Our Way of Ra-a-men 外伝26
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、満を持してやって参りました。
でも、再開の第一弾は日本蕎麦のお話です。
←(満を持して・・ってサボってただけじゃん。)daddy
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貴福茶屋
(福島市町庭坂) |
何故にラーメン道が書けなかったのか・・それには語るも涙の深ぁいワケがありまして、ぢつはアイフォンの写真をPCに取り込むのに格段と 面倒くさい
熟練の技術を要するようになったからであります。
そして・・苦節十年。遂にWindows10版iCloudを使いこなすに至り、本日めでたく再開の運びとなりました。( ̄ー+ ̄)ドヤァ
←(さりげなくウソや大袈裟が入ってる気がする・・。)daddy
さて、世はコロナの時代。しかも強い寒波が日本列島を覆っております。外出にはしっかりと対策を講じねばなりますまい。
ということで本日のイデタチ↓
誰!?∑(゚□゚;)
ワタクシの完全体"スーパーサイヤ人"バージョンでございます(笑)
まずは取るものもとりあえず、昨年暮れに初めて訪れ、いきなりマイブームとなった福島市内町庭坂の貴福茶屋をご紹介したいと思います。
ということで、ラーメン道・外伝、もういっちょー!!
1 フルーツ・蕎麦街道!
この店ができたのは10年ほど前。
このあたり町庭坂のフルーツライン沿いには、蕎麦屋が連なっており、あたかも『フルーツ・蕎麦街道』の風情。
そうそう・・我らが 好山楽翁師匠の好山園のお膝元でもあります。
懐かしの好山園山荘
この"蕎麦街道"、どんな店があるかと言えば、まずは福島市内に近い南側から胡々里庵。
胡々里庵
その少し北でフルーツライン沿いの東側に、以前紹介した楽翁師匠おススメの天戸茶屋長老亭。(ココはアットホームな雰囲気)
天戸茶屋長老亭(楽翁師匠おススメ)
さらに600メーター北方に老舗の紅葉亭。(コチラもなかなかに美味しい♪)
紅葉亭
さらにそこから北の方へ約1キロほど、山形新幹線手前の黄金坂(こがねざか)に鎮座するのが今回の目的地貴福茶屋であります。
新進気鋭の若いご夫婦で営業・・なのですが、開業当時、いわゆる"蕎麦喰い"から結構ディスられていたんですね、コレが。
ある者は「固い!」、ある者は「柔い!」、さらには「蕎麦の香りが薄い!」、「十割の必要なし!」、「(打ち水は)水道水の方がいい!」など、イチャモンに近いことまで。
オイオイ麺類は嗜好品、人の好みは千差万別! m9(`ω´)
このワタクシ、他人の評価は全く信じませんので自ら確かめることにいたしました。(要するに自分に合うか、合わないかですよね?)
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貴福茶屋
(福島市町庭坂) |
ということなんだよケイコ。一番遠いんでいつも手前のどこかに入ってたけど、やっぱ気になるよね?
うん、問題は福島最高峰の「梅津亭」に迫れるかどうかよね。
いやいや梅津さんのは完璧だけど、そもそも一般営業してないし(笑)
そうそう・・この「梅津亭」というのは、お店ではありません。「梅津さん」というのはケイコのお茶会のお友達で、僕からすると、その旦那様ともども、昔職場が一緒だった方。
その梅津ご夫妻の親戚筋が趣味で蕎麦打ちをしており、「梅津亭」という特注の箱まで作って知り合いにだけお蕎麦を都合してくれるのです。
(いや~旨いんだなコレが・・)
話を戻しまして貴福茶屋、この十年間で精進して工夫を重ねながら、メニューも値付けも変わって来ております。
さて、その精進の結果や如何に?
2 貴福茶屋!
営業中の紅葉亭の看板を横目にしながら北へ約1キロほどひた走り。
もともと人通りの多い道路ではありませんが、この日はすれ違う車とて無いオンリー・ドライブ。途中のお店にもお客の姿は見えず、飲食店はコロナで大変だな・という思いが。
さて、フルーツ・蕎麦街道のしんがりに位置する貴福茶屋の現地はこんなふう。
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貴福茶屋
(福島市町庭坂) |
フルーツライン黄金坂(こがねざか)の一番高くなった場所の西側(山側)に、さらに一段上がってお店があります。
現地の状況を見ると、さらにここを起点として細い山道がどこかへ繋がっている模様。
看板に寄ってみますと・・。
(ほぅ・・信達三十三番観音第八番札所?)
行ったことはありませんが、この500メータ―先に「清水観音堂」があるらしい。
なお、店の奥の方にもさらに広い駐車場があり、受け入れ態勢は万全。
北側駐車場
ということで、正面に廻り店の中へ。
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貴福茶屋
(福島市町庭坂) |
いらっしゃいませ~!
