岸波通信その237「興奮MAX『FFF』爆誕!(完)」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その237
「興奮MAX『FFF』爆誕!(完)」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#36興奮MAX『FFF』爆誕!(完)

 彰の暴挙とギロバチ先生の乱入で場が騒然となった後、気を取り直して僕らの大トリ、最後の演奏が始まる。

  ←先生乱入で、こんなふうになった(笑)

 司会から紹介があった後、僕ら「ブラック・マジョリカ」の三人は各々のギターを抱えて登壇。僕が曲の紹介をする。

「えー大変お騒がせ致しましたが、本日締めくくりの演奏はフォークルのナンバーから『もう25分で』という曲です。

 何が25分なのかと言うと、もう25分で主人公の死刑囚が絞首刑になるというお話。

 だけどこの死刑囚、無実の罪なんですよ。だから非常に往生際が悪い。さて、どうなりますことやら・・演奏スタート!」

演奏スタート

(イメージ)

 この曲を作ったシェル・シルヴァスタインと言う人は米国イリノイ州出身の作家・イラストレーターで、余技に歌も歌う。

 そのコミカル・ソングの一曲をフォークルの北山修が訳詩して歌っているもの。それに僕らがアドリブを入れ、小芝居も加えながら歌うという趣向だ。

  シェル・シルヴァスタイン/作家

「♪これは、俺がまだ天国へ来る前の話。俺の命はあと24分さ~♪」

 と言う具合に、フレーズごとに1分ずつ進んでいく。

 メイン(主人公)はキヨタカが歌ってツッコミは僕が歌い『あと〇〇分さ~』の部分が三人ハモリとなる。

 ・・(途中省略)・・

  死刑囚(『死刑台のメロディ』より)

「オイラの罪は妻殺し あと19分さ~♪
 でもおいらがやったんじゃない あと18分さ~♪」

 そんな「無実の罪」なのに、ジャラード警部にとっ捕まったのだ。

 やおら、キヨタカがギターを放り出し、裁判長に訴える。(小芝居開始)

「裁判長、俺がやったんじゃないんです。
 ホントーなんです、信じてくださ~い!」

「あと15分さ~♪」←何が有ろうと、この部分は粛々と進む(笑)

 ・・(途中省略)・・

ホントーなんです、裁判長!

(イメージ)

「佐藤さん、そうじゃないんです、そうじゃないんですよ!」←誰だよ!

「あと13分さ~♪」

 ・・(途中省略)・・

 そのうち牧師もやって来る。そうして看守もやって来る。

  看守(テレ朝『看守の流儀』より)

「来るな、来るな、およしになって!」(会場爆笑)

「あと7分さ~♪」

 そこで僕のパート・・

「トントントン 入ってますか?」(会場爆笑)

「入ってまーす!」とキヨタカ。

「お願いします、死刑台へ行ってください。死刑台はね、ここまっすぐ行った所の突き当たりなんですよ。早く行ってください。あと、つかえてんですから」 (会場爆笑)

  ←ココね!

「バカそこはトイレですよ。真面目にやってください。ちゃんとしないと、ギロバチ先生に言いつけますからね」(会場爆笑)

 ・・(途中省略)・・

「首に縄がっ・・ねぇ、もう少し柔らかい縄ないの?」

「あと2分だ、バカ~♪」

「あっ痛い、引っ張るなバカ!死ぬじゃないか!」(会場爆笑)

コチラは本家の演奏

(ザ・フォーク・クルセダーズ)

 そして・・

「おいよせ、落ちるじゃないかバカ! 痛い痛い痛い! あ~落ちる落ちる落ち・・
 ワオ ワオ ワオ ワオ ワオ ワオ ワオ ワオ・・ワン!

 ギターをジャガジャガジャガとかき鳴らして最後にジャジャーン!!

「お粗末でした!」 m(-_-)m

 ヒューヒュー 会場から割れんばかりの拍手。いや~ヨカッタ、最後に締められて。

  拍手喝采

 ふと会場の彰を見ると、ギロバチ先生に叱られたのがよほどショックだったのか放心状態だ。

(おいコラ、「アンコール」って言え!)(`Д´#)

  彰、呆然自失・・

 刺すような視線に気づいたのか、ようやく「アンコール」の声がかかる。

 仕方がないなぁという小芝居をして、もう一度演奏態勢に。

「アンコール曲は、自作の最新曲『ロミオとジュリエット』です。お聞きください♪」

 このオチは既に書いたが、せめてあの世で契ろうとロミオが自死すると・・

「♪愛しのジュリエット 愛しのジュリエット 愛しの愛しのジュ~リエット
 君は天国 空の上~ 僕は地獄の窯の底~」 なんでやねん!m9っ`Д´)

 ・・というもの。こちらもウケた。

 終わり良ければ全て良し。こうして、僕らの無謀なコンサート計画は成功裡に幕を閉じたのでした。(ちゃんちゃん!)

(このシリーズ完)

 

/// end of the “その237「興奮MAX『FFF』爆誕!(完)」” ///

 

《追伸》

 長いこと、お付き合いいただきましてありがとうございます。

 創作も入ってますが、概ねこんな感じではなかったかと。

 ご迷惑おかけしたギロバチ先生は既に帰宅されていたので、改めて週明けに謝りに行きましたが、全然叱られることもなく「頑張れよ」の一言だけ頂きました。(懐の広い先生でした。)

 また、ウッドベースの客分メンバーだったテツロ―は、このギロバチ先生から本格的なピアノの指導を受け、ピアニストへの道を歩むことになります。

 楽しい時代でした。

 され、お次はどんなエピソードを書きましょうか♪(笑)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

こわもてギロバチ先生

(音楽教師/イメージ)

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To be continued⇒“238”coming soon!

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【岸波通信その237「興奮MAX『FFF』爆誕!(完)」】
2025.7.15配信

 

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