Our Way
of Ra-a-men 65
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
昨年4月から、うちの博物館に務めている臨時職員にイチノセくんという新人がいます。
彼の趣味はダイエット・・・その甲斐あって、先ごろようやく体重が100キロを切ったとか。
ええーっ!
←(自分つっこみかい!)daddy
そんなお茶目なイチノセくん、昨年の暮れ頃、僕の部屋へ参りまして・・・
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らーめん会津藩
(会津若松市) |
副館長、「会津藩」ってラーメン屋に行ったことありますか?
ぬわにっ?・・・行ったことないけど、美味しいの?
自分的にはサイコーっす。でも・・・
でも、何?
メニューが激辛ラーメンしか無いんです。
ええー!そんな馬鹿な!
・・と半信半疑になりつつも、とりあえず“美味い”と言うなら試さねばなりますまい。
可愛い後輩のためだ。やむを得まい。
ワシがその価値を見極めてやろうではないかの。フォッフォッフォ。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!(てか、麺道斉入ってるよ。)
1 いわく付きの場所?
そんなワケでケイコ、今日行ってみよか?
ワタシ、辛いのいやよ。
ネットで見たらフツーのラーメン屋だったよ・・・開店したばかりの。
その子の言ってるのと違うじゃない。(激辛だけって・・)
だからこそ僕が間違いを正して、まっとうな道に導いてやらなくちゃ。
うーん・・気が進まないなぁ。(あんまオナカも空いてないし・・)
・・・というケイコの全面的賛意を得まして、やって来たのが市内千石通りの会津藩。
しかあしっ!
この場所は、何度もラーメン屋が出来ては潰れるといういわく付きの場所なのです。
今度はダイジョブなんだろうか・・?
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らーめん会津藩
(会津若松市) |
ん?明るい!
大改装したのでありましょうか、その場所に行ってみると何かこうパアーっと光を感じるような。
そして、正面入口には“喜多方老麺会”のトレードマークであるバナー!
そうです、この店は喜多方ラーメンでありながら会津若松市に殴り込みをかけてきた新進気鋭でございます。
何でこんなに明るく感じるんだろ・・・お、アレかぁ!!
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お茶目な看板
(会津藩) |
この日はクリスマスも近づく師走の中頃。
会津を豪雪が襲った、あの直前の時期でございます。
ということで、玄関の前には・・・
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メリークリスマス!
(会津藩) |
うむむむむ・・・この辺も明るい!
何かこう女性的な、細やかな心遣いを感じるディスプレイでありますな。
もしかすると、本当に女性の店長さんでなかろうか。
・・・と“女性店長疑惑”を感じながら店内へ。疑惑?
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明るい店内
(会津藩) |
明っかる〜い!
店内は実にコジャレた雰囲気で、壁に飾られたポスター類もまるで一幅の絵画のように。
アレレよく見てみれば、壁の上方にはワインレッドの時計なんか掛けてありますよ。
うむぅ・・・“女性店長疑惑”ますます深まる♪
←(ナンだよその♪は!)daddy
2 本日のご注文!
さて、何を食べようか・・。
テーブル上のメニューに目をやりますと、まず飛び込んで来たのが“人気急上昇!!”の文字。
え?つけめん!?
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つけめんセットメニュー
(会津藩) |
もしかすると、これが激辛なのかしら?
確かに・・・“魚介系濃厚つけめん”だし。
ところが周りを見廻しますと、フツーのラーメンを食べているお客さんがズラリ。
やはり“イチノセ情報”は、ガセであった可能性が・・。
えーい、ままよ。一番人気のものを食べよう!
なら、アレじゃないの?
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塩タンメン
(会津藩) |
をををを〜塩タンメン!
壁に掲示されたメニューの上段には大きく塩タンメンの写真が。
やっぱコレかな。
それともコレかしら?
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会津藩人気BEST5!
(会津藩) |
人気ナンバーワンの「しょうゆらーめん」550円。
紛らわしいっ!
頭の中、大混乱でございます。
そうこうするうち、店のオバさんがお水を持ってやって参りまして・・・
お待たせしました、何にしますか?
(間違いが無いのは味噌らーめんかな?) 味噌らーめんを大盛りで!
私は・・・ミニ・チャーシュー丼!(食欲ないし)
うわっと! 全然、予定と違う方向へ。
でも、まっいいか。
それにしてもイチノセくん、ここでいったい何を食べて「激辛しかない」と思ったんだろ・・?
3 女性店長疑惑♪
お店の中をよく見廻すと、いたるところにキティちゃんのヌイグルミが飾ってある・・。
これは、ますますアヤシイ。
・・・でも、調理場の中は陰になって見えませぬ。
向こうのタナにマンガ本、あるみたいよ。
どれどれ、ちょっと見てくるね。
と、本棚の場所へ行ってみましたら、あ・・・
何とそこにあったマンガ本は、全て見たことのないレディース・コミックばかり!
