岸波通信その141「山菜を楽しむ会2007」

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Present by 葉羽
「手を繋いで」 by TAM Music Factory
 

岸波通信その141
「山菜を楽しむ会2007」

1 抜けるような青空

2 宴会モード

3 北国の春

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  Ko-zan-en Sansai Party in 2007 【2017.12.11改稿】(当初配信:2007.5.5)

世の中は酒と女が敵(かたき)なり。どうか敵に巡り合いたい。」
  ・・・蜀山人

 4月の29日は、好山園・春の恒例「山菜を楽しむ会」でした。

 今回は、MIZO画伯のご尊父が直前に亡くなったり、ジェイク君のところの三兄弟が揃ってインフルエンザに罹ったり、我らが幹事長が怪我をしたりと様々なトラブルが重なり、通信メンバーの参加が危ぶまれたのですが、なんとか13人が顔を揃えました。

 それでも、実施当日は素晴しい天候に恵まれたこともあり、楽翁師匠側のメンバーと合わせて約40名の大盛会となりました。

 しかし、今年は福島の春も早かったですねぇ。

 庭坂の里から見上げる“吾妻の雪ウサギ”も既に消えかかっていました。

遠く望む吾妻の雪ウサギ

(庭坂市街地より)

 しかぁしっ!

 毎年、なにがしかの“事件”があり、決してただでは終わらないこのイベント。

 ハテサテ、今年は誰が笑いのヒーローになるのでありましょうか?

 ~ということで、「山菜を楽しむ会2007」の開演でございます…。

   

 

1 抜けるような青空

 4月29日の空は見事に晴れ上がり、絶好の行楽日和。

 岸波僕は、迎えに来てくれたmami mamiさんの車で、娘さんのリナリナちゃんやユウカユウカちゃんとともに待ち合わせ場所、運転免許センターへ。

 途中、買い物に寄り、缶ビールとお茶、さらには清水の舞台から飛び降りたつもりで「清酒末廣」の一升瓶を購入。

 現地に到着すると、既にマッチョな玉三郎マッチョな玉三郎君と茂太郎茂太郎君親子、そしてイプセイプセ君NISHINISHI君、新参加のヒロシ君ヒロシ君が待っていました。

 やがて、遠くの方から、まるで整備不良車ではないのかと思われるほどの爆音を轟かせて、朱雀RS朱雀RSのスポーツカーが到着。

 我々が居る場所へ、猛スピードで突進して来るや、キキキーッとタイヤを軋ませながらの急ブレーキ!

ユウカオカーサン、怖いよー。

mamiアレがやりたかっただけなんだよ。コワイから目を合わせちゃダメよ。

岸波リナまったく、もー!

 と、いきなりのブーイング。

 そこへ新参加の茉莉茉莉ちゃんから葉羽に電話が。途中ラッシュに遭って少々遅れそうだとのこと。

 ふと気付くと、門の方から茂太郎茂太郎君のベソカキ声がします。

マッチョな玉三郎玉三郎君が、茂太郎茂太郎君を高い門の上に載せ、「そこで勇気を出して立ってみろ」とのこと。どうやら、子を千尋の谷底に落とす獅子の心境のようです。

 ベソをかきながらも、やっとのこと茂太郎茂太郎君は立ち上がりましたが、マッチョな玉三郎玉三郎君は勘弁せず、「ハイ、そこでジャーンプ!」などと、さらなる教育的指導をしています。

 そうこうするうち、茉莉茉莉ちゃん、ケンちゃんケンちゃんとコワモテコワモテ君の三人パーティが到着です。

岸波さーて、出発するかぁ。道案内は、朱雀にお願いね。

朱雀RS ええー、オレ? 自信ないよぉ・・。

 と、言いながらもとりあえず出発。

 途中、トイレ休憩にいつもの吉川屋スーパーに立ち寄ると、朱雀が何やら電話を…。

岸波どした?

朱雀RS楽翁師匠に電話が繋がったよ。奥さんが迎えに来るって。

 そんなワケで、しばらくそこで待機することになりました。20分ほどあって、待望の奥さんの運転する車が。

岸波すいません。後から付いて行きますから。

それじゃあ、行きましょうか。

 ということで、ようやく出発した一行。

 しかぁしっ・・!?

 (再び好川屋スーパーの駐車場にて、僕が楽翁師匠に電話をしている…の図。)

岸波もしもーし! すいません、師匠。

好山楽翁 どしました? 家内が迎えに行ったと思いますが。

岸波来るには来たんですが…。

好山楽翁何か問題が…?

  ・・・(三秒考えて)・・・

(ワン)

(ツー)

(スリー)

岸波赤信号で止まった時に、奥さんに振り切られました。

好山楽翁ええー!!