どこでもお好きな場所へどうぞ!
と、ご夫婦の揃い踏み。
店内はと言うとこんな感じ。
店内の様子
無垢材が張りめぐらされた清潔感あふれる店内。山の中の隠れ家のようでございます。
入り口から正面に厨房があり、そこから北と南のブロックに分かれて客室が。
僕らは南側の陽当たりのいい場所へ移動すると、ケイコが何やら見つけてはしゃいでいる。
店内の様子
ちょっと見てみてコレ!
ほぅ・・?
店内の様子
実は、この日は二度目の訪問。前回は年末という事もあり、店内にお客様が大勢いたのであちこち歩きまわることは憚られました。
しかしこの日の客は僕らだけ。思う存分、探検ができるというもの。
ケイコが見ているのは手作りの民芸品を陳列・販売しているコーナーのようで、左上は・・多分「エール」の夫婦でしょうか。(売りものではない。)
とりあえずテーブルは角々の見晴らしの席に決めると、ここにも「エール」のポスターが。
古関裕而先生は僕の中学の大先輩ということもあり、今回の朝ドラのヒットには感無量。
さて、何を食べようかなっと・・。
3 本日のご注文!
ワタシはこれね、温かいものがいいわ。
その「温かいもの」のメニューはコチラ。
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お品書き
(貴福茶屋) |
ケイコは何があっても蕎麦には鴨という人なので、この「つけ・鴨ざる蕎麦」を注文。
この「つけ」というのは、冷たい蕎麦を温かいつけ汁に浸して食べる作法で、ラーメンではありがちですが蕎麦の食し方としては珍しい。
そう言えば「蕎麦つゆに温かい付け出汁が付いてくる!」とブチ切れたコメントをネットに書き込んでいる人を見ましたが、ざる蕎麦は別メニューにあるし、間違った本人が悪いんじゃないかと。
←(皆さん気を付けましょう。)daddy
僕はやっぱコレかな・・。
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お品書き
(貴福茶屋) |
定番ざる蕎麦880円!
880円? おーっほっほっほ、勝ったな。( ̄∀ ̄ )
・・に、追い蕎麦700円を追加! ( -`ω-)どや!!
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
このメニューの左下にあるように、蕎麦の大盛りは350円で「追い蕎麦700円」はおかわり蕎麦のことで丸々一人前が追加になる。
~ということでお願いします。
承知しましたー!
そう言えば、「やたらと高い値段設定。蕎麦の大盛りが700円増しですからね!」という書き込みもあったけれど、アレも間違った情報。
後から実物の「追い蕎麦」が出てきて分かりましたが、単に「マシ蕎麦」を出すのではなく、蕎麦とそばつゆ、薬味がセットで出てきて700円・・つまり二枚目は180円引きで食べられるということであります。
←(いかにネット情報がアテにならないかだな。)daddy
ふと、部屋の角を見るとこんなものが・・。
後ろのミニ・パネルにはこんなことが書いてある。
せっかく どうも
畑仕事の いっぷくに
みかんを 食べながら
笑顔を かえしてくる
あ~あ~
今日も ありがとない
ひろこ
いいなぁ・・このホノボノとした感じ。
さっきの民芸品コーナーにあった「エール」の夫婦も同じ作家に見える。
「ひろこ」さんと言えば、雛人形師の濱田ひろこさんとか五色人形師の原裕子さんとか思い浮かぶけれど、ちょっと作風が違う感じがする。
意外とこういうのって、さっきの女将さんがひろこさんで、自作の人形を飾っているという可能性もあるがどうか?
さて、民芸品コーナーの反対側の壁・・。
こちらには北極のオーロラ・・と思いきや南極のオーロラの写真などがたくさん。
寄って見ると・・。
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ペンギン
(貴福茶屋) |
をを~ 地元福島から南極越冬隊員に参加した人が撮った写真とな! ( -`ω-)
撮影者は梅津正道さん・・え!?梅津っ?
まっ、まさか『梅津亭』のご主人!? ヾ( ̄0 ̄; )ノ
・・そんなことはないと思いますが、氏素性を訊いてないので「無い」とも言い切れない。もしかして梅津亭のご主人で、この貴福茶屋のマスターがその弟子だったりすると、話は俄然面白いのだけれども。
そう言えば「店内には何故か北極の写真!」という書き込みもあったけれど、これもよく見ないで、いい加減なことを書いたのでしょうね。
4 ざる蕎麦!
テーブルの上にはこんなセットが。
七味唐辛子と爪楊枝とやや赤みがかかった岩塩。
岩塩はおそらくてんぷらにお好みでかけるものでしょう。
その奥のオシャレな贈答品の包みと見まがいそうなのはティッシュの箱・・なかなかに凝ったものであります。そして美しい。
お待ちどうさま!
