Our Way of Ra-a-men 外伝25
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
けれども今回はうどんのお話です。
←(外伝だしな。)daddy
岸波通信SECRETでも何度かご紹介しているように、我が家の年越しは蕎麦ではなく手打ちうどん。
もう何十年もやってる伝統ということで、孫たちまで含めて腕に覚えがある。それはもうかなりの自信が。
だーっはっはっは!!(ズコッ!) ←(そっくり返りすぎて後ろに倒れた)
福島市内にも何軒か好ましいうどん屋さんがあるものの、どう控え目に考えてみても我が家のほうが美味しい。
←(控え目って言わないから、ソレ!)daddy
そんな僕でも忘れられないうどん屋がありました。それは「忍庵」!!
昔は国道13号沿いの北矢野目をはじめ市内に3店ありまして、特に県庁傍にあった忍庵には僕の指定席(+サービスの一品)が付くほど通い詰めたものであります。
しかしその「忍庵」がすべて閉店して、はや20年。初代「石狩」や「五右衛門ラーメン」の閉店もショックでしたが、あの時は目の前が真っ暗に。
←(そこまでかいっ!)daddy
しかあしっ!!
ようやく最近になって、「これは!」といううどん屋を見つけたのであります。その名は『正伍郎』!!
今回は、そんな「阿武隈うどん/正伍郎」のご紹介でございます。
ということで、ラーメン道・外伝、もういっちょー!!
1 「正伍郎」との邂逅!
最近、懐かしさのあまり何度か行っている「どさん子ラーメン 桑折店」。桑折町まで行くとなれば国道4号線を仙台方面に向かってひた走り。
ところが鎌田方面の少し手前、本内のあたりの道路沿いで・・
ケイコ、なんか今、「うまいが一番!」とか看板が見えたんだけど・・。
「阿武隈うどん」とか書いてあったよ。
知らないなぁ・・最近できた店かな?
この次、行ってみようか?
~そんなやり取りがあり、暮れも押し迫った頃、思い出して行ってみようという事に。
で、12月29日のお昼前でしたが、駐車場はほぼ満杯。もしかすると結構な人気店なのかもしれませぬ。
入り口は駐車場に面した北玄関でこんなふう。
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阿武隈うどん/正伍郎
(福島市本内) |
看板には、店主とおぼしきキャラクター入りで『阿武隈うどん/正伍郎』。
ぐっと寄ってみますと・・
只今 元気に商い中
「只今 元気に商い中」の札が掛けられておりました。
中へ入ってみると、小上がりの和室を囲んでL字型に椅子席が。L字型の角の所に調理場が見ます。
店内はほぼ満席。我らは和室に上がって一番奥の二人席に陣取ることに。
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店内の様子
(正伍郎) |
でもさぁ・・ここの店主さんって誰かに似てない?
あ、さっき看板に出てた人?・・そう言われてみると??
←店主さんのキャラクター
なんか昔、すごく悪いことした人。
いや、それは失礼だろ!・・でも似た人は居たかも。 (誰だったかな?)
ああ~ アレよ、小沢一郎!!
えええ~!! ヾ( ̄0 ̄; )ノ (いつの間に議員から転職を!!?)
←小沢一郎氏
ま、それは冗談ですが、たしかに似てるかも(笑)
はてさて、どんなメニューがあるのかな・・??
2 本日のご注文!
えーとメニューは・・と、コレかぁ。
結構、注文してから時間がかかるみたいよ。
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茹でたて揚げたてうまいが一番!
(正伍郎) |
ん、どれどれ??