 ~そんなトラブルがありながらも、イプセイプセ君らの車だけは、何とか奥さんの車に追いすがって、無事好山園へ。

 僕らは、第二陣で迎えに来てくれた楽翁師匠の好山楽翁Emiko姉さんに率いられて、やっとのこと現場へへGO!

←(ああー、しんど。)岸波

   

 

2 宴会モード

 好山園に到着すると、既に先行した一行は青天の下で宴会を始めております。

 僕らを加えて、その数約40名。

 焚き火の上で、山菜を天ぷらにする美味しそうなニオイが漂って来ます。

 心ウキウキ、ワクワクでございます。

宴会進行中

(好山園4/29)

 すると、楽翁師匠が缶ビールを持ってくる。

好山楽翁なんか大変でしたねぇ。ビールが冷えてますから。

岸波やー、ありがとうございます。ちょっと、山菜を取りにいく元気がありません。

好山楽翁だいじょぶですよ。いっぱい採っておきましたから。

岸波そっ、そうですか。感動です(うっうっ・・)

 さすが、人間ができている楽翁師匠!

 広げたスダレの上に、タラの芽・コゴミ・ウド・サンショウの葉・マイタケ…それに原木シイタケなどもあります。

山菜の大盛り

(好山園4/29)



原木シイタケ

(好山園4/29)

 この新鮮な山菜の天ぷらがたまらなく美味しいのです。

 しかぁもっ!

 そればかりではありません。

 楽翁師匠特製の焼き鳥、分厚いステーキ、香ばしい焼きソバ、皆の持ち寄ったオニギリ、漬物、さらには手作りケーキやらお菓子やら。(ふっふっふ・・)

 僕らはたまらず、いっきに宴会モード!

 山菜を採りにきたのか、食べに来たのか、すっかり目的を忘れています。

←(もちろん、食べに来たんですが。)岸波

宴会モード

(好山園4/29)



焼き鳥を頬張る楽翁師匠

(好山園4/29)

←焼くのは子供の仕事。

 周りを見回しますと、今回も外国の方が参加しています。

 楽翁師匠が昔、海外旅行の折にお世話になったという台湾の家族から4名、そして、今回初参加のポーランド人の神父さんも流暢な日本語で話をしています。

 我々の方はと言えば、車に相乗りしたマッチョな玉三郎マッチョな玉三郎君、イプセイプセ君、NISHINISHI君、ヒロシ君ヒロシ君は既に意気投合。

 朱雀RS朱雀は相変わらず、小学生のユウカユウカちゃんに「嫁に来ないか」攻撃を仕掛けて嫌われています。

 茂太郎茂太郎君は、しっかり他の子供たちとも馴染んで、チャンバラごっこです。

チャンバラごっこ

(好山園4/29)

←右が茂太郎君。

 で、初参加の茉莉茉莉ちゃんらはどうかというと…

 一緒に来たケンちゃんケンちゃんと、コワモテコワモテ君らと、どういう三角関係なのか定かではありませんが、この開放的な雰囲気の中、大いにはしゃいでおります。

 ところが…僕がアルコールを勧めても誰も口にしようとしないのです。

岸波茉莉、缶ビール飲んだら? 美味しいよ。

茉莉ンだねー、飲んじゃおか。

ケンちゃんよし、飲むかぁ。

コワモテあーっ! 誰運転すんだよー!

茉莉誰か二人は飲めるんだよ。

コワモテよーしっ! じゃあ先に飲んじゃうぞー!

ケンちゃんあ”ーっ!!

 ~と、じゃれあってはいますが、結局三人とも飲もうとしません。

 どうやら、“誰か一人を犠牲にする”ことなど考えられない固い絆で結ばれた三人のようです。

←(コワモテ君は、見かけはコワモテですが礼儀正しい青年。ちょっとひょうきんなケンちゃんと、実にいい感じのコンビです。)

固い絆の三人

(好山園4/29)

←右下三人が茉莉ちゃんパーティ。


   

 

3 北国の春

 せっかくここまで来たので、僕はリナリナちゃんと朱雀RS朱雀を連れて山菜を探索に。

 しかし、あらかた採り尽くしているらしく、途中から山頂を極める目的に変更。

 しかし、山頂かと思えば、すぐにまた次の頂が…中々頂上に辿り着きません。

 振り返ってみると、既に山荘が一円玉くらいにしか見えません。

山の上から見下ろす

(好山園4/29)

←赤丸のあたりが好山園山荘。

 それでもようやく、尾根に到達。

 向こう側は造林地らしく、きれいに手入れされた杉林が連なっていました。

←(いやー、絶景!)岸波

 ~と、山を降りてくると、途中から美しい音色が聞こえてきます。

 どうやら、楽翁師匠のお友達の演奏家が尺八の演奏会を始めた模様です。

 5月には須賀川市でコンサートを開催するとのこと。本日は、サービスで演奏をしていただきました。

尺八の演奏会

(好山園4/29)

