル」の真ん前の『札幌ラーメン大王』だったように記憶している。

 もう一軒、同じ上町にあった『みゆき食堂』も札幌ラーメンを提供していた。

  昭和40年代の福島市/日銀前

 思うに、最初の札幌ラーメン屋『ら~めん石狩』が登場すると、瞬く間に市内に類似店が広がっていったのだろう。

 長年食べ続けた駅前『五右エ門ラーメン』もそうであるし、その隣の『どさんこ』、さらには郊外チェーンの『どさん子』・『どさん娘』も同じ頃だ。

  どさん子チェーン(昭和36年創業)

 で、最初に『札幌ラーメン 大王』を僕に紹介したのは、またもや“影の大番長”サユリであった。

 うん、ソコだけは間違いない。付き合ってたのかなぁ・・俺たち?(笑)

「キシナミさん、札幌ラーメンって知ってます?」とサユリ。

「なにソレ? 聞いたこと無いヨ」 と僕。

「ラーメンにモヤシが載ってて味噌味なんですよ」(ほかに塩とか醤油味もあるけど)

 ええええ~!Σ( ̄□ ̄;)

 これは衝撃だった。頭を鉄アレイでぶん殴られたくらいに。←(おいおい)

鉄アレイでガーンと

←死ぬよ!

「味噌・・って、味噌汁にラーメンをぶち込んだ感じ?」

「いやいや、そんなんじゃないです」(笑)

  マルコメ味噌汁ラーメン(ホントにある!)

「何でそんなこと知ってんの?」

「ウチの近所、バスターミナル前にお店が出来たんですよ、『大王』っていう」

「ほほう・・」

  大王?

「一緒に行ってみます?」

 そんないきさつでサユリと二人、さっそく『大王』へ行くことになった。

 ←(やっぱり付き合ってたんじゃ?)

 バスターミナル南側のその場所には、たしかお菓子屋とかがあったように思う。

現在のこの辺り

←(今は美容院に)

 それが店ごと改修されて「ラーメン屋」に変わっていたが、これまで知っている「ラーメン屋」の雰囲気とは全然違う。小綺麗なのだ。

 僕の行きつけのラーメン屋といえば、昔、生家があった市内郷野目の老舗『山口屋』(廃業)だが、入るとすぐスープを煮出す強烈な匂いが充満しマンガや新聞が雑然と置いてあるような店だ。

  こんな感じ

 しかし・・

「なんかキレイなお店だね、ラーメン屋じゃないみたい」(うむぅ・・)

「それより何にします、注文?」

「やっぱ、その味噌ラーメンってやつかな」

 ということで、「味噌ラーメン」二つを注文。

 知っているラーメン屋は、厨房が別にあったが、この店ではカウンターに腰かけ、その向こう側の見える場所で調理している・・これも新鮮だった。

  カウンターの向こうに調理場

 数分後、目の前に出てきた札幌ラーメンの姿に驚愕。モヤシが山盛りになっていて、麺が見えないほどだ。(あわわわわ・・)

 しかもシナチクはあったが、ラーメンのシンボル「渦巻きナルト」や「海苔」も無ければ「チャーシュー」もない。その代わりに、何だコレは・・「挽肉」!?

大王の味噌ラーメン

(イメージ)

 カルチャーショックというのはこういう事を言うのだろう。恐るおそるモヤシの山の下から麺を引っ張り出し口に運んでみる・・。

 んまいっ!!٩(ˊᗜˋ*)و

 なにコレ、イケるじゃん。スープは確かに味噌汁ではない。もっと濃厚な感じ・・そうかニンニクが入っているのか。まさに「未知との遭遇」!

  SF映画『未知との遭遇』

 会話も交わさずひたすら食べまくって、あっという間の完食だ。

 ありがとうサユリ。こんなものを教えてくれて。君はボクの・・え~っと、何だろう? よく分からない関係だけど、ありがと~!(笑)

 これが僕の「札幌ラーメン」との1stコンタクト。

 そして翌年、高校に進んだ僕に、あのカンノヒロユキ(信夫山ワンダーフォーゲル部の部長)から、札幌ラーメンに関してオドロキの提案が為されるのだった。

(いったい何なんだ~!?)

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その238「札幌ラーメン/1stコンタクト(前編)」” ///

 

《追伸》

 ここにも二級下の「サユリ」氏が登場、もはやシリーズのレギュラーみたいな感じです(笑)

 付き合っていた・・というワケではありませんが、何かにつけ一緒に行動したりするガールフレンドのような感じでした。(一緒に映画に行ったりもした)

 彼女が東京の大学に進んだ頃、僕は月一度、仙台から東京へ出張する実家のアパレルの手伝いがあり、向こうで会ったこともありました。

 でも「彼女」ではないんです・・「彼女」は別に仙台に居たし。

 その後、就職して喜多方に赴任するとすぐ結婚したので、サユリ氏とは没交渉となり、現在は健在かどうかも分かりません。

 しかし、サユリ氏には色々と影響を受けた気がします。美術や小説、哲学、演劇etc・・。本当に不思議な女性でした。いま、どうしてるのかなぁ?

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

辛味噌ラーメン

(ら~めん石狩)

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To be continued⇒“239”coming soon!

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【岸波通信その238「札幌ラーメン/1stコンタクト(前編)」】
2025.7.29配信

 

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