温かいうどん ゆで時間8~10分
冷たいうどん ゆで時間15~17分
なるほど。でも、本格手打ちうどんならやむをえまい。
讃岐系・・例えば丸亀製麺なんかですと、麺を茹で上げて温かいバージョンならそのまま、冷たいバージョンならそこから水洗いして提供するので、「冷たい」方が時間がかかります。
でもこの「正伍郎」では温かいバージョンの方が時間がかかる。
ということは、いったん下茹でして水洗いし、温かいバージョンだけ茹で直ししてから汁をかけるのでしょう。実は我が家の手打ちうどんもそう。必ず洗ってから調理。
その方がうどん表面の打ち粉の「ぬめり」がよく取れて、舌触りが良くなるからです。
メニューを開いてみると、中にもう一枚、入っていました。
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鍋焼きうどん
(正伍郎) |
これいいわぁ、鍋焼きうどん! こんな寒い日に最適!!
と、ケイコの方は早々に「鍋焼きうどん」と決定。
温かいメニューを水で洗わずに提供する讃岐系の一番の弱点がこの鍋焼きうどん。
実は、一昨年でしたか、家の近くの丸亀製麺でも季節メニューで「鍋焼きうどん」を出していた時期がありました。
しかし讃岐系には「麺をスープで煮込む」という習慣がないからか、僕から見るとトンデモナイ鍋焼きうどんでしたね。
そもそもスープが干上がって殆ど残っていない。で、やたらしょっぱい。鍋焼きうどんというよりは焼うどんに近いシロモノでした。
お~まいが~!!
「次回もこうだったら(店のために)クレーム入れよう」と思っていて、二週間後に行ったら既にメニューから消えていました。かくありなん。
さて、「同じものを!」と喉まで出かかった声を押しとどめ、「ここは取材優先」と言うことで別メニューを物色。
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メニュー
(正伍郎) |
『あったかいうどん』のバリエーションは、「かけうどん」が580円・・ま、こんなものか。「山菜なめこうどん」が780円、「かき揚げうどん」が850円、一番高い天ぷらうどんが1100円。
近所にあるひっぱりうどん屋の「里の坊」もだいたいこんな感じ。讃岐系機械打ちチェーンとは違って「手打ち」に手間暇かかりますので、納得の値段です。
で結局、肉々しいのが喰いたいということで「鴨南蛮うどん」の大盛を注文することに。
~ということでお願いします♪
(店員さん)はい、かしこまりました!
あ!!
どしたの、ケイコ!?
こんなところに、しょうが焼き定食が!?
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しょうが焼き定食
1,000円
(左上) |
いやいやいや、ここは「ラーメン道」の取材なんだから!
ふっ・・どーせ「外伝」でしょ?
ええ~!! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
・・で、何とか拝み倒して「鍋焼きうどん」にしてもらいましたとさ(汗)
3 ルーツは三春索麺!
この店で一番目に付くのが、奥(南側)の壁に貼ってある何枚かの掲示物。
まずはこの『おかげさま』。
借りた傘も雨が上がれば邪魔になる
傘を持てば親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが上を見て不平不満の開け暮れ
隣を見て愚痴ばかり
うっ・・グッと心に突き刺さる!!
なるほどなぁ・・僕も「おかげさま」という言葉を多大切に生きていこう (⌒^⌒)b うん
←(単純だな!)daddy
そして、その下『正伍郎うどんの原点は三春にあり』との説明書き。
要約すれば、明治の初めまで23軒もの製麺所があり全国にも有名だった三春そうめんの伝統を復活するためのプロジェクトに参加し、自分でも手延べうどんの店を開こうとしたが、手間やコストがかかりすぎるので、現在の手打ちうどんで営業することにした・・とのこと。
そうなんだ。頑張り屋さんなんだ・・小沢一郎さん。
←(コラコラ!)daddy
なお、江戸時代の「和漢山菜図会」(全105巻の百科事典)によれば「わが国の索麺の名産地は備州(岡山県)三原、奥州三春より出づるものが「麺白にして美なり」とし、豫洲(愛媛県)阿州(徳島県)などに劣らず、また昔より名物とされる和州(奈良県)三輪そうめんは「佳ならず」と紹介されています。
「始まりの場所」三輪そうめんを越える品質にまで成長したということですね。
恐るべしっ、三春そうめん!
