冒頭に書いた「人類、猿類・・・」の言葉は、太宰治が、自身の小説「女類」の主人公である笠井健一郎に言わせたもの。
うむぅ・・そうだったのか、もっと早く気がついていれば。
女は男のどんなところに不満を覚えるか?
鈍感、のんき、人の話を聞かない、やさしくない、話をしてくれない、愛が足りない、二人の関係を大事にしない、触れあいは二の次でセックスばかりしたがる、上げた便座を下ろさない。
~これは、ボディ・ランゲージの世界的権威であるアラン・ピーズとバーバラ・ピーズ夫妻が著した「話を聞かない男、地図が読めない女」に書かれていることです。
しかし、男だって女にいらいらすることがあります。
運転がへた、標識を見落とす、地図を上下さかさまにしないと読めない、方向音痴、むだなおしゃべりが多すぎる、セックスしたくとも自分から誘わない、用がすんだあと便座を上げない。
かくも異なる男と女…この「岸波通信」をやっていて、そのことに気付かされたのは、投稿メンバーである大阪のpecoさんの詩を読んでからです。
さよなら (SAYONARA) by
peco
わかっていたわ、最初から
あなたの瞳の奥に誰の姿が映っているかなんて
気付いていたのよ ほんとはね
心の重さが変わっていくのが悲しくて
なんにも言えずにいたの
大好きだったよ
最後の言葉伝えたらこれで終わり・・・
今年最初の雪が
まつげで溶けて涙に変わる
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僕自身も詩を書きますし、時には友人の大和伸一の立場になりきった詩を依頼されて書いたりするわけですが、さすがにpecoさんの立場にはなりきれません。
こういう“女心”の詩というものは、やはり女性らしい女性ならではのもの。
男たる者、こんな事を女性から言われた日には、心が揺さぶられてしまうではありませんか。
ということで、女性の繊細な感性には、常々憧れと敬意を抱いている僕ですが、最近、男性が書いた“女心”の詩に心を揺さぶられてしまったので、ご紹介したいと思います。
それは、友人のMIZO画伯から借り受けた「ジャズ詩大全」という本の中にありました。
1954年にバート・ハワードという男性ピアニストが書いた“In
other Words”というジャズ曲があります。