岸波通信その205「函館山に舞い降りた女神」

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Present by 葉羽
「SUMMER IN THE ISLAND」 by Music Material
 

岸波通信その205
「函館山に舞い降りた女神」

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◆新シリーズ「人生を振り返って」#04 函館山に舞い降りた女神

 先週の「ラーメン道」で、30年前にあった福島空港の就航披露パーティについて書いたので思い出しました。

 1993年3月20日に開港した福島空港ですが、その年の4月から路線対策プロジェクトチームのリーダーを任されたのが僕でした。

福島空港

(1993年3月20日開港)

 開港一カ月半の間に大阪・札幌・福岡・名古屋の4路線が就航し、やがて函館・沖縄・ソウルへと拡大する押せ押せムードの当時。

 羽田・成田に次ぐ「首都圏第三空港」、さらには阿武隈地域に首都機能移転という大きな夢を見ていた時期でもありました。

  首都機能移転構想

 で、就航先県・市との定期的な交流パーティで楽しみだったのが、余暇時間でのCAや各地ミスとの交流。早い話がスッチーやミス〇〇との飲み会。

 昭和の役得と言うか、今だとコンプラ的に何か問題あるのかな?う~むぅ(笑)

 このうちミス〇〇は、交流パーティに県内各地のミス・・ミスピーチやミスうねめ、そして会津や空港地元須賀川の現役ミスが同行して花を添えたもの。

  ANAのCAさん(現在)

 そして、僕の代で調整・就航した中日本エアラインによる福島・函館路線のパーティには、郡山のミスうねめが参加することになったのです。

 記憶に間違いなければ、会場は函館山のロープウェイ頂上近くにあったホテル。100万ドルとも呼ばれる函館の美しい夜景を見下ろしながらの素敵なパーティでした。

 ・・しかし、そこで大事件が起きる!?

函館の夜景

(函館山より)

 パーティ進行のサプライズというか、まったく打合せなしに酔客の誰かが「せっかく福島からおいでいただいたミスうねめのお二人にスピーチでもやってもらおう」と言い出したのです。

 一番慌てたのは、設営責任者である自分。そんな想定していないし、もちろんミスうねめも寝耳に水。僕は顔面蒼白、気もそぞろ。

  ミスうねめアンバサダー(現在)

 恐るおそる・・「どうする?できる?」と二人に耳打ちすると、何と答えは「任せなさい」。

 ええ~!?

 そして一人が福島県の観光名所案内を立て板に水の如く解説し、もう一人は時事ネタも交えながら福島の魅力について朗々とアピール。

 これがサプライズ・スピーチだと分かっている会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こる。「さすが福島のミス!」との掛け声も。

  パーティ・スピーチ(イメージ)

 しかも、一躍会場のヒロインとなった二人にゲストが殺到しても、まったく動じることもなく見事な客あしらい。「なんだなんだ、コイツらいったい何者だ?」と舌を巻いたのであります。

 大成功となったパーティの後、意を決して出自(元職)を聞いてみた。その結果は・・

 一人は福島交通の観光バスガイド、もう一人は郡山陣屋(一番の繁華街)の超有名(ナンバーワン?)ホステスだと言う。なるほど!!凄いよ郡山、今回は素晴らしい人材を派遣してくれた。

 心の中で派遣元の郡山市とミスうねめのお二人に深く感謝するとともに、函館の美しい夜景に改めて心奪われた夜でありました。

 

/// end of the “その205「函館山に舞い降りた女神」” ///

 

《追伸》

 函館はその後もお気に入りの街となり、家族を連れて何度か行きました。二つの湾に挟まれた陸地がくびれのようになっているので、唯一無二の夜景だと思います。

 福島空港から行った数としては、路線対策で何度も通った沖縄が一番多いのですが、まだカミさんを連れて行ってません。

 それなのに、最大の観光地である首里城が焼失してしまってガッカリです。

 同じく国際路線対策でソウルに行った時は色々と事件がありました。それはまた別の機会に。

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

焼失した首里城

(那覇)

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To be continued⇒“206”coming soon!

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【岸波通信その205「函館山に舞い降りた女神」】2024.4.14配信

 

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