・・さて、お腹すいたな。
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テーブルの上
(正伍郎) |
をよ??!
どしたの!?
気が付かなかったけど、後ろのテーブルにいるの カンノエンさん一家だよ!
(チラ)あ、ほんとだ!
せっかくの一家団欒、そっとしといてあげましょ。
御意!!
4 煮込みうどん!
テーブルの上を眺めるともなく眺めていると、不思議な飲み物を発見!!
こっ、これわぁ??
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ランチドリンク
(正伍郎) |
「きよちゃんジュー酢」!?
ランチドリンクとしてお馴染みのウーロン茶、緑茶、アイスコーヒーなどと書かれた一番下に白抜きで「きよちゃんジュー酢」・・。
オレンジとキュウイから作ったジュースなのか酢なのか、味も何となく想像できる気もするがよく分からない。
コレ行っちゃう、ケイコ?
いらない!
瞬殺かよ!! ・・せっかくのランチタイム250円が150円だよ?
今日は日曜日よ。
(ぁ・・
お待たせしました!!
(をゎ、ビックリした!)
~ということで、やってまいりました鍋焼きうどん。
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鍋焼きうどん
(正伍郎) |
美味しそうだぁ!
そしてコチラが鴨南蛮。
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鴨南蛮うどん
(正伍郎) |
鍋焼きは味噌味、対する鴨南蛮は透き通った醤油味。
一目見て、この麺の美しさに釘付け。
通常のうどんよりも少々太目になっているところがたまらない。(自分で打つ場合もそうしていますが)
さて問題は味だ。どれどれ・・
うんめぇ!!!!
いやぁ、これは参りました。
自分でも何十年も作っていますから、大抵のうどん屋では「自分の方が美味い」となるのですが、これは脱帽です。
第一にモチモチ感が凄い。それでいてコシと両立している。
僕は、どちらかというと讃岐系のコシの強い麺よりも宮崎うどんのようなモチモチ系が好みなのですが、そのモチとコシが絶妙なバランスでございます。
また汁については、我が家の自信作はカツオ・昆布と干しシイタケの合わせ出汁ですが、醤油は一貫して昔から使っている濃い口醤油。
ところがこの正伍郎のスープはほとんど色を感じさせない薄口系。薄口醤油は濃い口よりも塩分が多いので塩辛くなりがちですが、どっしりした和風だしが前面に出てきます。
いったいどんな出汁を取っているんだろ?
ここになんか書いてあるよ。
なるほど。かけつゆは鰹節と鯖節の出汁に白醤油・薄口醤油・みりんか。
単独の鯖節って中々売ってないんだよな・・。(ブレンドものが多い)
それにしても素晴らしい。
ちなみに別の日に行った「かき揚げうどん」はこんなふう。
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かき揚げうどん
(正伍郎) |
小エビも入った素晴らしいかき揚げ。
揚げ方も抜群。きっと天ぷらうどんでも素晴らしいものが出てくるでしょう。
ということで、この日以降、正伍郎はしっかりと我が家の外食ローテーションにラインナップしたのであります。
特盛りにしちゃったからな・・お腹いっぱいだな・・でもスープ美味しいなゴクゴク・・。
あ~やっちまった!! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
お約束ね♪
いや~ ラーメンもいいけどうどんもね~♪
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end of the “外伝25「阿武隈うどん/正伍郎」” ///
《追伸》
この正伍郎、レジで「天かす」が無料でお持ち帰りできます。
僕もいただいて来て、我が家で作ったうどんにパラパラと。
さすがに美味しいです。スーパーやコンビニにあるようなのとはモノが違います。
で、定休日は・・
御覧の通り。夜も営業しています。
だけど混むとヤだから、これ以上お客さん増えて欲しくないなぁ・・。
しまった、書いちまった!
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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