Our Way
of Ra-a-men 外伝22
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
“ラーメンもいいけどお蕎麦もね”ということで、今回は外伝で会津坂下町の「みやま茶屋」です。
この「みやま茶屋」、もともと350年の歴史を持つ造り酒屋で『福満』というお酒を作っていたいたお店です。
昭和47年に酒蔵を店舗に改装し現在の蕎麦屋を開業したのですが、その際、先祖伝来の家具をそのまま内装に用い、古き良き日本家屋の趣を今に残しているのでございます。
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みやま茶屋
(会津坂下町) |
今回の相棒は、学芸員のカワノベさん。
僕とカワノベさんの二人は、赤坂博物館長ジキジキの密命を受け、奥会津の某秘密組織との極秘打ち合わせに出向いたのであります。
奥会津今後10年の興廃、まさにこの一戦にアリ!
この一戦にあるんだけど、やはり会津の蕎麦も捨てがたい!
←(またソレかい!)daddy
そんなワケで特派員二名は、奥会津三島町へ向けて高速道路をひた走るのでありました。
ということで、ラーメン道・外伝、もういっちょー!
1 奥会津へ向かう道
いよいよ、大切な交渉の日がやってきましたね。
今日は気を引き締めなくちゃですね。
…でも、奥会津の紅葉も真っ盛りでしょうね。
例年より10日くらい遅いですね。映画「ハーメルン」の撮影も延期だそうですよ。
ええー!この前、10月30日からって言ってたのに!?
主演女優が着替えてくれなかったんだそうです。
主演女優? 倍賞千恵子さん?
違いますよ。舞台となる喰丸廃校の大銀杏ですよ。
そっちかよ!!
ということで、二人を乗せた車は小雨そぼ降る磐越自動車道を西へと向かう。
ふと道路際に目をやりますと、そこには不思議な光景が…。
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走行車線に迫る植物
←写真では見えにくい。 |
生えてますよね?
生えてますね。
上の写真では見えにくいですが、路肩の植物がアスファルトのヒビを伝って走行車線まで侵入しようとしているのです。
そんな状況が下り路線で延々と。
手抜き工事でしょうか?
異常気象のせいでしょう。
「地球温暖化」かいっ!!
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紅葉の風景
(柳津町) |
そうこうするうち、インターを降りて柳津町から三島町へ向かう道路。
雨の中なのでぼやけた風景ですが、それでも山あいの町は秋の衣を纏っているのが分かります。
ちょうど昨年の今頃、Storyスナップ『絢爛・奥会津探訪』の風景を走り抜けたのを彷彿とさせます。
やがて柳津町から三島町へとさしかかるあたり。
ちょっ、ちょっ…凄いですねアレ!
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コンクリート壁一面のコケ
(三島町) |
道路脇のコンクリート壁一面をコケがびっしりと覆っておりまする・・。
コケって高いですよ。こんな小っちゃな一鉢で300円もしますから。
もしかして、これは新たな「地域資源」!小分けして打ったら数千万円は軽い!
だけど取っちゃっていいんですかね。お縄になったりしないでしょうか。
町が取るならいいのかな。でも自然公園とかだと・・・ウーム。
コケとってつかまったら悲し過ぎますね。
コケますね!
・・・・・・・。
快心のダジャレが受けなかったので、傷心の僕は無言。
その後、どうなることかと思った「秘密協議」は見事に功を奏しまして三者合意。
ということで、本日の最大の目的、「みやま茶屋」へとまっしぐらでございます。
ふっふっふ…
←(いいのか「最大の目的」で。)daddy
2 みやま茶屋
さて、会津坂下インターから東の七折峠へ向かう道、峠の右手前に「みやま茶屋」があります。
この「みやま茶屋」、昔は『流し蕎麦』で有名な店。
改装してからはメニューから無くなってしまいましたが、もともと大変美味しいお蕎麦屋さんなので、首都圏からも根強いファンが押し寄せて来ます。
たしか池に白鳥が生息していたかと思いますが、どの場所にあったのか探せませんでした。
二箇所ある入口の南側からノレンをくぐると、その両脇には物販コーナーが。
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玄関脇の物販コーナー
(みやま茶屋) |
混んでますねー。
大勢のお客さんで賑わう店内で目ざとく空きテーブルを見つけ、販売ショーケースのまん前に席を確保。
さてメニューは?と見ると、調理場側の壁一面にズラリと貼り紙が。
さあ何にしましょう…
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壁のメニュー
(みやま茶屋) |
ここはね、蕎麦つゆがたまんないっスよ。
いいですねー! 会津は蕎麦が良くてもそばつゆがダメだっていう話もありますから。
僕はね、ざるそばの大盛り!
えーと、一番貼り紙の大きいのは「高遠そば」・・・・あれ?
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高遠くるみそば?
(みやま茶屋) |
高遠くるみそば?
