札幌駅まで市電に乗って駅舎と大通公園を見学した後、札幌名物「時計台」へ。するとノブユキ・・「どこに時計台あったか分かる?」と。
えええ~!? 僕らの注意力を確認するため、敢えて教えず前を通り過ぎたらしい。
30メーターほど引き返すと、たしかにそこに時計台はあったが、実にショボい。さすがは、土佐のはりまや橋・長崎のオランダ坂と並ぶ「日本三大がっかり」。(オランダ坂は行ったこと無いが)
札幌市「時計台」
かくして、そぞろ歩くうち、夜もいい頃合いになったので、お目当てのススキノへ。うむ、さすが北海道を代表する繁華街、人で溢れている。
ビルの地下に降りた居酒屋で、とりあえずビールで乾杯する頃には、二日酔いの事などすっかり吹っ飛んでいた。
当時はまだカラオケなどという文化は無かったので、飲めや歌えとはならずひたすら飲んで食べる。ところがこの店、狭い空間に若者がぎっしり入っていてウルサイ事この上ない。
居酒屋の喧騒(イメージ)
話す言葉も次第に大声となる。大声でしゃべると酔いが回り、さらに酒がハカ行って声が大きくなる。喧騒の中の大声。前夜とは別の意味で狂おしい夜となる。
何を話したのか覚えても居ないが、おそらく当時の関心としては「女性」の話だったろう。当時、僕もキヨタカもステディなガールフレンドが居たが、ノブユキは居なかった(あるいは隠していた)ようだ。
とにもかくにも大盛り上がりで夜を過ごし、我らは近くの市電の駅に向かい、その途中、とんでもないモノを見つけてしまう。