中学校に進むと、外にもいたウクレレ・メンバーはギターに持ち替えて本格的にフォークソングを歌ったり、ある者は更に進化してナルシソ・イエペスのクラシックギターを真似る者も出てきた。
あ、この僕? もちろん欲張りな僕は、フォークソングとクラシックギターの両方の練習に勤しんだのであります。
ナルシソ・イエペス
今回はそのうち「フォークソング」についての話。
当時のフォークソングと言えば、キングストン・トリオからブラザース・フォア、PPM(ピーター、ポール&マリー)のモダン・フォークの流れと、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズの反戦歌の流れがあった。(もちろん両方歌った。)
ピーター、ポール&マリー
日本国内の曲でも、高石ともや(友也)や「五つの赤い風船」、「ブロード・サイド・フォー」、さらには加山雄三の曲などをコピーして歌っていた。
中でも衝撃だったのはザ・フォーク・クルセダーズの三人組が歌ったハチャメチャ・ソング「帰って来たヨッパライ」だった。
ザ・フォーク・クルセダーズ
「うむぅ、これからはやはりグループなんだな・・」(*ᴗˬᴗ)ウンウン
~と考えるようになり、このシリーズにもよく出て来る同級生のキヨタカとムラジュン、そして時々参加するウッド・ベースのテツロ―と組み、フォーク・グループ「ブラック・マジョリカ」を結成したのであった。
そして中学二年の3月頃・・
「中学校もあと一年。こうやって活動できるうちコンサートとかやりたいな」と僕。
「だよなー 自分たちで歌ってるだけじゃ勿体ないよな」とキヨタカ。
「だけど、どっかの会場借りるったって、中学生バンドじゃ客は呼べないよね」とムラジュン。
うむむむむぅ・・確かにそうだ。それに「会場借りる」って幾らかかるんだろ? 僕らのお小遣いじゃ全然心許ない。いったい、どうすれば?