←5月に須賀川市で公演予定。

 山あいに響く尺八の済んだ音色…心洗われる素晴しいひと時です。

 6~7曲も演奏したでしょうか、最後にみんなで「北国の春」を歌いましょうということで立ち上がりました。

 この曲、中国や台湾でも歌われる有名な曲なので、台湾の皆様も一緒に歌えます。

 この曲を聞くと、通信メンバーで「まっさん会」会員でもある中国武漢市のロホウロホウさんの美声が思い出されます。

 そして、普段はカラオケが苦手だという好山楽翁楽翁師匠まで歌声を披露していました。

 僕ですか…?

 もちろんロホウさんの分まで大声で歌い、コブシを廻しまくりです。あはは!

 会も終わりに近づき、好山園の水場に張ったネットを皆で掃除することになりました。

 この池には金魚や鯉がいるので、冬の間、枯葉で埋まらないようにネットを張っておいたのです。

 と、ここで事件です!

好山園の池

(好山園4/29)

←冬の間、ネットが張ってある。

好山楽翁 じゃあ、引き上げますか。

岸波おーい、みんな手伝ってー!

 みんなが駆け寄ってきて、6人くらいで引き上げましたが、枯葉が積もっているのでかなりの重さがあります。

マッチョな玉三郎あれ? 何か動いた。

NISHIなんだコレ・・・・?

 みんなが恐る恐る覗き込むと…

謎の物体

(好山園4/29)

←恐る恐る近づく・・。

朱雀RS げー、イモリだぁ。

ユウカ きゃー!!

茂太郎えーっ、ドコドコ??

 枯葉の下から這い出てきたのは、赤い腹をした大量のイモリです。

 でも男の子達はこれに大喜びで、必至に捕まえては空き瓶に確保しています。

正体はイモリ

(好山園4/29)

←珍しそうに・・。

 ところがここで、突然の悲鳴が!

 …どうやら、声の主はケンちゃんケンちゃんのようです。

ケンちゃん げー、マジ怖ぇえ!!

コワモテあはは! ほーら、背中に入れちゃおかなぁ。

ケンちゃんやめろー、マジやめろー!!

茉莉ナーニ、そんなに怖がってんのよぉ。

ケンちゃん フツーに怖ぇべー!! ぎゃー!!

 ~どうやら、黄金の三角関係はもろくも崩れ去ったようであります。

 ところが、この騒ぎにカットインしたのが、茂太郎茂太郎君

茂太郎おにーちゃん、平気だよー。ほーら、ほーら。

ケンちゃんうわー、オニー! あっちイケー! マジ、やめろー!!

 ケンちゃん、顔が引きつっております。脱兎の如く山中へ逃げ出しました。

 この騒ぎに一同は大笑い!

 ふっふっふ、誰にでも天敵はいるものです。

ほーら、ほーら…

(好山園4/29)

←繁太郎君が迫ります。

 その後、みんなで後片付けをしましたが、僕が子供たちに…

岸波イモリはキレイな自然の中でしか生きられないんだよ。

 と言うと、素直に池にリリースしておりました。

 本当に優しい子供たちでした。

 そんなワケで、今回も大盛会だった「山菜を楽しむ会」。

 次回はいよいよ、通信メンバーだけで行う好山園「大・流しソーメン大会」です。

 今度は、タケを切るところからですから、力仕事ですよー。

 また皆さんにお知らせしますので、今回参加できなかったメンバーも是非ともいらっしゃいませ!

 

/// end of the “その141 「山菜を楽しむ会2007」” ///

 

《追伸》

 好山園からの帰り道で、二度も道路でヘビに出会いました。

 さすがに、庭坂の辺りは自然がいっぱいです。 ところがユウカちゃんは…

ユウカ オカーサン、怖いよー。

mamiだいじょぶだってば。

岸波あのねー、ユウカちゃん。ヘビを見ると縁起がいいんだよ。

mamiお金が貯まるんだからね。

ユウカ ん? そーなのぉ。

mamiこの前、ドライブした時も道路にヘビいたでしょ。

岸波そん時、何かいいことあったんじゃない?

ユウカじいちゃんから、お小遣いもらった。

岸波ほーらねぇ!

mamiあはは! ユウカはじいちゃんと・・・

  ・・・(三秒考えて)・・・

(ワン)

(ツー)

(スリー)  

mami援助交際してんのよね。

岸波ええー!!

 

 では、また次の通信で・・・See you again !

台湾の劉さんご一家

←楽翁夫妻とともに。

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To be continued⇒“142”coming soon!

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