これは、絶対アヤシイ!
お待たせしました。まず、ミニ・チャーシュー丼です!
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ミニ・チャーシュー丼
(会津藩) |
ほぅ・・・タクアンが着いてくるのか。
と、感心しておりますと、何かケイコの様子がおかしい。
ん? ケイコ、どしたの?
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ビックリ!
(会津藩) |
お!小ドンブリが付いてる。
そうなのよ。
アレじゃないの、僕の大盛りラーメンを取り分けられるように。
じゃなくて、この模様よ。
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苺ちゃん模様♪
(会津藩) |
少女趣味ぃ〜!!
女性店長で決まりね♪
しかし、いったいいくつなんだ、その女店長!?
4 喜悦の味噌ラーメン!
その後、店長の正体を探るべく、ケイコ特派員がお水を貰いに。
どうだった?
若い娘さんが作ってたよ♪
をををを〜見事的中!
というか、これだけ状況証拠が揃っていれば犯人の正体はもはや明白。犯人?
おまたせしましたー!
うを〜っ!!
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味噌ラーメン
(会津藩) |
超・超ボリュームの味噌ラーメン!
ドンブリの大きさがハンパではありません。
それにしても、このフンダンに載ったシャキシャキもやし・・ニラ・・そして挽肉とゴマ・・・・・・
これは〜っ!
あろうことかあるまいことか、福島市で閉店してしまった長年の馴染み『五右衛門ラーメン』の再現ではありませんか!
高校生の時から数十年、通い続けた『五右衛門ラーメン』が突然閉店したのが数年前。
以来、あの懐かしい味噌ラーメンと近いテイストのラーメンを探しまくって三千里!
ついぞそれは果たされず、枕を濡らし続けたハート・ブレイクの日々が走馬灯のように・・
生きててよかった〜っ!
(ぅわ、びっくりした!)
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太い麺!
(会津藩) |
そしてこの、ぶっとい手打ち麺!
これぞまさに『五右衛門』テイスト。
んめ〜っ!
味噌ラーメンには、やっぱ挽肉、チャーシューなんか邪道です。
思えば五右衛門ラーメンでは、最後の仕上げに、レンゲで山盛りの挽肉を載せてくれたっけ。
この麺、元気だなぁ・・。 このモヤシ、元気だなぁ・・。ハグハグハグ。
・・・なんか涙でてきました。
よかったねー。
あんな大盛りのスープ、全部飲んじゃったよ。アレ・・・?
どしたの?
全部飲んだら、ノドが辛ぁ〜い!
それだよ・・イチノセくん。
(ぁ・・
〜ということで、『五右衛門ラーメン』と唯一違っていたのは、けっこう大量のラー油がかけてあること。
次回は是非、店長のオネーさまに「ラー油抜きで」って言ってみよう。
ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“その65 「らーめん会津藩」” ///
《追伸》
この『会津藩』、実は調理場で若い男女二名が調理をしておりまして、まだ確認していませんが、きっと夫婦か兄妹だと思います。
また、お店の中に居るオバサンと調理場のオネーさんは顔が似ているようでもあり、もしかすると親子かもしれません。
それと・・・メニューの一番上にあって気になっていた塩タンメン、別の日に行って食べてきました。
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塩タンメン
(会津藩) |
たしかにこれは美味しい。
でも、かなり大盛り(普通盛りなのに)で、スープもたっぷり。ラー油がかけてある。
なので、スープまで全部飲んでしまうと、塩ょっぱさと辛さでノドがひりひりになります。
若者向けの味かもしれません。
また、もう一つは、人気ナンバーワンの醤油ラーメンを『半チャンラーメン』で。
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半チャンラーメン
(会津藩) |
チャーハンの方は、ちょっとアブラが多すぎてベチャベチャになっておりました。
ネット情報では美味しいという記事もありましたが、僕はあまりオススメできません。
で、ラーメンのみをアップ。
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醤油ラーメン
(会津藩) |
麺は太くてモチモチ♪
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麺は手打ちで太い♪
(会津藩) |
この醤油ラーメンは、シナソバ・テイストであっさりスープ。
これにはラー油が入ってないので、最後まで美味しくいただけました。
麺は少々ヤワかったですが、スープはとてもデリシャス。
残すつもりでも、ついうっかり最後まで飲んでしまったほどの味わい。
←(毎度のことやな。)daddy
ほかでは余り味わったことのない何かのダシを感じます。
で、全体としては懐かしい。
この懐かしい感じはナンだろう?
アレじゃないの。味の素。
ええー!!
そんなことはないと思います。あはははは!
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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