まずは、冷たいメニューが先行して出て参りました。
コレが僕の注文、定番ざる蕎麦。
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ざる蕎麦
(880円) |
うんめぇ!!!!
全体写真を撮るなり我慢できずいきなり食べ始めたので、アップを取り忘れましたが、蕎麦の透明感がハンパない。
会津山都の宮古蕎麦に近いタイプで特徴は蕎麦の甘味と舌触りが良い事。
その理由は、豊富なミネラル分を含んだ深層水(井戸水)を用いていることですが、反面、ミネラルは蕎麦の香りを減じます。
これはまさにどちらを取るか好みの問題で、「水道水の方がいい!」とのたまう人は、きっと香りを重視する人なのでしょう。
ケイコの話によれば、この付近には清涼な湧き水が出る場所があり、お茶会の際などにわざわざ汲みに来るのだそうな。つまり貴福茶屋は、地元の資源を活用しているだけなのですが。
では、薬味の山葵とネギのアップ。これは中々に高級なものではあるまいか。(後から解説しますが、この葱は千寿葱という特別なものでした。)
ちなみに二枚目の「追い蕎麦」は、一枚目の進み具合を勘案しながら、丁度よいタイミングで供されます。この辺りは店の心遣いを感じました。
なお、自分の蕎麦に夢中になるあまり、ケイコの「つけ・鴨ざる蕎麦」を撮るのを失念しました(汗)
←(何たる失態!)daddy
それではあんまりなので、前回来た時の写真をご披露しましょう。
ということで、ケイコ前回の「鴨南蛮蕎麦」。
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鴨南蛮蕎麦
(1280円) |
ちょっとお汁をいただきましたが、実に旨かった。
鴨の上品な脂って、何でこんなに蕎麦つゆにマッチするのでしょう。
ものはついでなので、僕が前回食べた天ぷら蕎麦がこちら。
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天ぷら蕎麦
(1180円) |
これも本当に美味しかった。
実は、温かいお蕎麦で美味しいと思ったのはあまり無いのですが、今から40年ほど前、西会津野沢のバイパス沿い、西のはずれに「奥会津清兵衛」という今はなき蕎麦屋がありまして、この時食べた汁蕎麦が絶品。
温かい蕎麦はこれ。そして、冷たい蕎麦は、同じ頃へき地巡回診療で山都町の奥地宮古で振舞われた手打ち蕎麦。この二つが僕の蕎麦道を開眼させたのです。(遠い目)
以後、「奥会津清兵衛」を超える汁蕎麦には出会ってなかったのですが、ここの温かいそばつゆはそれを彷彿させるものでした。
なお、この「貴福茶屋」のもう一つのウリが千寿葱。
テーブルに千寿葱商「葱茂」のこんな口上が。
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千寿葱茂口上
(江戸東京野菜) |
この店は白身が多く味の濃い上質な千寿葱を扱う専門店で、現在では日本で唯一の葱商なのだそうです。
ここ貴福茶屋では「葱茂」と販売契約を結んでいる数少ない蕎麦屋で、もちろんそれを美味しく食する特別メニューも誂えてある。
それがこの千寿葱の天ぷら。もちろん注文しましたとも!
熱を通すと甘みが強くなり、これだけでも十分に楽しめる珍なる一品。
福島市内の蕎麦屋ですと、僕の好みは桜水の遊里庵と渡りのQ庵なのですけれども、温かい蕎麦に限ればここ貴福茶屋が越えてきたかな・・というくらい大満足でした。
いやぁ、今日も美味しかったよ。
いつもありがとうございます。
でさ、ここには海苔がかかったざる蕎麦はないの?
ウチでは海苔はやってないですね。
僕は海苔がある方が好きなんだよね。いつからかみんな海苔を取るようになっちゃたけど、僕のソウルフードはやっぱ昔ながらの海苔がかかってる方なんだよね。
すいません・・。
分かった、ゴメン。次からはポケットにマイ海苔持ってくっから(笑)
そんなことしたら、破門!!!
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
いや~ ラーメンもいいけどお蕎麦もね~♪
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end of the “外伝26「十割蕎麦/貴福茶屋」” ///
《追伸》
この貴福茶屋にはさらに上級メニューがあります。
それがこの『極』にある「貴福蕎麦3800円」と「黄金(こがね)蕎麦1480円」。
僕はいつも蕎麦1枚では収まらないので「貴福蕎麦」の方はちょっと手が出ませんが、いつかは試してみたい一品です。
(追い蕎麦入れると4500円・・ちょっと手が出ませんね。)
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極・メニュー
(貴福茶屋) |
また、貴福茶屋のお休みの予定が壁に貼ってありました。
御覧の通り。概ね水曜日が定休日となっています。
ただし、コロナ下の現在は、時短営業でお昼だけ(11時~13時半)となっています。
食べに行く向きはご留意のほどを。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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