その場で僕らは弁当を広げ、胸いっぱいになりながら腹八分目になった。(何のこっちゃ!)
十分に絶景を堪能してから、今度は雄国沼を目指して逆側の山道を降りる。3キロほど進むと初めて見る雄国沼湿原が見えてきた。
湿原に広がっていた黄色い花がニッコウキスゲだという事は後から分かった。花期が6月~7月ということなので、その終り頃だったろう。
雄国沼湿原のニッコウキスゲ
キャンプ場までたどり着くと、さっそく野営の準備だ。テントを張り終えると、そのまま潜り込んで寝る奴もいた。
誰もが初めての山歩き、磐梯町駅から起算すると10数キロの山道を踏破しているのでやむを得ない。
寝てしまうヤツ・・
そして、キャンプ飯をかっ喰らった後、一つの中型テントに5人で寝ることに。こうなると一つ、問題が起こる。
「おい、オレにあんまりくっつくなよ。気持ちわりーなぁ!」
女子ならヤブサカではないが、育ち盛りのむさくるしい高校男子ばかり。しかも風呂に入ってないので、昼間の汗がそのまま乾いている。互いに牽制しながら眠りに落ちた。
・・しかあしっ!!