《追伸》
この話を書こうと思ったのは、職場の同僚であるY課長(ヨッシーとも言う:笑)からサジェスチョンを受けたためです。
「地球上に、もともと鉄は存在しなかったんです。」
「インドには1600年以上も錆びない鉄柱があるんです。」
「法隆寺に使われている釘は錆びてダメになったりしていないんですよ。」etc…
彼がこんなに熱いのは、彼自身、誰も成功していない古代製鉄法の再現にチャレンジし続けているから。
福島市在住の刀剣作家藤橋氏とともに製鉄炉の操業実験を行い、生成した古代鉄(ハガネではない)で古代刀を再現することを目標に、毎年、私財を投入して頑張っています。
で、錆びない鉄と言われる「デリーの鉄柱」の写真を検索してみますと…なんだ、錆びてるじゃん!
「いえいえ、表面は錆びてますけど、中は大丈夫ってことです。」…なんだ、そう言う事か。
でも、Wikiでもどこでも「錆びない鉄」って事で紹介されています。これって誤解する人多いんじゃないかな。
(※~と言いながら、この記事でも「錆びない鉄」ってタイトルにしてしまいましたが:笑)
東北大学が99.9999%の超・高純度の鉄(いわゆる“フォーナイン”)の製造に成功しました。ここまで純度が高くなると、加工しやすく錆びにくく、その上、酸や極低温にも強いのだとか。
これまで我々が「鉄」と呼んでいたイメージは、すべからく「鉄化合物」の性質だったという事ですね。
この先、「完全な純鉄」というものは実現するのでしょうか。
では、また次の通信で・・・See you
again !