そう・・本来は映画『八墓村』の“32人殺し”多治見要蔵のような悪鬼の扮装になるはずだった。
しかしまだ日も高い時刻、仕上がった姿はコッチの方が近かったような。↓
実際の仕上がり(イメージ)
ともあれ、舞台装置は整った。
見るからに怪しい扮装をした彰とサイ君のチャリは、物陰に隠れて飛び出すタイミングを見計らう。 二人以外の僕ら撮影クルーは道端で高みの見物だ。後は野となれ山となれ。(そんな・・)
すると、行く手の信号が赤になったらしい。
こちらの車線の車は止まり、反対側からやって来る車は僅かとなった。
ベスト・タイミング!
今だ!!
「ぅおおおお~!」
トーキー(無声映画)だから声は必要ないのだが、勢いを付けるために唸り声を上げながらセンターラインへ。サイ君も続く。 すると・・
「な、なんだ、今の声は!?」
すわ、テロリストか!・・後ろの店から驚いた店主が飛び出してくる。続いてお客も飛び出してくる。場は騒然となった。
場は騒然!(イメージ)
「何でしょうね、バカな高校生がヤンチャでもしてるんでしょうか?」(汗)
仲間とは言えないので、完全に傍観者になり切って悪態をつく・・
「バカですねぇ~きっと頭悪いのかな、あは、あはは・・」(大汗)
すると店主・・
「アブねぇなアイツら! 不適切にも程がある!」m9っ`Д´)
「ですよね~♪」 (*ᴗˬᴗ)ウンウン
やがて二人のヤンチャ野郎は視界から消えていく。
「通報しとくか?」と怒りの店主。
いやいやいや、多分アレはウチの学校の奴だから、先生に話してキツくお灸を据えてもらいますよ・・と場を繕い、僕らはダンディ板野のようにスススーッと後ずさってトンズラ。