岸波通信その233「興奮MAX『FFF』爆誕!④」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その233
「興奮MAX『FFF』爆誕!④」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#32興奮MAX『FFF』爆誕!④

 『FFF』のメインを務める僕ら「ブラック・マジョリカ」の演奏ラインナップも固まり、他の出場メンバーの仕上がり状況を聞いて廻った。

 なお、ダブル「大トリ」と想定していたフォークルの『もう25分で』と自作の『ロミオとジュリエット』は、アンサーソング的な関係(両方とも主人公が死んでしまう)がある。

 なので『もう25分‥』を大トリにし、『ロミオとジュリエット』はアンコール曲にした。

ロミオとジュリエット

(1996年公開の新作の方)

 そこで・・

「なあ彰、『もう25分‥』の演奏が終わったら、観客のスタンディング・オベーションを誘導して「アンコール!」を連呼してくれ。分かったな?」とカリスマ彰に依頼。

  ←コレ!(スタンディングオベーション)

「分かった。だけど俺たちのピアノ連弾『原爆ミサ』にアンコールかかったらどうしような?」

 やかましい!m9っ`Д´) (でたらめ演奏にアンコールかかるワケないだろ!)

 と、待てよ。よく考えたら「テキトーに鍵盤叩いてればいい」と言ったが、俺たち一回も練習してないよな。

 考えてみれば、二人の息を合わせたり、パフォーマンスの部分を統一したりとか必要なんじゃないか?

  ←こんな弾き方とかも

「おい、彰。試しに一回、連弾してみようか?」

「よし分かった。今日の放課後、音楽室に集合だ!」

 ということになり、放課後、合唱部の練習が終わるのを待って音楽室のピアノの前に。

合唱部練習は腹筋から

(イメージ)

「さて、どんな感じで始めればいい?」

「俺が低音部、キシナミは高い方な」

 オーケー! バンドでも高音部のハモリを担当してるからお手の物だ。

「それで、最初は俺が低音部独奏で厳かな感じを出す。途中からリズムが狂って「病的な感じ」を出して、踊りながら早くしていくから、その辺から高音部で呼応するように頼む」

 うむぅ・・「病的な感じ」って、僕もそんなふうに踊りながら弾くのか!?

  ←こんなのはイヤだ!

 せっかく「ブラック・マジョリカ」のファンの女の子たちが聴きに来るのに、イメージダウン必至じゃないか。やはりそこは「カッコよく」踊りたい。

  どうせヤルならカッコよく!

 で、肝心なピアノの演奏自体は僕も彰も経験がない。ただ僕は、クラシックギターの高速演奏に馴れているので指を動かすのは得意だ。

 テキトーな掛け合いでいいのなら、彰の低音部メロディーに合わせて弾くのもやぶさかではない。

練習開始!

(イメージ)

 そんなふうにして始まった僕と彰の連弾『原爆ミサ』の練習だが、いざやってみると楽しい。

 メロディーは無茶苦茶だが、要するに太鼓のセッションをピアノのキーでやるようなもんだ。

「をを~いいんじゃないか?」

「もしかして俺たち、才能ある?」

 ←それは無い!(*ー"ー)ノ☆(ボカ、ドカ、ガスッ!)

  アッパーカット

 ただ、5分もやってると、さすがにバカバカしい感じになって来る。盛り上がりというか「サビ」が必要な気がする。

「どうする彰?」

「うむぅ・・そうだ!」 (*゚▽゚*)!!

「なんか思い付いたか?」

「盛り上げるところは、もう「指」なんか使ってられない!」

「オマエ、何を言い出すんだ!?」 (¬д¬。)

「俺の得意なエルボードロップをピアノにお見舞いする♪」

 ええええ~!ヾ( ̄0 ̄; )ノ

エルボードロップ

(プロレス技)

「なんなら、ヒップドロップで決めてやる」(*´∀`*)キラキラ✧。:゚

 ちょっとマテー!!(꒪ꇴ꒪〣)

  ヒップドロップ

 こういう時の彰は、冗談と本気の区別がつかない・・いや本気でヤルに違いない。

 こいつとは少し距離をとった方がいいような気がして来た。

「あのなぁ・・もしかしたらギロバチ先生も様子見に来るかもしんないんだぞ。そんなシーンが見つかったらどうなると思う?」

  コワモテ・ギロバチ先生

「だいじょうぶだ、シャレという事でごまかす」 ( -`ω-)✧

 いやまあ、本人は忙しいから来ないとは思うが、もし来たらタダじゃ済まない気がする・・。

 立ち込める暗雲。漠然とした不安を抱えながら『FFF』本番の土曜日が近づいて来た。

 そして本番当日、僕の杞憂は現実となる! 

(いったいどうなるんだあ~)
(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その233「興奮MAX『FFF』爆誕!④」” ///

 

《追伸》

 前号にも書きましたが、この当時、プロレスの真似が大流行。

 それが嵩じて、二階の教室の窓から「逆さ窓吊るし」という遊び(今なら「イジメ」!)が流行りました。狙われるのは小柄な男子。

 窓の所から仰向けに表にのけぞらせ、どんどん押していく。(もちろん落ちないように)

 ある時、『FFF』にも出場するカメヤマ君がターゲットになり、もしホントに落ちたら大変と、僕も足を掴む方に加わりました。(6人くらいで腰や足を持った)

 すると、そこで始業のチャイム。「先生、来たぞ~」の掛け声とともに、一人抜け二人抜け・・ヤバイと思った時には、僕と正義感のナカちゃん(通称:組長)二人だけに。

「ゴルァ、オマエラ何やってんだ!」と先生から大目玉。(事情は説明したけど)

 何はともあれ、あの時、落とさなくてよかったなぁ。もし落ちてたら、今頃僕は「塀の中」?

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

素人バンド演奏中

(イメージ)

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To be continued⇒“234”coming soon!

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【岸波通信その233「興奮MAX『FFF』爆誕!④」】
2025.5.20配信

 

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