この不思議な取り合わせ…辛味大根の汁を絞った「高遠そば」はサッパリ系、ところがくるみはマッタリ系。
どう考えても、両者の合体した味がイメージできません。
ちょっとデンジャラスな香りのするスペシャル・メニューでございます。(うむむむむ・・)
あ!マツタケごはんもある!…みやま定食。
それ、いきまーす!!
承りました。もしよかったら「そば粥」をご自由にどうぞ。
“ご自由に”ってことはタダ!?
タダと聞いては食べないワケにはいきますまい。
さっそく「そば粥」のコーナーに行きまして、二人分をたっぷりと…。
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そば粥
(みやま茶屋)
←「ご自由にどうぞ!」 |
おおー! 新そばのいい香りがぷ〜んと。
どれどれ、早速ズルズル…。
うんっ! この絶妙なうす塩加減。
中国粥だと全く塩気がないのが多いのですが、どちらかというと苦手。
京都の上品なお吸い物のごとく、あるかないかのソコハカとなきこの塩加減、まさに「いい塩梅(あんばい)」でございまする。
どうですか、カワノベさん?
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カワノベさん
(みやま茶屋) |
美味しいっ! 酒飲んだ後なんかサイコーでしょうね。
うーむ、これは期待できそうだぞ。ふっふっふ…
3 至福の蕎麦つゆ
ということで、いやが上にも高まる期待を抑えつつ、背中のショーウィンドウを眺めますと‥‥‥
おおっ!これはっ!!
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式マクサ スプッロド
(みやま茶屋) |
式マクサスプッロド!
マクサ式ドロップスですよね。
今度はツッこんでいただいてありがとうございます。
しかし、なんとも懐かしいレトロなお菓子ではありませんか!
この店、意外とヘンなものも置いてあるようで…
あれ?
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とうがらしうめ茶U
(みやま茶屋) |
とうがらしが入ったうめ茶…しかも“U”?
“T”はどうなっちゃったんでしょうか。
さらに“今話題のコラーゲン入り”?
入れちゃったんですかー!
しでかしちゃいましたねー!
お待たせしました。
おっと、来た来たぁ!
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みやま定食
(みやま茶屋) |
まずは、カワノベさんの「みやま定食」。
このドンブリの中には、今年地元で採れたてのマツタケご飯が!
そして、山菜蕎麦とぜんまいとキノコとツユ餅のコンビネーションでございます。
でもって、僕のざる蕎麦・大盛り…
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大ざる
(みやま茶屋) |
コレだあっ!
お蕎麦も美味しいですが、何と言ってもこのそばつゆの味。
甘辛さのちょうどいい加減、豊潤なダシの香り、そこに根ワサビとシャキシャキねぎの超絶なハーモニー…。
なかなか、そばつゆにここまで拘った蕎麦屋はありますまい。
そこに海苔の絡んだ蕎麦を一つまみ…まさに至福の瞬間。
ヤバイよヤバイよ!
副館長、気を確かに! デンチュウでござる。
いやー、実に美味しかった。
この後の、至福のそばつゆに蕎麦湯を入れたものもまた絶妙。
“お代わり自由”の蕎麦茶もまたいい味出してます。
ここ「みやま茶屋」では、あくまで地元・会津坂下産の蕎麦粉に拘っているため、数年前に地元の蕎麦が不作で別の町の蕎麦粉を使わなくてはならなくなった時、Webに「謝罪広告」を出したほど。
その誇りと自信がこの味を生むのでありましょう。
あれ?
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テーブルの七味にんにく
(みやま茶屋)
←とうがらしうめ茶U姉妹品! |
「とうがらしうめ茶U」の姉妹品、『七味にんにく』の試供品がテーブルの上にも。
七味ににんにくまで加えて「八味」といったところでしょうか。
「うめ茶U」といい、不思議なコンセプトの商品を作る会社です。
そっか、試供品か。 どれどれ…
だいじょぶですか副館長、直ナメなんかしちゃって。
あ・あ〜っ!
七味に加わったにんにくパウダーの強烈な辛味。
うん、これはきっと味噌ラーメンとかに入れると美味しいぞ。
でも、くれぐれも皆様、直ナメなどなさりませぬように。あはははは!
麺類って、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“外伝22「会津七折峠/みやま茶屋」” ///
《追伸》
この“みやま茶屋”には、まだ就職をして間もない頃によく来ていました。
食べたのは、もっぱら「流し蕎麦」です。
お蕎麦を流れてくる樋から掬うのではなく、各人の目の前まで来ている竹樋の出口から手前の水桶に落ちてくる蕎麦を掬って食べるスタイルでした。
これはこれで「いつ来るか」と楽しいものだったのですが、今はメニューから消えてしまったのが残念です。
ところが、この夏ケイコと訪れた時に、その雰囲気を髣髴させるメニューに出会いました。
落ちた後の水桶に、全て入った状態で出てくる蕎麦です。
その時の写真がコレ…かなり大盛りです。
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謎のメニュー
(みやま茶屋) |
ところが、今回訪れた時には、この蕎麦に相当するメニューが見当たりませんでした。
うーん、季節モノだったのでしょうか…?
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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