岸波通信その235「興奮MAX『FFF』爆誕!⑥」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その235
「興奮MAX『FFF』爆誕!⑥」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#34興奮MAX『FFF』爆誕!⑥

 満員盛況の中で迎えた『FFF(附属中学校・フォーク・フェスティバル)』は僕ら『ブラック・マジョリカ』の『パフ』を皮切りに、その後も順調に進行して行った。

パフ Puff

(ピーター・ポール&マリー)

 ツーさん&ヤンパコンビの「赤とんぼ」や呉服屋の息子M川君のオリジナル曲など数グループの演奏が終わった後、クラシック部門に入り、いつもは僕らの4人目のメンバー(ウッド・ベース担当)のテツロ―がピアノ独奏だ。

 曲名は覚えていないが、やたらと早い神業のようなクラシック曲で、観衆は度肝を抜かれたに違いない。

  テツロ―独奏(イメージ) 

 そしてカメヤマ君のクラシック・ギター独奏は(よく覚えていないが)ギター三大名曲の一つ「アストリアス」を得意としていたので、一曲目は恐らくそれを。

 そして二曲目はカタロニア民謡をリョベートが編曲した「盗賊の歌」だったのではないか。

 この曲はタイトルとは裏腹にリリカルな美しいメロディで、やはりカメヤマ君が得意としていた曲だ。

  カタロニア民謡「盗賊の歌」

 続く僕も、クラシックギター三大名曲の残り二つ「愛のロマンス」と「アルハンブラの思い出」を演奏したと思う。

 このクラシック・パートはそれぞれに自信を持っている曲目なので、堪能していただけたのではないかと思う。

アルハンブラ宮殿

(グラナダ/スペイン)

 それが終わると『ブラック・マジョリカ』二度目の登場で、オリジナル曲ふたつに加え、いよいよ「サイモン&ガーファンクル」ナンバーの登場だ。

 ちなみにオリジナル曲の一つ目は、S原君作詞・僕作曲の「夕暮れ」で、こんな曲だ。

 ♪夕暮れ時の小雨 しっとりと濡れて
  今日の悲しみを 流すだろう
  虹の向こうの山さえも 真っ赤な情熱を失って
  気まぐれのカンバスを 塗りかえて行く♪

  夕暮れ時の小雨♪

 武者小路秀麿(シロヒゲヒロシ)作詞の「八月」と同様に四行詩だけれど、中学生のポエムとしては悪くないのではないか。

 そして、もう一つは僕の作詞・作曲の「ノア」で、こんな感じ・・

 ♪薄紅の空が 真っ赤な陽を掲げると
  君は漕ぎ出すだろう 枯れることのない林檎を求めて♪

 三番まであったはずだが、思い出せねーな(笑)

  ノアの方舟と「約束の虹」

 そして、S&Gの「サウンド・オブ・サイレンス」や「スカボロー・フェア」、「ミセス・ロビンソン」をノリノリで歌い喝采を浴びた後、司会が厳かに告げる・・

「みなさま、大変お待たせをいたしました。本日の特別ゲスト、惑剣悟(まどわけんご)氏とその他一名によるピアノ即興パフォーマンス連弾『原爆ミサ』の登場です♪」

謎の特別ゲスト

(惑剣悟/イメージ)

「誰だぁ~惑剣悟!?」

「その他一名って誰だぁ!?」

 と、阿鼻叫喚のような声援(笑)を受けて登壇したのは、もちろんあのカリスマ彰です。

  カリスマ彰とイ・ビョンホン(「ファッションの達人!」より)

  カリスマ彰とカルロス・ゴーン(「ファッションの達人!」より)

  カリスマ彰と加納姉妹(「ファッションの達人!」より)

「ピアノ弾けんのかぁ!?」

「お呼びじゃない!ひっこめ~!」

 と、さらに大きな声援が巻き起こる中、出にくくなりながらも僕が登場。

「僕が“もう一人”の方です」(笑)

 と、会場は冷静さを取り戻す。(ま、主催者だかんね)

カリスマ彰(右)と葉羽(中央)

(左はアンブレラあつし)

「次にご紹介する『原爆ミサ』は、世界平和と人類への愛をこめた魂の即興連弾曲です。どうぞご清聴ください。」(パチパチパチ)

(じゃ、やるかキシナミ)

(おう、やらいでか!)

(最初は厳かな感じでオレの低音中心でいくからな)

(分かってるとも、はじめチョロチョロなかパッパだろ?)

 

 そうそう♪ そして赤子泣くとも蓋とるな・・ 違ぁ~う!m9っ`Д´)

 ~と、そんな楽屋落ちの小声はみんなには聞こえない。

 観客は、何が始まるのか固唾をのんで待ち構えている。

 すると彰、やおら直立し両手を天に掲げるようなポーズを。お、これは「祈り」のポーズだな。打合せには無かったが、一緒にやるしかあるまい。

  ←こんなポーズから

 そして、顔を天に向けたまま、鍵盤も見ずに最初の一撃を振り下ろす。

 ギャ~ン!!(強烈な不協和音だ) ←あたりまえ。

(聞いてねえよ、こんなオーバー・アクション。ノリか、ノリなのか!?)

 そして、誰も予想だにしなかった狂喜の連弾が開始される。

(To be Continued⇒次回、最終回)

 

/// end of the “その235「興奮MAX『FFF』爆誕!⑥」” ///

 

《追伸》

 惑剣悟(まどわけんご)は、僕が主宰した同人誌『EVE』で僕が彰に命名したもの。この「岸波通信」のハンドルネームと同じように、僕が参加メンバーのペンネームを命名していました。

 その後、高校で太宰治に傾倒した彰が、太宰の一字を加えてアレンジし「太沢(ダザワ)戒功(カイコウ)」と名乗ったのは、『ファッションの達人!2』その572のとおり。

 また『原爆ミサ』は全くの楽譜なし・即興演奏で、彰の主旋律に僕が高音部でテキトーに合いの手を入れていました。よって再現不可(笑)

 で、この後、どんどん羽目を外し、「なんだこりゃ~!」などの悲鳴が上がったところで、その嬌声が職員室まで届くことになり、大混乱が起きたのです(笑)

 詳細は次回、最終回で♪

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

素人バンド演奏中

(イメージ)

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To be continued⇒“236”coming soon!

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【岸波通信その235「興奮MAX『FFF』爆誕!⑥」】
2025.6.17配信

 

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