岸波通信その230「興奮MAX『FFF』爆誕!①」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その230
「興奮MAX『FFF』爆誕!①」

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◆「人生を振り返って」シリーズ#29興奮MAX『FFF』爆誕!①

 またまた中学時代の話である。

 ギターを始めたきっかけは、小学6年生の頃、同級生のサンペイ君の家に遊びに行き、彼がウクレレで当時流行っていた「若者たち」という歌を披露してくれたことだった。

 澄んだ高音の響きが美しく、親にねだってウクレレを買ったのは一週間後のことだった。

若者たち

(ブロードサイドフォー/1996年発売)

 中学校に進むと、外にもいたウクレレ・メンバーはギターに持ち替えて本格的にフォークソングを歌ったり、ある者は更に進化してナルシソ・イエペスのクラシックギターを真似る者も出てきた。

 あ、この僕? もちろん欲張りな僕は、フォークソングとクラシックギターの両方の練習に勤しんだのであります。

  ナルシソ・イエペス

 今回はそのうち「フォークソング」についての話。

 当時のフォークソングと言えば、キングストン・トリオからブラザース・フォア、PPM(ピーター、ポール&マリー)のモダン・フォークの流れと、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズの反戦歌の流れがあった。(もちろん両方歌った。)

  ピーター、ポール&マリー 

 日本国内の曲でも、高石ともや(友也)や「五つの赤い風船」、「ブロード・サイド・フォー」、さらには加山雄三の曲などをコピーして歌っていた。

 中でも衝撃だったのはザ・フォーク・クルセダーズの三人組が歌ったハチャメチャ・ソング「帰って来たヨッパライ」だった。

  ザ・フォーク・クルセダーズ

「うむぅ、これからはやはりグループなんだな・・」(*ᴗˬᴗ)ウンウン

 ~と考えるようになり、このシリーズにもよく出て来る同級生のキヨタカとムラジュン、そして時々参加するウッド・ベースのテツロ―と組み、フォーク・グループ「ブラック・マジョリカ」を結成したのであった。

 そして中学二年の3月頃・・

「中学校もあと一年。こうやって活動できるうちコンサートとかやりたいな」と僕。

「だよなー 自分たちで歌ってるだけじゃ勿体ないよな」とキヨタカ。

「だけど、どっかの会場借りるったって、中学生バンドじゃ客は呼べないよね」とムラジュン。

 うむむむむぅ・・確かにそうだ。それに「会場借りる」って幾らかかるんだろ? 僕らのお小遣いじゃ全然心許ない。いったい、どうすれば?

コンサート会場?

←ずぇ~ったい、無理!

 ・・・・・・あ、いいこと考えた!Σ(*゚∇゚*)!!

「ぅわ、ビックリした!」と二人。

「あ、ワリィ・・学校の音楽室借りて、在校生に呼びかければいいんじゃない?」

 それだっ!m9っ`Д´) ・・あっという間に意見は統一された。

  音楽室(こんな感じの階段教室だった)

 そもそも(上級生の事は知らないが)学校の中には、僕らの他にもグループやコンビ組んでフォーク・ソングを歌っているのが何組か居た。

 4月に入って僕らが最上級生になれば、上級生からヘンに目を付けられることもないし、二級下は“影の大番長”サユリに頼めば、簡単に人集めできそうだ。

 ←(影の大番長じゃないし、まだ入学してないし:笑)

  影の大番長・サユリ

 そうだ、音楽室借りるついでだから、僕とかカメヤマとかのクラシック曲独奏も居れてもいいし、何なら別の楽器をやってるやつでも!

 構想はどんどん膨らみ、さっそく僕らは学内の根回しと練習、そして新曲作りを開始した。

 一番の懸念は、こんな企画を持ちかけて、音楽担当教諭の(通称)ギロバチからOKを貰えるかどうかだ。

コワモテ音楽教師

(イメージ:ギロバチ先生 すいません!)

 三人で談判に行くと、しばし宙をにらみ・・

「ま、教頭に相談してみるからチョット待て」と、意外にも前向きな返事。

 数日後、「4月26日、土曜日の放課後だったら支障ないのでOK」の返事が。

 やったー!!٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)و

「さて、コンサートのタイトルはどーする?」とムラジュン。

「フツーにフォーク・コンサートでいいじゃん」とキヨタカ。

「いやいやいや、こういうのはインパクトが大事。何せ俺たちのファースト・コンサートなんだから」と、しばし熟考し・・

「思い付いた!『FFF』ってのはどう?」 ( -`ω-)✧

「なにそれ?」と二人。( ゚д゚)ポカーン

  ←違っ!!

「附属中学校(F)・フォーク(F)・フェスティバル(F)だよ」(笑)

 いい~ すごくいい~!!٩(ˊᗜˋ*)و

 こうして、記念すべき『FFF』開催の外堀は埋まった。後は、参加グループの勧誘とプログラム作成、学内広報と会場設営のプラン作りだ。

 だが!! そんな時に、またアイツが僕の所へやって来た。

「オレも出たいんだけど・・」

 ええ~ お前、楽器やってないじゃん!ヾ( ̄0 ̄; )ノ

 いったいその「アイツ」とは!?

(To be Continued⇒)

 

/// end of the “その230「興奮MAX『FFF』爆誕!①」” ///

 

《追伸》

 いま考えると、この頃の自分の行動力が信じられません。このほかにもバレーボール部で頑張ったり、同人誌の主宰などやってたのですから。←(勉強はどーした!)

 きっと、何もコワいものを知らなかったんだな。

 今は僕の孫たちが、ちょうどそんな世代。アイツら、僕ぐらい青春を謳歌してるのかな?

 さて、問題は「アイツ」の参入です。一人でやればいいのに、またまた一番忙しい僕を引き込んでしまうのですから。

 誰だよ、アイツって!?(笑)

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

素人バンド演奏中

(イメージ)

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To be continued⇒“231”coming soon!

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【岸波通信その230「興奮MAX『FFF』爆誕!①」】
2025.4.8配信

 

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