Our Way of Ra-a-men-2/ 278
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられないもう一人の男”が、またまたやって参りました。
もちろん、あのカリスマ彰氏でございます。
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九州じゃんがららあめん
(原宿店) |
今回は、東京における九州とんこつラーメンの盛衰について。
結局、生き残ってるのはどこなんだ?
ということで、ラーメン道、もういっちょー!
1 九州じゃんがら らあめん!
NHKホールの19時のコンサートに行くまでの時間があって、小腹が空いていたので「九州じゃんがららあめん 原宿店」に入った。
ここも三分の一から半分は外人客だ。食べたのは、「こぼんしゃん」(税込980円)。
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こぼんしゃん
(九州じゃんがら
らあめん原宿店) |
私はとんこつラーメンの良き理解者ではないが、この「九州じゃんがら」の焦がしニンニク油をアレンジしたとんこつラーメン「こぼんしゃん」は大好物なのだ(100点満点で80点)。
2年ほど前に食べた時に比べるとちょっと薄味になっている感じがするのだが、それでも70点は軽くクリア。
麺の硬さが6段階になっていたのには驚いた。私は「ふつう」を選んだが「かため」でもよかったかな。
この「九州じゃんがららぁめん」のちょっと変わった創業の経緯を紹介しておく。
九州じゃんがらの創業者である下川高士氏は1979年に「進学補習教室ブルカン塾」を開塾した。
しかしながら経営が不安定で、安定させるためにラーメン店を創業。それが1984年11月28日にオープンした九州じゃんがらの秋葉原本店である。今年40周年を迎えた。
2024年11月29日に最後の砦だった新宿・小滝橋通り店が閉店してしまった「なんでんかんでん」1号店を東京・環七沿いに創業者川原ひろしがオープンしたのが1987年7月8日だからその3年前である。
ちなみにとんこつラーメンの雄である「一風堂」の東京進出は1995年の広尾店が最初だ。
閉店直前の「なんでんかんでん」
さて「九州じゃんがら」創業者の下川高士氏が熊本出身であることや、スタッフのほとんどが九州出身だったことから、当時東京ではまだ馴染みの薄かったとんこつをベースにしたラーメン店としたのだとか。
その後もラーメン店と進学塾は並行して経営が続けられており、元講師だった方がラーメン店の店主になるといったこともあるという。
この店では、とんこつスープをベースの福岡系が「九州じゃんがら」と「ぼんしゃん」(東京風でやや上品)で、焦がしニンニク油(魔法の油の意味でマー油と呼ばれる)をこのとんこつスープに混ぜたた熊本系が「こぼんしゃん」である。
このタイプで有名なのは熊本に本社を置く「桂花」である。
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桂花拉麺 |
「桂花」の東京進出は実に1978年の新宿店。まさに九州とんこつラーメン東京進出のパイオニアである。大人気店になり4年後には新宿2号店を開店。
余談だが、この桂花は2010年に売り上げ不振や新設工場へ過剰投資などで経営悪化し民事再生法を申請し、「味千ラーメン」などを展開する重光産業(本社熊本県菊池郡)が支援企業になって、現在は復活を果たしている。
2016年オープンの「味千ラーメン」イタリア・ローマ空港店。
「味千ラーメン」はすでに日本よりも海外の方が知名度がある。
「なんでんかんでん」閉店や「桂花」経営危機を見ていると、ラーメン店経営の難しさを感じずにはいられない。ホント、ラーメン屋は大変ですよねえ。
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end of the “その278「「九州じゃんがら」「なんでんかんでん」
「桂花」のことなど」” ///
《追伸》
前回は安いラーメンの話だったが、今回の『九州じゃんがららあめん』の「ぼんしゃん全部入り」の値段を見てぶっとんだ。1680円だって?!(もっと高いのもある)
福島だったら、あと200円足して「しゃぶしゃぶ・寿司食べ放題」に行っちゃうな。
しかもトンコツだし、半年に一回くらいしか食指が動かない僕としては、到底食べに行く気がしない。まっ、いいか。どうせ「外国人」向けなんだよな。彼らも分かって来れば、最初から九州に行くようになるだろう。
福島県のとんこつラーメン屋はほぼ絶滅したし、全国的ブームは去ったということかな。サッポロラーメンもそうだけど。
では、次の「新・ラーメン道2」で・・・See
you again !
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